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レース
日本 第12戦 9月18日
日本GP
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1日目 予選 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第12戦 日本GP
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ジベルノー5番手。以下、バロス、ヘイデン、ビアッジと続いた
9月16日(金)・1日目
サーキット:ツインリンクもてぎ 天候:曇りのち晴れ 気温:26℃ コースコンディション:ドライ

 シーズン終盤戦の最大の山場。日本〜マレーシア〜カタールと続く3連戦の最初の戦いとなる日本GPが、16日、栃木県ツインリンクもてぎで開幕した。ツインリンクもてぎで初めてグランプリが開催されたのは1999年。以来、日本GP、パシフィックGPの舞台として、今年で7回目を迎える。過去6回の大会では、Honda勢が4回の優勝を飾っている。

第12戦 日本GP
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第12戦 日本GP
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 2001年バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ、当時Honda)、2002年アレックス・バロス選手(Camel Honda)、2003年マックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)。そして昨年は、玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)が日本人として初めて、ツインリンクもてぎの大会を制した。予選では驚異的なタイムでPPを獲得。決勝でもライバルを圧倒し、サーキットにつめかけたファンを喜ばせた。今年も玉田選手の連勝に日本のファンの期待が膨らむが、日本GP初制覇に気合を入れるセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)とニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)。2回目の優勝を狙うバロス選手とビアッジ選手。そして、負傷欠場のトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)の代役として出場する宇川徹選手など、Honda勢全員が日本GP制覇に向けて気合満々で開幕を迎えた。

 午前中は、雲の多い天候。午後になると青空が広がり、気温は26℃。マシンにもタイヤにも絶好のコンディションとなり、初日から厳しい戦いとなった。ジョン・ホプキンス選手(スズキ)がトップタイムを獲得。以下、ロリス・カピロッシ選手(ドゥカティ)、ケニー・ロバーツ選手(スズキ)、ロッシ選手と続いた。Honda勢は、2日目の予選と日曜日の決勝に向けてのセッティングに重点を置き、5番手にジベルノー選手、6番手バロス選手、7番手ヘイデン選手、8番手にビアッジ選手と続いた。そして10番手にマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)、11番手に玉田選手。急遽、代役出場が決まった宇川選手も13番手と健闘した。トップから1秒差以内に12台が入るという厳しい戦いの中で、Honda勢は2日目に向けて順調にセットアップを進めた。

 5番手のジベルノー選手は、1回目10番手とやや出遅れたが、周回をこなすごとに確実にタイムを短縮。2回目の走行では5番手に再浮上し、まずまずのスタートを切った。走行を終えたジベルノー選手は、「ツインリンクもてぎでは、これまで最高の状態」と好調をアピール。上位陣の中には、予選用タイヤを使ったチームもあるだけに、セットアップを進めながらの5番手タイムは、ツインリンクもてぎで初の表彰台と優勝に期待が膨らむものになった。

 6番手のバロス選手は、素晴らしい走りを見せた。3年前のパシフィックGPでは、この大会で初めてHonda RC211Vに乗っていきなり優勝するという快挙を達成している。7番手のビアッジ選手も、一昨年の大会では優勝している。両選手ともに、2日目以降の快走に期待が膨らんだ。10番手のメランドリ選手は、前戦チェコGP後のテストで好感触を得ている。さらに今大会はニューシャシーが投入されているだけに、5戦ぶりの表彰台に向けて手ごたえあるスタートとなった。

 2年連続の優勝に期待が膨らむ玉田選手は、1回目の走行では15番手と出遅れたが、2回目では9番手に浮上。この日の総合では11番手につけた。シーズン序盤に手を負傷し、その影響もあって、ここまで精彩を欠いたレースが多かった玉田選手だが、得意とするツインリンクもてぎの大会に闘志を燃やしている。「午後は、前回のチェコGP後のテストのセットをベースにセッティングを進めた。今日はアタックできなかったが、マシンの仕上がりはまずまず。明日はフロントローを狙いたい」と気合を入れた。

 負傷欠場のベイリス選手の代役として出場した宇川選手は、13番手で初日を終えた。代役出場が決まったのは、開幕直前の月曜日。レーシングスーツを作る時間もなく、2年前に所属した同チームからレーシングスーツを取り寄せて着用する慌しさだった。今年は第3戦中国GPにモリワキから代役出場を果たしている。これが2戦目のMotoGP出場となるが、HRCのテストライダーとしてHonda RC211Vの開発を担当しているだけに、他のレギュラーライダーと同等の期待が寄せられている。

 250ccクラスは、フル参戦2年目の青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)が、地元ツインリンクもてぎで見事に暫定PPを獲得した。昨年も予選2位から決勝で3位表彰台に立っているだけに、今大会の優勝候補の筆頭に浮上した。2番手にはアレックス・デ・アンジェリス選手(アプリリア)。3番手には、ワイルドカードで出場の青山周平選手(Honda)。4番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)、6番手ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)、8番手高橋裕紀選手(Team Scot)、10番手ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)と、トップ10にHonda勢が6台入る好調なスタートを切った。2年連続チャンピオンへの王手を目前とするダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)は、転倒が影響して14番手と低迷。しかし、昨年の大会では優勝を飾っているだけに、2日目のポジション回復は確実だと思われている。2日目は、初日を上回るHonda勢の攻勢が見られそうだ。

 125ccクラスは、ミカ・カリオ選手(KTM)が暫定PP。Honda勢はファブリツィオ・ライ選手が7番手、小山知良選手が8番手、総合ポイントで首位に立つトーマス・ルシ選手が10番手となった。Honda勢の2日目のポジションアップに注目が集まる。

コメント

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 5位)
「これまでいつももてぎでは、このサーキット特有の問題が出ていたので、今日は基本セッティングを見つけることに集中した。フロントタイヤの調子が良かったので、ハードブレーキング時のスタビリティが良くなった。このサーキットではそれが一番重要だと思う。明日もさらにフロントエンドのセットアップを煮つめていく。今回はこれまでもてぎで走行した中で一番“いい感じ”の金曜日だった」

アレックス・バロス選手(MotoGP 6位)
「午前中はレースタイヤを試してみたら、かなり良いタイムが出た。午後は別のタイヤで同じ周回数を走行してみたけど、あまり良い感触ではなかった。午前中と同じタイヤを使っていたら、さらに良いタイムが出ていたと思うけど、プラクティスというのは善し悪しを選別する機会だ。明日はミシュランと協力して、サスペンションのセットアップを煮つめる。ここではサスペンションのセットアップがとても重要だ。明日は今日集めたデータをもとに、さらにやりたいことがある」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 7位)
「まだやることは沢山ある。ハードブレーキング時にマシンがちょっと不安定なんだ。明日はこれを解決したい。このコースではそれが重要だ。あとギアレシオもまだ決まっていない。ギアが決まれば、かなりタイムは上がるだろう。午後のセッションではリアショックを変えてみたけど、前の方が良かったので戻すことにした。今晩チームスタッフはやることが沢山あって大変だけれども、彼らが頑張ってくれるから、僕も明日は頑張ってタイムをさらに上げるつもりだ」

マックス・ビアッジ選手(MotoGP 8位)
「今日はあまり良くなかった。色々ヒントは見つかったのだけれど、タイム的にはあまり改善しなかった。このコースはストレートの終わりでハードブレーキングをしなくてはならない部分があって、そこでマシンが少し不安定になり、タイムロスしてしまう。また、コーナーの出口でパワーをかけるのも難しい。でも、この問題は今シーズンずっと抱えている問題だから、特に大きな違いはない。日曜日のレースで良い結果を出すために、明日は少しでも良いグリッドを狙っていく」

マルコ・メランドリ選手(MotoGP 10位)
「日本にはリラックスした良いムードでやってきた。もちろん良い成績を残すつもりでやってきたんだ。ブルノで行った2日間のテストのおかげで、これまで抱えていたトラクションの問題が少し解決された。今日は新しいシャシーを試したのだけど、とても良い感触だった。今日はタイヤテストとギヤレシオの選択にずいぶん時間を費やしたけど、これは必要なことだった。今日の内容には満足している」

玉田誠選手(MotoGP 11位)
「午前中は新品のレザースーツの腕の部分がきつくて、腕が痛くなってしまいましたが、午後はそのトラブルは解消されました。今日使用したミシュラン・タイヤのおかげで、マシンをこれまでよりプッシュすることができるようになり、自信もつきました。いくつかの区間タイムでタイムが上がっているので、満足していますが、午後の最後の方で遅いライダーにひっかかってしまったのは残念です。あれがなければもっと良いタイムが出ていたと思います。明日の午前中は、さらにセッティングを煮つめて、午後の公式予選に臨みます」

宇川徹選手(MotoGP 13位)
「またCamel Hondaの皆と一緒にレースができて、とても嬉しいです。午前中は僕がここで一番気に入っているセッティングで乗り始め、マシンの感触を探っていました。どんどん乗り慣れてきたのですが、時間が足りなかったです。明日の午前中は、早くセッティングを決めて、午後の公式予選に備えたいです」

田中誠 Repsol Honda Team監督
「2人とも同じようなタイムでした。明日はさらにやることが沢山あります。日本GPはHondaにとってとても重要なレースです。ファンのためにも良い結果を残せるよう頑張ります。最終戦バレンシアGPまで続く今後の終盤戦で好成績を残すためにも、日本GPは非常に重要なレースです」

青山博一選手(250cc 1位)
「初日としてはまずまずのスタートだった。暫定PPを獲得できたが、去年の自己ベストを超えていないので、2日目はもっともっと頑張らないといけない。今日は車体のセッティングを重点的に行った。完璧ではないし、まだ良くなると思う。タイムも当然上がると思っている。今日はライバルのことは気にしないで自分の走りに集中した。地元大会ということで期待も声援も多くて嬉しい。2日目も、集中して走りたい」

青山周平選手(250cc 3位)
「今日の自己ベストは、あれって感じで出たタイムだった。正直、52秒台が出るとは思わなかった。でも、今日はバイクもタイヤもすごく調子が良くて、気持ち良く乗ることができた。今年は日本GPでいい成績を残すことを目標に全日本を戦ってきた。2日目も来年につながるような走りがしたい」

高橋裕紀選手(250cc 8位)
「今日は新しいフロントのサスペンションのテストを行った。午前中のフィーリングは良かったのだが、そこからなかなかベストの状態に持っていけなかった。2日目は、従来のサスに戻して走ることに決めた。地元グランプリということでプレッシャーはないが、ちょっと硬くなってしまったのかも知れない。明日は、気持ち良く、伸び伸び走りたい


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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 21 J.ホプキンス スズキ B 1:47.952
2 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.101
3 10 K.ロバーツ スズキ B +0.311
4 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.622
5 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.630
6 4 アレックス・バロス Honda M +0.668
7 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.694
8 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.766
9 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.778
10 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.799
11 6 玉田誠 Honda M +0.824
12 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.946
13 72 宇川徹 Honda M +1.286
14 66 A.ホフマン カワサキ B +1.552
15 56 中野真矢 カワサキ B +1.614
16 24 T.エリアス ヤマハ M +1.632
17 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +2.538
18 45 松戸直樹 モリワキ M +2.625
19 11 R.シャウス ヤマハ M +3.406
20 27 F.バッタイーニ バラタ D +4.539
21 77 J.エリソン バラタ D +7.293
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 73 青山博一 Honda 1:52.556
2 5 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.177
3 75

青山周平

Honda +0.254
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.480
5 19 S.ポルト アプリリア +0.570
6 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +0.752
7 27 C.ストーナー アプリリア +0.915
8 55 高橋裕紀 Honda +1.134
9 50 S.ギュントーリ アプリリア +1.247
10 80 ヘクトール・バルベラ Honda +1.399
14 1 ダニエル・ペドロサ Honda +1.889
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:59.137
2 58 M.シモンセリ アプリリア +0.545
3 54 M.ポジャーリ ジレラ +0.561
4 75 M.パシーニ アプリリア +0.684
5 14 G.タルマクシ KTM +0.725
6 55 H.ファウベル アプリリア +0.800
7 32 F.ライ Honda +0.845
8 71 小山知良 Honda +0.847
9 19 A.バウティスタ Honda +1.005
10 12 T.ルシ Honda +1.135
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