MotoGP
モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第16戦 トルコGP 決勝
レース
トルコ 第16戦10月23日
トルコGP
グランプリ情報 1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイント
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第16戦 トルコGP
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メランドリ初優勝。ヘイデン3位で3戦連続表彰台に立つ
10月23日(日)・決勝
サーキット:イスタンブールサーキット 天候:晴れ 気温:19℃ コースコンディション:ドライ 観客:1万4351(3日間:2万1420人)

 トルコGP決勝は、終日青空が広がる絶好のコンディションの中で行われた。気温も3日間を通じてもっとも高い19℃を記録。フロントローに並んだHonda勢が序盤から素晴らしい走りを見せ、ファンを喜ばせた。優勝したのはマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)で、MotoGP初優勝を達成した。メランドリ選手は、序盤にセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)に一度だけ首位を譲ったが、ジベルノー選手がコースアウトしてからは快調にラップを刻んだ。2位にはバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)。ニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)が3戦連続の表彰台となる3位でフィニッシュした。

第16戦 トルコGP
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 4位には、今季4回目のPPから決勝に挑んだジベルノー選手。序盤にトップに立つも痛恨のコースアウトを喫し、表彰台を逃した。以下、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)8位、アレックス・バロス選手(Camel Honda)9位、クリス・バーミューレン選手(Camel Honda)11位、マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)12位という結果だった。

 グランプリ初開催となったトルコGP。快晴の中でスタートが切られたMotoGPクラスは、フロントローに並んだHonda勢が序盤からレースの主導権を握った。その中でも、予選2番手からスタートしたメランドリ選手が素晴らしい走りを披露し、MotoGP初優勝を飾った。ホールショットを奪ったメランドリ選手は、4周目にジベルノー選手に首位を譲るが、ジベルノー選手のコースアウトで6周目にトップに立つと、ファステストラップを更新する力強い走りで22周のレースを走り切った。2日間のフリー走行と予選で圧倒的な速さを見せたメランドリ選手。決勝でもその走りを存分に発揮。総合ポイントでは2位に浮上した。

 さらに後方では、中盤になってトップグループに追いついたロッシ選手とヘイデン選手が、緊迫した戦いを繰り広げた。トップを快走するメランドリ選手を必死に追撃するロッシ選手。その2人を追い続けるヘイデン選手。トップ3台のハイレベルな走りは、トルコGPにかけつけたファンを魅了した。そして終盤、ロッシ選手との差を縮めたヘイデン選手だが、周回遅れのライダーが絡み、逆転のチャンスを逃した。しかし、これで3戦連続、今季5回目の表彰台を獲得。今年の成長ぶりを、あらためて証明することになった。

 その後方では、ジベルノー選手が4位でフィニッシュした。今季4回目のPPからメランドリ選手を追撃。4周目にトップに浮上したが、6周目に痛恨のコースアウト。4番手でコースに復帰するも、ついにトップグループを捕らえることはできなかった。悔しいレースとなったジベルノー選手だが、序盤の素晴らしい走りは、最終戦に期待をつないだ。

 予選7番手からスタートの玉田選手は、8位でフィニッシュした。玉田選手は好スタートを切るが、序盤にペースを上げられず11番手までポジションを落とした。しかし、中盤になって徐々にペースを回復し、8位でフィニッシュした。その玉田選手と終盤、厳しいレースを繰り広げたバロス選手が9位。3列目から好スタートを切ったバロス選手は、中盤まで7番手を走行したが、終盤ペースを上げられず9位へとポジションを落とした。

 前戦オーストラリアGPに続き、負傷欠場のトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)の代役として出場したバーミューレン選手は11位。目標とするトップ10入りは果たせなかったが、中団グループで好バトルを繰り広げた。予選12位のビアッジ選手は、決勝でも12位。セッティングを決められず、最後まで苦しい走りを強いられる大会となった。

 250ccクラスは、ケイシー・ストーナー選手(アプリリア)が優勝。前戦オーストラリアGPで2年連続チャンピオンを決めたダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が今季10回目の表彰台となる2位でフィニッシュ。3位には青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が入り、最終ラップまで続いたアレックス・デ・アンジェリス選手(アプリリア)とのし烈な戦いを制した。4位にホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)、5位にアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)、6位にヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)と、Honda勢が続いた。高橋裕紀選手(Team Scot)は10番手を走行していた最終ラップに転倒を喫し、リタイアとなった。

 125ccクラスは、17歳のマイク・ディ・ミリオ選手(Honda)が初優勝。小山知良選手(Honda)が2戦連続表彰台となる3位。タイトル王手のトーマス・ルシ選手(Honda)は、最終ラップまで続いた6台の優勝争いに加わったが、激しい攻防戦でポジションを落とし、5位でフィニッシュ。惜しくもタイトル決定とはならなかったが、最終戦バレンシアGPで14位以内でフィニッシュすれば、自力チャンピオンが決まることになった。

第16戦 トルコGP
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コメント

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 優勝)
「信じられない一日だった。この喜びを言い表すことはできない。2002年のバレンシア以来の優勝となったが、MotoGPの優勝は250の優勝とはまったく違う気分だ。MotoGPになってからは、ケガや不運続きのレースばかりだったからね。今回はフリー走行を走り始めたときからコースが気にいったし、いいレースができると確信していた。チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれた。本当に嬉しい」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 3位)
「今週は、思ったようには走れなかった。それでも、決勝では予選よりいいペースで走ることができた。3戦連続表彰台に立ったのは初めてだし、それを思えば一歩前進できたのかもしれない。ただ、ポイントランキングでマルコ(メランドリ選手)に抜かれたことは残念だ。でも、今日のマルコは素晴らしい走りをしていた。彼の優勝を祝福したい。今日の表彰台は、病気で苦しんでいる友人に捧げたい。彼がいなければ、今の自分はなかったからね」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 4位)
「チームが素晴らしい仕事をしてくれた。今年になって初めて優勝するチャンスだっただけに、とても悔しい。また、チャンスを逃してしまった。コースアウトしたのは、進入速度が速すぎたせいだった」

玉田誠選手(MotoGP 8位)
「昨日より気温は上がったけれど、今日もタイヤが温まるまで自分の走りができなかった。スタートは良かったのだが、それから3、4周は、全然ペースを上げられず、ポジションを落とした。それからは、だんだんフィーリングが戻ってきて、徐々にペースを上げられた。今日は納得のいかないレースだが、これまでの成績を考えれば、一歩前進したかもしれない。3日間を通じて、決勝が一番いいペースで走れていた。走り出しでペースを上げられない問題を解決できれば、もう一歩前に進むことができると思う」

アレックス・バロス選手(MotoGP 9位)
「今日のレースは、がっかりした。先週、オーストラリアで転倒したときのケガが完全には治っておらず、痛みもあって、9位になった。最終戦バレンシアでは、いい結果を残したい」

クリス・バーミューレン選手(MotoGP 11位)
「10位以内という目標は達成できなかったが、他のHondaライダーより上でフィニッシュするということは達成できた。今日はオーストラリアより、いいバトルができた。いくつかミスをして、玉田や中野に抜かれてしまった。今回は、MotoGPではまだまだ勉強しなければならないことがたくさんあることに気づいた。本当にいい経験ができた」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 12位)
「今週はいい感じで走ることができなかった。チームはいろいろとやってくれたが、改善しなかった。できる限りのことはしたが、12位だった」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「今日のマルコ(メランドリ選手)は、本当に素晴らしい走りだった。アメリカGPのニッキー(ヘイデン選手)ほどではないが、レースを完全にコントロールしていた。ニッキーも最後に周回遅れに絡んで、ロッシに離されてしまったが、表彰台に立ち続けられるようになってきた。ニッキーの課題は、セットアップに時間がかかりすぎることだが、今回も初日の出遅れが最後まで響いた印象だ。マックス(ビアッジ選手)は、最後までセッティングをつめることができなかった。セテ(ジベルノー選手)もいい走りをしていたが、コースアウトしてしまった。シーズンも残り一戦。最終戦も勝利を目指していく」

ダニエル・ペドロサ選手(250cc 2位)
「難しいレースだった。特に、スタート直後の1コーナーは混戦になって遅れてしまった。今日はウオームアップであまりいい状態ではないことに気づいた。しかし、グリッド上で調整できる状況ではなかった。リアタイヤが跳ねて、思うように走れなかった。今日のストーナーは、いくつかのコーナーで自分より速かった。勝ちたかったが、もう少しパワーが必要だった。次のバレンシアでは、いいレースを見せたい」

青山博一選手(250cc 3位)
「予選が終わった時点で感じていたフロントの不安が、決勝でも完全には解決できなかった。良くはなったのだが、高速セクションで切れ込みがでて厳しかった。それでトップの2台に離されてしまった。それからはアンジェリスと3位争いになった。最終コーナー手前のストレートで抜きにくるのはわかっていた。予想通りだったが、アンジェリスがブレーキングではらんで、最終コーナーのS字で抜くことができた。日本GPで優勝してからは、マレーシア、カタール、オーストラリアと、決勝で歯車の合わないレースが続いていたので、今日の3位は本当に嬉しい」

高橋裕紀選手(250cc リタイア)
「朝のウオームアップで前後のサスを硬めにしたら、かなりフィーリングが良くなった。決勝では、それからちょっとセッティングを変えたのだが、ウオームアップのようなフィーリングにはならなかった。スタートは良かったが、トップグループのペースにはついていけなかった。最終ラップ、前を走る選手を抜いて離そうと思ったら、左コーナーで転んでしまった。最終戦では、いいレースをしたい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 33 マルコ・メランドリ Honda M 41:44.139
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +1.513
3 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +6.873
4 15 セテ・ジベルノー Honda M +12.420
5 7 C.チェカ ドゥカティ B +26.963
6 24 T.エリアス ヤマハ M +29.105
7 5 C.エドワーズ ヤマハ M +29.255
8 6 玉田誠 Honda M +33.345
9 4 アレックス・バロス Honda M +33.790
10 56 中野真矢 カワサキ B +44.225
11 17 クリス・バーミューレン Honda M +46.099
12 3 マックス・ビアッジ Honda M +50.184
13 19 O.ジャック カワサキ B +56.766
14 11 R.シャウス ヤマハ M +1:01.360
15 21 J.ホプキンス スズキ B +1:03.391
16 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1:17.654
17 27 F.バッタイーニ バラタ D +1Lap
18 77 J.エリソン バラタ D +1Lap
RT 23 伊藤真一 ドゥカティ B DNF
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 C.ストーナー アプリリア 39:28.243
2 1 ダニエル・ペドロサ Honda +0.093
3 73 青山博一 Honda +11.647
4 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +21.861
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +21.940
6 80 ヘクトール・バルベラ Honda +22.258
7 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +43.755
8 15 R.ロカテッリ アプリリア +44.105
9 50 S.ギュントーリ アプリリア +48.918
10 57 C.ディビス アプリリア +54.376
RT 55 高橋裕紀 Honda +1Lap
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 63 M.ディ・ミリオ Honda 39:50.377
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.105
3 71 小山知良 Honda +0.156
4 14 G.タルマクシ KTM +0.271
5 12 T.ルシ Honda +0.417
6 58 M.シモンセリ アプリリア +5.752
7 32 F.ライ Honda +6.148
8 47 A.ロドリゲス アプリリア +6.294
9 6 J.オリベ アプリリア +6.611
10 29 A.イアンノーネ アプリリア +17.119
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 351
2 マルコ・メランドリ Honda 195
3 ニッキー・ヘイデン Honda 186
4 C.エドワーズ ヤマハ 171
5 マックス・ビアッジ Honda 163
6 セテ・ジベルノー Honda 150
7 L.カピロッシ ドゥカティ 148
8 アレックス・バロス Honda 136
9 C.チェカ ドゥカティ 125
10 中野真矢 カワサキ 93
11 玉田誠 Honda 84
15 トロイ・ベイリス Honda 54
20 ユルゲン・ファンデン・グールベルグ Honda 12
21 クリス・バーミューレン Honda 10
24 シェーン・バーン Honda 6
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 365
2 Honda 316
3 ドゥカティ 189
4 カワサキ 121
5 スズキ 97
6 バラタ 13
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 284
2 C.ストーナー アプリリア 238
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 182
4 青山博一 Honda 170
5 S.ポルト アプリリア 152
6 ホルへ・ロレンゾ Honda 147
7 A.デ・アンジェリス アプリリア 138
8 R.デ・ピュニエ アプリリア 130
9 ヘクトール・バルベラ Honda 109
10 S.ギュントーリ アプリリア 82
11 高橋裕紀 Honda 68
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 324
2 アプリリア 323
3 KTM 30
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 T.ルシ Honda 235
2 M.カリオ KTM 212
3 G.タルマクシ KTM 178
4 M.パシーニ アプリリア 167
5 M.シモンセリ アプリリア 166
6 F.ライ Honda 132
7 J.シモン KTM 115
8 小山知良 Honda 109
9 M.ポジャーリ ジレラ 107
10 M.ディ・ミリオ Honda 104
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 KTM 307
2 Honda 294
3 アプリリア 280
4 ジレラ 107
5 デルビ 67
6 マラグーティ 3
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