ROUND 12

イギリスイギリスGP シルバーストーン・サーキット 2017.08.25(金)-27(日)

第12戦 イギリスGP

チャンピオンを争うモルビデリとルティの一騎打ちに注目

Moto2クラスは、11戦を終え、今季7勝を挙げて207ポイントを獲得しているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が総合首位。11戦で1勝を含む9回の表彰台に立つ安定した走りを見せるトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が181点を獲得し、この2人が、チャンピオンシップで頭一つリードしています。後半戦のスタートとなったチェコGP、オーストリアGPの2連戦ではモルビデリが8位/1位、ルティは1位/3位で、ルティがトップとの差を縮めました。昨年の大会ではルティが優勝、モルビデリが2位を獲得しており、今年もチャンピオン争いを繰り広げる2人の戦いとなりそうです。

総合3位はアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、後半戦はチェコGP、オーストリアGPと連続で2位表彰台を獲得し、調子を上げています。モルビデリ、ルティの2人とはややポイントが開いていますが、ここからの追い上げに挑みます。

総合4位にはミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)、総合5位にはフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、総合6位にマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、そして総合7位には、今大会を前に来季のMotoGP参戦が発表になった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が続きます。13年に2位、昨年の大会では3位表彰台に立っている中上。今年は今季4回目の表彰台とシーズン初優勝を目指します。

長島哲太(Teluru SAG Team)は、前戦オーストリアGPで今季ベストリザルトとなる12位でフィニッシュ。その後、オーストリアGPが開催されたレッドブル・リンクで公式テストに参加し、しっかりと走り込みをしました。シルバーストーンは、14年に経験していますが、この大会では後続車の転倒に巻き込まれて負傷、決勝を欠場しています。3年ぶりのシルバーストーンで、14年大会の雪辱に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位) 「ブルノで不運に見舞われたあと、オーストリアで優勝することができました。おかげでシルバーストーンに自信を持って挑む事ができます。イギリスの天気はいつも予測が不可能なので、どのような天気になるか様子を見なければなりません。またサーキットも難しいです。長くワイドで、コーナーが多く、攻略するのが難しいです。昨年は2位でフィニッシュしました。今年はもっといい結果が出せたらうれしいです。それに向かって取り組みます。チームに自信もあります。彼らは今週末どのようなコンディションになろうとも、最も戦闘的なパッケージを準備してくれます」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位) 「オーストリアGPの翌日にはレッドブル・リンクでとてもポジティブなテストができました。さまざまなテストに取り組みました。特にレースでいくつかトラブルを起こしたブレーキについては、いくつか解決策を見つけました。シルバーストーンで確認するのが楽しみです。シルバーストーンは、独特ですが好きなサーキットです。昨年のイギリスのレースはとてもよく覚えています。ブルノでひどい転倒をした2週間後に優勝することができました。イギリスのファンは熱狂的なので、いいショーになると思います」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位) 「チェコとオーストリアで2位を獲得したので、モチベーションがかなり上がった状態でイギリスに向かえます。この勢いでシルバーストーンに挑み、アベレージであとコンマ数秒縮め、表彰台の一番上に向けてコンスタントにチャレンジしたいです。シルバーストーンは大好きなサーキットの一つで、過去にいい結果を出したことがあります。今週末もいい結果が出せる自信があります」

中上貴晶(Moto2 総合7位) 「先週、もてぎで開催された2&4レースで、正式に来季のMotoGP昇格が発表になり、とてもうれしいです。残りのレース、最後になるMoto2へのチャレンジに全力を注ぎます。余計なことは考えずに、思いっきり走りたいです。シルバーストーンは、13年に優勝争いをして2位、昨年は表彰台争いに加わり3位表彰台を獲得しました。サーキットとの相性はいいので、今回はトップ争いがしたいです」

長島哲太(Moto2 総合26位) 「前戦オーストリアGPは、これまでの自己ベストとなる12位でフィニッシュできました。レース展開、そして自分の走りとしてはシングルフィニッシュも狙えるものだったので、うれしいというよりも悔しさがあります。レース翌日には、今季、初めての公式テストに参加して、新型KALEXの課題であるリアのトラクションに取り組みました。いい状態を見つけることはできませんでしたが、たっぷり走り込めたのは大きな成果でした。シルバーストーンでは、3年前に他車の転倒に巻き込まれて大きなケガをして決勝に出られませんでした。今年はその雪辱に挑みたいです」

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