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SUPER GT 500 第5戦 in 富士スピードウェイ
2017年08月06日(日)

#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)がNSX-GTに初優勝をもたらす!


  • 天候:
    曇り

  • コースコンディション:
    ドライ

  • 気温:
    29℃(15時20分時点)

  • 路面温度:
    36℃(15時20分時点)

2017 オートバックス SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが8月6日(日)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイで行われました。

前日の予選では#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)が今季3度目となるポールポジションを獲得。決勝での活躍に期待がかかりました。

スタートでトップを守った#8 ARTA NSX-GTは序盤から積極的にリードを築き、2番手に10秒以上の差をつけたまま32周目にピットストップ。ここで野尻選手から小林選手へとドライバー交代を行いました。

ミスの無いピット作業を経てコースに復帰した#8 ARTA NSX-GTは、終盤ライバルからの追撃を受けながらも66周のレースをトップで走りきり、今季デビューしたNSX-GTに初の栄冠をもたらしました。

また、野尻選手にとってはこれがGT500クラスでの初優勝。小林選手は2010年第6戦の鈴鹿1000kmで優勝経験がありますが、このときはチームの戦略により決勝ではステアリングを握らなかったので、実質的には今回が初優勝となります。

なお、4番グリッドからのスタートで上位進出が期待された#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)は周回遅れのGT300クラスの車両と接触し、リタイアを余儀なくされました。

第6戦は8月26日(土)、27日(日)に鈴鹿サーキットで“最後の鈴鹿1000km”として開催されます。

Driver / Project Leader Comments

野尻智紀選手

♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ

今日のレースで優勝できて、いろいろな感情が心のなかをよぎっています。まずはチーム、代表の鈴木亜久里さん、Honda、スポンサー、そしてファンの皆さんにお礼を申し上げます。今年はARTAの設立20周年にあたり、カートレースを戦っていた小学校生の頃からチームのサポートを受けてきた僕としては、なんとしてもいい成績を挙げたいという思いが強く、今季はそれがプレッシャーとなってミスを犯したこともありました。それが今日は優勝という結果につながり、言葉にならないほどの喜びを味わっています。
決勝は雲が出てきたおかげで路面温度が上がらず、僕たちが選択したソフトタイヤでなんとか走りきれるコンディションに収まってくれましたが、僕が担当した前半スティントの終盤はタイヤの性能が落ち始めたので、予定よりも少し早めにピットストップを行いました。
今回優勝したことで次の鈴鹿1000kmではウェイトハンデが増えますが、事前のテストでは重い状態を想定したテストも行っています。また、長いレースなので力強く走り続ければきっと上位入賞ができると考えています。次戦も精一杯頑張ります。

小林崇志選手

♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ

僕は2011〜2012年にGT500クラスを戦った後、翌年はGT300クラスで再出発を図ることになりましたが、そのときは本当に「もう後がない」という覚悟で続く4シーズンを戦い、今年はGT500クラスに復帰することができました。ただし、GT500クラスに戻ることがゴールではなく、ここでいい成績を残したいと思っていたので、今日の結果は喜びもひとしおです。GT300時代のチームメイトだった高木真一選手を始め、ARTAの鈴木亜久里さんや土屋圭市さんからいろいろなことを教えていただいて、今日を迎えることができました。その意味ではこれまで僕を支えてくださったすべての皆さんに感謝したいと思います。
レースでは野尻選手が10秒以上のリードを築いて第1スティントを走りきったので、僕に替わってから絶対に抜かれるわけにはいかないと心に誓いました。ただし、僕が担当したスティントの前半はタイヤをいたわりすぎてペースが上がらなかったほか、後半には姿勢を乱したGT300クラスの車両を避けようとして軽くコースアウトしましたが、いずれも大事に至らずに済みました。
次の鈴鹿はNSX-GTが得意とするコースなので、引き続きチャンピオンを目標に全力を尽くして戦います。

佐伯昌浩

株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー

第3戦オートポリス大会、第4戦SUGO大会と、勝てるレースを2戦続けて落としていたので、今日の優勝は本当に嬉しいです。とりわけ、富士はどちらかといえばHondaが苦手としてきたコースなので、やはり特別な感慨がわき上がってきます。今回、#8 ARTA NSX-GTはウェイトハンデの面で有利だと思っていましたが、レース運びもよく、期待どおりの成績を手に入れることができました。一方で#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)が接触でリタイアに追い込まれたのは残念でした。残る3台のNSX-GTは上位争いに加われませんでしたので、これは今後、改善しなければいけない課題だととらえています。
鈴鹿はどちらかといえばNSX-GTが得意としているサーキットなので、そこでも上位入賞はもちろんのこと、優勝を目指して頑張ります。

Result

順位No.マシンドライバー周回数タイム/差
18ARTA NSX-GT野尻智紀/小林崇志661:44'39.955
223MOTUL AUTECH GT-R松田次生/R.クインタレッリ661.530
338ZENT CERUMO LC500立川祐路/石浦宏明662.203
436au TOM'S LC500中嶋一貴/J.ロシター6613.300
512カルソニック IMPUL GT-R安田裕信/J.マーデンボロー6614.938
637KeePer TOM'S LC500平川亮/N.キャシディ6615.244
8100RAYBRIG NSX-GT山本尚貴/伊沢拓也6619.603
1264Epson Modulo NSX-GTベルトラン・バゲット/松浦孝亮661'04.652
-16MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀/中嶋大祐4521Laps
-17KEIHIN NSX-GT塚越広大/小暮卓史3036Laps
  • ダミーグリッドに向かうARTA NSX
  • ARTA NSXがホールショットを決め、レースを支配した
  • 一時は12秒以上のリードを築いた野尻選手
  • 後続を抑え、トップチェッカーを受ける小林選手
  • ARTAとしては2クラス制覇で、鈴木亜久里監督も満面の笑み
  • NSX-GTに初優勝をもたらした野尻/小林両選手
  • 今季最多PPの2人がついに表彰台の中央に立った
  • 尻上がりに復調の兆しを見せたRAYBRIG NSX
  • 粘り強く戦い抜いたEpson NSX
  • ドライバー交代を行うMUGEN NSX
  • ピット作業を終えコースに向かうKEIHIN NSX

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