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レース
日本 第12戦 9月18日
日本GP
グランプリ情報 ムービー
1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第12戦 日本GP
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ビアッジ2戦連続表彰台となる2位。玉田が今季初の3位表彰台
9月18日(日)・決勝
サーキット:ツインリンクもてぎ 天候:晴れ 気温:34℃ コースコンディション:ドライ 観客:6万8015人(3日間9万6050人)

 日本GP決勝は、朝から快晴に恵まれ、最高気温34℃という暑さの中で熱戦が繰り広げられた。注目のMotoGPクラスは、序盤から激しい戦いとなり、ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)が優勝。そのカピロッシ選手と最後まで厳しい接戦を繰り広げたマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)が2位になり、2戦連続表彰台を獲得した。その後方では、昨年の覇者玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)が今季初の表彰台となる3位でフィニッシュした。

第12戦 日本GP
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 昨年より観客が増えたツインリンクもてぎ。決勝日6万8千人、3日間で9万6千人と、1999年の初開催以来、最高の観客数を記録。ファンの熱い声援の中で、序盤から素晴らしい戦いが繰り広げられた。

 2位になったビアッジ選手は、予選2列目から好スタートを切った。オープニングラップは3番手。マルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)、カピロッシ選手とともにトップグループを形成した。そして中盤になってビアッジ選手は、カピロッシ選手をかわし2番手へ。さらに折り返し点となる13周目には、メランドリ選手を抜いてトップに浮上。カピロッシ選手を従えて、快調にラップを刻んだ。しかし、昨年の大会も制しているブリヂストン勢のカピロッシ選手がペースアップして首位に浮上。ビアッジ選手も素晴らしいラップタイムで追ったが、惜しくも2位となった。しかし、これで2戦連続、今季4回目の表彰台を獲得。総合2位の座を守った。

 そのビアッジ選手とともにトップグループを形成したメランドリ選手は、13周目、後方にいたバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)との接触により転倒、悔しいリタイアとなった。そのアクシデントで、3番手に浮上したのが玉田選手だった。今季最高位の予選4番手から好スタートを切った玉田選手は、中盤までは、ロッシ選手とバトルを繰り広げた。中盤になってメランドリ選手とロッシ選手の両者がリタイア。そのままポジションをキープして、今季最高位の3位でフィニッシュ。久々の表彰台で日本のファンを大喜びさせた。

 予選6番手から今季2勝目を狙ったニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)は、温度が上がった路面に苦戦したものの、一貫して着実な走りで徐々にペースアップ、最後は7位でチェッカーを受けた。初日から快調な走りを見せたアレックス・バロス選手(Camel Honda)も、34℃という気温に苦戦したひとり。8番手を走行中の13周目に転倒リタイアとなった。セテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)も同じく、オープニングラップこそ6番手につけたが、なかなかポジションを上げられない。7番手を走行中の12周目に転倒リタイアとなった。トロイ・ベイリス選手(Camel Honda)の代役出場の宇川徹選手は、久しぶりのMotoGP参戦に闘志を燃やしたが、4周目にトラブルが発生、ピットへ戻り悔しいリタイアとなった。なお、ベイリス選手の代役を今回は宇川選手が務めたが、次戦マレーシアGPと次々戦カタールGPはシェーン・バーン選手の参戦が決定している。

 250ccクラスは、今季初PPを獲得した青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が、グランプリ初優勝を飾った。青山選手は、1周目2番手、3周目に3番手に落ちたが、5周目にトップに浮上すると、以後、一度も首位を譲らず、23周のレースで優勝を飾った。2位にはダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)で、最終ラップまで続いたアレックス・デ・アンジェリス選手(アプリリア)、ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)との戦いを制した。これで総合ポイントで、今大会3位になったケイシー・ストーナー選手(アプリリア)との差を広げ、2年連続チャンピオンに向けて、また一歩前進した。4位には高橋裕紀選手(Team Scot)。トップグループの中で好走を見せたが、後半、ジリジリと後退。しかし、今季最高位の4位でフィニッシュすることに成功した。トップグループに加わったアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)は6位。ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)は8位。ワイルドカードでスポット参戦、予選3番手の好走を見せた青山周平選手(Honda)は、3周目に転倒リタイアとなった。

 125ccクラスは、ミカ・カリオ選手(KTM)が優勝。総合ポイントで首位に立つトーマス・ルシ選手(Honda)が2位で、総合ポイントでも首位を守った。レースは、トップグループが10台まで膨れ上がる熱戦となった。しかし、ラスト5周でルシ選手が転倒、それに後続のマシンが乗り上げるアクシデントで赤旗中断。その前の周でレースが成立した。今季最高位の予選2番手からスタートの小山知良選手(Honda)は、トップグループの中で4番手を走行。初表彰台の期待が膨らんだが、赤旗中断のために悔しい4位に終わった。葛原稔永選手(Honda)は14位だった。

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コメント

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 2位)
「とにかく大変なレースだったけど、2位に入れてハッピーだ。ミシュランはとても良い仕事をしてくれた。タイヤエッジ部分のグリップは素晴らしかった。スロットルを開けた時に信じられないぐらいトラクションがあったんだ。チームは本当によく頑張ってくれた。優勝こそできなかったけど、チャンピオンシップのポイント上はさらに良くなった。ミシュラン勢でトップ、Honda勢でトップになれて良かった。マレーシアではブリヂストンにリベンジできると確信している。今日のロリス(カピロッシ選手)とブリヂストンは本当に良く頑張った。おめでとう、といいたい。ファンにとっても面白いレースだっただろう」

玉田誠選手(MotoGP 3位)
「今日の結果は、今シーズン最高の成績ですけど、もっと上にいけると思います。まだ自分の調子は70%。でも、もうすぐ完全復活できると思います。ミシュランを使うようになって、初めて表彰台でミシュラン・キャップを被ることができました。レース中はチャタリングの問題が出て、トップグループから離れてしまいました。それなりに全力を尽くしていたのですが、ロッシとメランドリが転倒したのを見た時点で、3位キープの作戦に切り替えました。その数周前にもメランドリはコーナーでアウト側を通っていたので、僕は巻き込まれないようにしようと考えていました。その選択は間違っていなかったようです。メランドリが僕の前にいた時、ロッシがすごいペースで走っていました。ロッシの走りはいつものように安定していませんでした。今日は僕のチームのスポンサー、コニカミノルタの人たちの前で表彰台に上がれて良かったです。コニカミノルタさんは、今シーズンここまでずっと僕のことを信じてくれていました。来週のセパンでも好調の波をキープしていきたいです」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 7位)
「今回は日本に着いた時から、すべてがあまりうまくいかなかった。何をやってもうまくいかないという感じだったんだ。レースではバロスたちといいバトルをしていたのだけど、ストレートの終わりで飛び出してしまい、順位を少し落とした。その後、少し順位をばん回して、ポイント獲得に専念した。チームスタッフもがっかりしているだろう。来週のセパンでは最初から良い調子で臨みたい」

アレックス・バロス選手(MotoGP リタイア)
「スタートは良くなかった。レースが始まってすぐに、フロントフォークのセッティングが出ていないからブレーキングするのが難しいということが分かった。また、気温も昨日より高くて、僕だけじゃなくて皆タイヤで苦労していた。それでも順位を上げて、ジョン・ホプキンスを視界に捕らえた時に転倒してしまったんだ。まだマシンが寝ていない時に転倒したので、奇妙な感じだった。その時点では何が起こったか分からなかったけど、僕の真後ろにいたコーリン(エドワーズ選手)が「おまえが転倒した場所はオイルがこぼれていた」と教えてくれた。僕は目の前でセテ(ジベルノー選手)が転倒したのを見ていたので、注意して走行していただけに残念だ。今日、ポイントを獲得できなかったのは痛い。でも残りは5戦ある。来週GPが行われるマレーシアでは、シーズンオフのテストを積んでいるので頑張る」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP リタイア)
「スタートから全力を尽くしてみたけど、ペースに乗れず、結局クラッシュしてしまった。これは僕のミスだ。チェカの後ろにつけて、ちょっとペースを上げようかと思っていた。トップグループはどんどん離れていたので『もう少しスローダウンしてくれないか』と願っていた矢先だった。今回も不調に終わって残念だ。ひとつのことがうまくいくと別のことが悪くなるという状況が今シーズンずっと続いている。残りのレースに関しては、状況が良くなると信じている」

宇川徹選手(MotoGP リタイア)
「今日の結果にはがっかりしています。もてぎではトップ争いをしたいと思っていたのですが、実際にはスタート直後からエンジンの調子がおかしいことに気がつきました。そして、4周目に何かが起こってリタイアしなくてはならなくなったのです」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「面白いレースでした。マックスと彼のチームはよく頑張ったと思います。今日、マックスはセカンドローからのスタートで2位になったので、フロントローからスタートしたらどうなるのか楽しみです。現在マックスはとてもストロングな走りをしています。ニッキーは今回ずっとハッピーではありませんでした。予選の時にそれほど悪くなかったので、問題が露呈しませんでした。でも、ニッキーは決勝レースで最後まで諦めなかったので、貴重なポイントが獲得でき、ランキングでもポジションアップしました」

青山博一選手(250cc 1位)
「今日はスタートからバイクの調子が良くて、いい走りができた。トップに出てからは、後ろの集団のペースを見ながら走っていた。あまりペースが上がらなかったので、ラスト7周からプッシュしてペースを上げた。今週は、金曜日からセッティングも順調に進んだ。トップに立っても緊張はなかった。優勝できたのは、これまで応援してくれたHonda、チーム、スポンサー、ファンのみなさんのお陰です。国歌が流れたときは、さすがにグッと来ました。本当にうれしかった」

高橋裕紀選手(250cc 4位)
「厳しいレースだった。この数戦、決勝で結果を残せなかったし、日本GPで悪い流れを変えたいと思っていた。今日の4位は、上位陣の脱落に助けられた形だけれど、4位というリザルトは自信になった。今回はセッティングを完全にできなかったこともあって、立ち上がりで離されて、ブレーキングで詰めるという苦しい走りだった。相手のミスでしか抜けない状態で、決して納得のいくレースではなかったが、最後まで粘り強く走ることができた。次戦からは初めてのコースがまた続くことになるが、全力を尽くしたい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 65 L.カピロッシ ドゥカティ B 43:30.499
2 3 マックス・ビアッジ Honda M +1.479
3 6 玉田誠 Honda M +16.227
4 7 C.チェカ ドゥカティ B +22.148
5 21 J.ホプキンス スズキ B +33.212
6 5 C.エドワーズ ヤマハ M +34.915
7 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +45.894
8 10 K.ロバーツ スズキ B +56.498
9 24 T.エリアス ヤマハ M +1:12.037
10 11 R.シャウス ヤマハ M +1:34.927
11 27 F.バッタイーニ バラタ D +1Lap
RT 33 マルコ・メランドリ Honda M +12Laps
RT 46 V.ロッシ ヤマハ M +12Laps
RT 4 アレックス・バロス Honda M +12Laps
RT 15 セテ・ジベルノー Honda M +13Laps
RT 56 中野真矢 カワサキ B +16Laps
RT 72 宇川徹 Honda M +20Laps
RT 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +22Laps
RT 66 A.ホフマン カワサキ B +22Laps
RT 45 松戸直樹 モリワキ M DNF
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 73 青山博一 Honda 43:52.454
2 1 ダニエル・ペドロサ Honda +5.313
3 27 C.ストーナー アプリリア +7.781
4 55 高橋裕紀 Honda +10.222
5 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +10.763
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +11.054
7 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +19.199
8 80 ヘクトール・バルベラ Honda +24.665
9 6 A.デボン Honda +37.683
10 50 S.ギュントーリ アプリリア +38.122
16 93 高橋江紀 Honda +1:17.982
RT 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +1Lap
RT 75 青山周平 Honda +21Laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 30:10.854
2 12 T.ルシ Honda +0.111
3 55 H.ファウベル アプリリア +1.517
4 71 小山知良 Honda +2.349
5 75 M.パシーニ アプリリア +2.406
6 54 M.ポジャーリ ジレラ +2.619
7 33 S.ガデア アプリリア +2.761
8 22 P.ニエト デルビ +2.961
9 19 A.バウティスタ Honda +3.720
10 32 F.ライ Honda +9.936
ライダー:MotoGP
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 V.ロッシ ヤマハ 261
2 マックス・ビアッジ Honda 149
3 C.エドワーズ ヤマハ 133
4 マルコ・メランドリ Honda 126
5 ニッキー・ヘイデン Honda 121
6 L.カピロッシ ドゥカティ 117
7 セテ・ジベルノー Honda 115
8 アレックス・バロス Honda 114
9 C.チェカ ドゥカティ 72
10 中野真矢 カワサキ 69
11 玉田誠 Honda 64
12 トロイ・ベイリス Honda 54
20 J.グールベルグ Honda 12
  コンストラクター:MotoGP
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 ヤマハ 275
2 Honda 238
3 ドゥカティ 127
4 カワサキ 97
5 スズキ 76
6 バラタ 10
7 プロトンKR 1
8 モリワキ 1
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ライダー:250cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 ダニエル・ペドロサ Honda 226
2 C.ストーナー アプリリア 163
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 144
4 青山博一 Honda 123
5 A.デ・アンジェリス アプリリア 109
6 R.デ・ピュニエ アプリリア 108
7 S.ポルト アプリリア 105
8 ホルへ・ロレンゾ Honda 98
9 ヘクトール・バルベラ Honda 67
10 S.コルシ アプリリア 59
12 高橋裕紀 Honda 51
  コンストラクター:250cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 Honda 248
2 アプリリア 228
3 KTM 30
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ライダー:125cc
順位 ライダー コンストラクター 総合
ポイント
1 T.ルシ Honda 164
2 M.カリオ KTM 161
3 G.タルマクシ KTM 120
4 M.シモンセリ アプリリア 117
5 M.パシーニ アプリリア 111
6 F.ライ Honda 104
7 J.シモン KTM 97
8 M.ポジャーリ ジレラ 82
9 H.ファウベル アプリリア 66
10 小山知良 Honda 65
  コンストラクター:125cc
順位 コンストラクター 総合
ポイント
1 KTM 238
2 アプリリア 212
3 Honda 206
4 ジレラ 82
5 デルビ 59
6 マラグーティ 3
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