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レース
ドイツ 第10戦 7月31日
ドイツGP
グランプリ情報 1日目 予選・2日目 決勝 フォトギャラリー
リザルト
グランプリ情報
Rd. Date
01 4/10 スペインGP
02 4/17 ポルトガルGP
03 5/1 中国GP
04 5/15 フランスGP
05 6/5 イタリアGP
06 6/12 カタルニアGP
07 6/25 オランダGP
08 7/10 アメリカGP
09 7/24 イギリスGP
10 7/31 ドイツGP
11 8/28 チェコGP
12 9/18 日本GP
13 9/25 マレーシアGP
14 10/1 カタールGP
15 10/16 オーストラリアGP
16 10/23 トルコGP
17 11/6 バレンシアGP
第10戦 ドイツGP
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バロス転倒を喫するも快調な滑り出しでトップタイム。ジベルノー2番手、ヘイデン3番手とHonda勢が上位を独占
7月29日(金)・1日目
サーキット:ザクセンリンク 天候:晴れ 気温:34℃ コースコンディション:ドライ

 シーズン前半戦の締めくくりとなるドイツGPが、29日、ドレスデン近郊のザクセンリンクで開幕した。ザクセンリンクはケムニッツ・ツヴィッカウ工業地帯にあり、1927年に初めて公道を使ってレースが行われた。オートバイのグランプリは、東ドイツ時代の1961〜72年に「東ドイツGP」が開催されている。東西ドイツ統一後の1998年からは、コースが全面的に改修され、同サーキットがドイツGPの舞台となり、今年で8年目を迎える。

第10戦 ドイツGP
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第10戦 ドイツGP
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 1年でもっとも暑い時期に開催されるドイツGP。予選前日には35℃まで上昇。この日も34℃の最高気温を記録した。その暑さの中で、Honda勢が素晴らしい走りを見せた。1回目のフリー走行ではニッキー・ヘイデン選手(Repsol Honda Team)がトップタイムをマーク。2回目の走行ではアレックス・バロス選手(Camel Honda)が首位に浮上、総合タイムでもバロス選手が1日目のトップに立った。2番手にはセテ・ジベルノー選手(Team Movistar Honda MotoGP)。3番手にはヘイデン選手。トップ3台の差はわずか0.187秒と、Honda勢同士の大接戦となった。

 このトップ3台のし烈な戦いに象徴されるように、この日は、トップのバロス選手から1秒差以内に15台という今季最高の熱戦となった。その厳しい戦いの中で、6番手に玉田誠選手(KONICA MINOLTA Honda Team)、7番手にマックス・ビアッジ選手(Repsol Honda Team)、8番手にトロイ・ベイリス選手(Camel Honda)、14番手にマルコ・メランドリ選手(Team Movistar Honda MotoGP)と、すべてのHonda勢が1秒差以内で初日を終えた。

 トップタイムをマークしたバロス選手は、1回目のフリー走行では7番手と出遅れた。しかし、優勝経験のあるサーキットだけに闘志満々で2回目の走行に挑み、見事トップタイムを刻んだ。バロス選手は、2回目のセッションで2回の転倒を喫し大荒れだったが、元気あふれるバロス選手の走りにファンも大喜びだった。バロス選手は、このサーキットで2000年に優勝、昨年は2位になっている。もっとも得意とするサーキットのひとつだけに、今季2回目のPP、そして2勝目に向けて大きく前進した。

 2番手のジベルノー選手も、ザクセンリンクは得意とするサーキットのひとつ。毎年、優勝候補に挙がり、一昨年は優勝している。ジベルノー選手は、1回目のフリー走行でヘイデン選手に続いて2番手タイムをマーク、2回目もバロス選手に続いて2番手につけた。前戦イギリスGPでは、トップを走りながら転倒を喫していた。それだけに、その雪辱に向けて好スタートを切った。3番手にはヘイデン選手で、昨年は3位表彰台に立っている。ヘイデン選手も、2戦前のアメリカGPで優勝したが、前戦イギリスGPでは転倒リタイアと悔しいレースに終わっているだけに、今大会に気合充分。今季2勝目に向けたファイトあふれる豪快な走りでファンを沸かせた。

 けがから復帰して6戦目を迎える玉田選手は、1回目のフリー走行こそ15番手と大きく出遅れたが、2回目には一気に6番手に浮上した。右手甲の骨折も順調に回復、レースを追うごとに調子を上げている玉田選手だが、この日の走りは、また一歩前進したことを感じさせる走りだった。1回目は、車体のセットアップに苦しんでタイムを伸ばせなかった。しかし、2回目のセッションに向けてサスペンションのセッティングを変更、これが功を奏して大幅にタイムを縮めることに成功した。

 7番手には昨年のウイナーのビアッジ選手。ドイツGP2連覇に向けて好スタートを切った。前戦イギリスGPでは、大雨のレースで転倒リタイアに終わっているだけに、今大会は気合を入れている。ビアッジ選手にとってもザクセンリンクは得意とするサーキットのひとつ。昨年は、ビアッジ選手、バロス選手、ヘイデン選手の3選手が表彰台を独占した。今年もHonda勢の表彰台独占の期待が集まる中で、その真ん中に立つ意気込みだ。そして、8番手にはベイリス選手。アメリカGP、イギリスGPと確実に調子を上げているだけに、今大会の活躍に期待。そして14番手のメランドリ選手も、トップから1秒差以内で1日目を終えているだけに、2日目、そして決勝での巻き返しが期待されている。

 250ccクラスは、アレックス・デ・アンジェリス選手(アプリリア)が暫定PP。ホルへ・ロレンゾ選手(Team Fortuna Honda)2番手、ダニエル・ペドロサ選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)3番手とHonda勢が続いた。さらに、5番手に青山博一選手(Team Telefonica Movistar Honda 250cc)、8番手アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(Team Scot)、9番手ヘクトール・バルベラ選手(Team Fortuna Honda)とトップ10にHonda RS250RWに乗る5選手が入り、ルーキー高橋裕紀選手(Team Scot)も13番手につけた。昨年の大会ではペドロサ選手が優勝している。今年も初日3番手と2連覇に向けてまずまずのスタートを切った。ロレンゾ選手、青山選手も好スタートを切っているだけに、250ccクラスも、Honda勢同士の熱い戦いが予想される。

 125ccクラスは、マティア・パシーニ選手(アプリリア)が暫定PP。Honda勢ではルーキー小山知良選手(Honda)が4番手と健闘した。トーマス・ルシ選手(Honda)が5番手と続き、2日目のポジションアップに期待が膨らんだ。葛原稔永選手(Honda)は26番手だった。

コメント

アレックス・バロス選手(MotoGP 1位)
「2回目のセッションで2回も転倒をしてちょっとがっかりした。でも、今日はとてもハッピーだ。チームがすごくいいバイクを用意してくれた。気分良く走行できたので、ちょっとはしゃぎ過ぎてしまった。そして、ちょっと攻め過ぎてしまったようだ。ただ、2回目のセッションの2回目の転倒はちょっと説明するのが難しい。全然ハードに走っていなかったからね。フロントタイヤが周回をたくさんこなしたものだったせいかも知れない。それに今日は暑かったからね。タイヤには厳しかった。今日は2回も転んでいるのに、どこもけがはしていないし僕は大丈夫だ。明日を楽しみにしている」

セテ・ジベルノー選手(MotoGP 2位)
「本当に暑くて、ライダー、マシン、タイヤに厳しい一日だった。これだけ暑いとグリップに問題もあるし、実際にたくさん転んでいた。僕の調子はとてもいいよ。今年になって一番いいコンディションかも知れない。このコースは2つのまったく違うタイプのセクションがあり、その両方で満足できるセッティングを見つけるのは難しいが、今日はいいテストができた」

ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP 4位)
「本当に充実した一日だった。最初はスムーズな走行を心がけたが、タイムが上がらなかった。そこでアグレッシブに走り始めたら少しずつ良くなって行った。ここは、タイトでツイスティでバンピーだけど、アタックしなければいけないコースだね。コースの前半部分はあまり好きではないが、明日はさらにセッティングを進めたい」

玉田誠選手(MotoGP 6位)
「1回目の走行は、車体のセッティングがバラバラでうまく走れなかった。そこで2回目に向けて2台のバイクでいろいろなセッティングにトライしたら、どんどん良くなった。今日はチームが素晴らしい仕事をしてくれた。久しぶりに気持ちよくタイムを上げていけた。ここはタイヤに厳しいサーキットなので、2日目は、タイヤの選択に時間を割きたい」

ホルヘ・ロレンゾ選手(250cc 2位)
「今日は、全力で走った。しかし、ギアレシオに問題があって、完全に攻めきれなかった。去年のベストタイムの1分25秒078にはだいぶ届かなかったが、明日この問題が解決されれば24秒に入れられると思う」

青山博一選手(250cc 5位)
「2日目が雨になりそうだったので、今日は頑張った。もう少しでフロントローだった。最後は2周アタックしたが、フロントを何回か滑らせてタイムをロスした。仕上がりは悪くない。前回のイギリスと同じで順調にセッティングは進んでいる。明日もドライなら、何とかフロントローを狙いたい。前回のレースは悔しかった。自分としては気持ちを切り替えたつもりだが、みんなに、勝てたのに惜しかったねと今でも言われる。だから、今回はイギリスの分も頑張りたい」

高橋裕紀選手(250cc 13位)
「ザクセンリンクは、想像していたサーキットとはかなり違った。低速コースだけど、ガンガン攻めていくというよりも、どこのコーナーも我慢する走りを求められるサーキットだ。前半はテクニカルで後半は高速コースだけど、今日は一番タイムに影響する後半部分をうまく走れなかった。昨日の朝から、ちょっと風邪気味で体調が悪い。そのせいなのか、いつもより疲れやすかった。2日目、決勝に向けて体調を万全にしたい」

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1日目総合リザルト
MotoGP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 4 アレックス・バロス Honda M 1:23.808
2 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.107
3 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.187
4 7 C.チェカ ドゥカティ B +0.246
5 56 中野真矢 カワサキ B +0.305
6 6 玉田誠 Honda M +0.322
7 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.440
8 12 トロイ・ベイリス Honda M +0.450
9 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.512
10 10 K.ロバーツ スズキ B +0.574
11 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.581
12 21 J.ホプキンス スズキ B +0.592
13 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.700
14 33 マルコ・メランドリ Honda M +0.705
15 19 O.ジャック カワサキ B +0.944
16 24 T.エリアス ヤマハ M +1.260
17 66 A.ホフマン カワサキ B +1.262
18 44 R.ロルフォ ドゥカティ D +1.268
19 11 R.シャウス ヤマハ M +1.541
20 67 S.バーン プロトンKR M +2.786
21 77 J.エリソン バラタ D +2.828
22 27 F.バッタイーニ バラタ D +3.315
250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 5 A.デ・アンジェリス アプリリア 1:25.272
2 48 ホルへ・ロレンゾ Honda +0.268
3 1 ダニエル・ペドロサ Honda +0.381
4 19 S.ポルト アプリリア +0.641
5 73 青山博一 Honda +0.911
6 27 C.ストーナー アプリリア +0.920
7 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +1.247
8 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.308
9 80 ヘクトール・バルベラ Honda +1.320
10 24 S.コルシ アプリリア +1.483
13 55 高橋裕紀 Honda +1.681
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:28.808
2 36 M.カリオ KTM +0.133
3 58 M.シモンセリ アプリリア +0.441
4 71 小山知良 Honda +0.445
5 12 T.ルシ Honda +0.450
6 33 S.ガデア アプリリア +0.453
7 14 G.タルマクシ KTM +0.530
8 32 F.ライ Honda +0.539
9 55 H.ファウベル アプリリア +0.624
10 54 M.ポジャーリ ジレラ +0.632
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