■マルコ・メランドリ選手(MotoGP 3位) 「最高になるはずの週末だったが、雨のために台無しになってしまった。しかし、結果にはとても満足している。今朝のウオームアップでは、いくつかの問題を抱えて周回を重ねることができなかった。結局、レースでも序盤はいくつか問題を抱えたままだったが、9番手から順位を上げていくにつれて、自信がついてきた。終盤は速いペースで走ることができた。表彰台に上るために精一杯頑張った。優勝はできなかったが、何よりもチャンピオンシップで2位を獲得することができた。チームに感謝したい」
■セテ・ジベルノー選手(MotoGP 4位) 「とても残念な結果だが、最後まで精一杯努力した。今大会、ドライでは一番速く走ることができた。雨のウオームアップでも一番速かったが、決勝レースでは状況がすべて変わってしまっていた。ウオームアップラップの時点でタイヤがしっくりこなく、レースでも序盤から振動があって厳しかった。最後まで安定した走行ができず、その状況下で完走するしかなかった」
■マックス・ビアッジ選手(MotoGP
5位) 「セッティングが決まっていなかった。しかも、14番手からのスタートだったことを考えれば、まずまずの結果だった。ドライコンディションだったら、もっと悪い結果になっていたかもしれないからね。しかし、5位という順位に満足してはいられない。僕もHRCも、このポジションのためにレースを走っているわけではない。今回はコーナリングに問題を抱えていた。そのために常に限界で走らざるをえなかった。終始全力で走ったが、あまり良い結果を残すことができなかった。早急に問題を改善しないといけない」
■ユルゲン・ファンデン・グールベルグ選手(MotoGP 6位) 「今日のパフォーマンスには、とても満足している。序盤の数周は前車の水しぶきで誰が走っているのかもわからなかった。しかし、ウオームアップで見つけたセッティングのおかげで、たくさんのライバルたちを抜き去ることができた。マシンのバランスが良かったので、タイヤもあまり消耗せずに、安定した速さを維持することができた。5番手になった時点で表彰台を狙えると思ったが、今週チームが頑張ってくれたことを考え、ポジションをキープすることに専念した。僕を歓迎してくれたチームと彼らのレースに臨む姿勢に感謝したい」
■ニッキー・ヘイデン選手(MotoGP
9位) 「コンディションが悪くて、厳しいレースだった。スタートは良かったが、最初の数周でポジションを上げることができなかった。次第にいいリズムで走れるようになり、ペースを上げることができたので攻めに転じた。しかし、マシンに振動が出てきてペースを上げられなかった。終盤はポイントを稼ぐことを目標にした。今回のレースで得た経験を、次戦に生かしていきたい」
■アレックス・バロス選手(MotoGP 11位) 「せっかくのチャンスを失ってしまった。ジャンプスタートによるピットスルーのペナルティでペースが崩れ、ゼロからやり直さなければならなかった。さらにバイザーが曇って見えず、毎周バイザーを開けてグローブで拭いていた。ジャンプスタートは気がつかなかった。スタートも上手くいかなかったし、序盤は後方の集団にもまれた。やっとメランドリに追いついたときに、自分がペナルティを課せられていることに気が付いた。すぐにピットに戻った。今日はチャンピオンシップでロッシに対抗できるポイントを獲得できると思っていただけに、とても残念だ。2週間後のル・マンに集中したい」
■トロイ・ベイリス選手(MotoGP リタイア) 「本来なら、今日は良い結果を残せたと思う。しかし、リタイアになって、とても残念だった。今朝のウオームアップでは、強い雨の中でも良いフィーリングで走行することができた。レースに向けて大きな自信になった。しかし、決勝レースはコンディションが変わって、ホイールスピンが止まらなかった。4周目に長い左コーナーの水溜りで、リアを滑らせてしまった。言い訳はしたくない。こういうレースもある。次のグランプリでは満足できるレースをしたい」
■田中誠 Repsol Honda Team監督 「雨になることは予想していたが、予想以上に雨量が多く、厳しいレースになった。特にタイヤの選択が難しく、雨のセッティングを詰め切れなかったのが痛い。しかし、今日のレースはいろんな出来事があって、言葉にするのが難しい。どの選手もいろいろと問題を抱えていたし、ドライコンディションのアドバンテージが今日のレースでは完全になくなってしまった印象だ。今日は3クラスともに優勝を逃した。非常に残念な一日だった。残り14戦は、ハッピーなコメントを言えるようなレースにしたい」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(250cc
2位) 「今日のレースでは、とにかく前を走るストーナーに喰らいついていくよう、スタート直後のいろんな状況がアドバイスしてくれたような気がする。しかし、終盤になって雨が激しくなり、水溜りでグリップがなくなってきたので、リスクを犯さないようにした。ラスト3周で、ストーナーがバイザーで苦労しているのが見えた。チャンスだったのかもしれないが、チャンピオンシップで1位になっていることがわかったので、無理をしないことにした。次のル・マン・サーキットは好きなコース。いい走りがする自信がある。これからも素晴らしい戦いをしていきたい」
■青山博一選手(250cc 3位)
「スタートしてからの序盤は、マシンのフィーリングが良くなかったのでトップグループから遅れてしまった。しかし、だんだん感じが良くなってきて、3位争いから抜け出すことができた。朝のウオームアップでは、いいセッティングを見つけることができなかった。それが結果的に決勝にも影響した。今日は3位になれて嬉しいけれど、トップの2人が見えないところで走っているのが何よりも悔しかった。そういう意味では、100%喜べる表彰台ではなかった」
■高橋裕紀選手(250cc 10位) 「朝のウオームアップで、決勝のコンディションがドライでもウエットになってもいいようなセッティングにトライしたのだが、決勝はフルウエットだったので厳しいレースになってしまった。特に高速コーナーでグリップが不足して、大きくタイムをロスした。結局、セッティングを詰め切れなかったのが痛かった。3日間を振り返ってみれば、今日のような空回りが多くてなかなか前進できなかった。ひさしぶりに気分が落ち込む、悔しいレースだった」
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