SmaChari × 教育現場 共創レポート

1.情報教材への掲載

Honda SmaChariは、「高校生の自転車通学をより快適にしたい」「多くの方に安全な移動手段を提供したい」という想いから誕生しました。2025年4月の教育展EDIXへの出展時には、教育現場や学校関係者の皆さんから通学に関する課題を伺い、株式会社スクーミー*1様とのご縁をいただきました。その結果、高校の科目「情報」の教材『みんなのダイブ』にSmaChariを取り上げていただけることとなりました。

SmaChariはHondaのなかで社員が生み出したアイデアをもとに新しいビジネスとして立ち上げた社内スタートアップの例であり、また、AIやデータ活用といった知名度の高い最新技術が応用された身近なプロダクトでもあります。本書で紹介されているSmaChariを通して、事業作りの面白さや、AIやデータ活用など最新技術の応用アイデアを考えること、あるいは自転車の交通安全について考える機会を提供できればという想いで制作しました。また、年齢問わず学生を含む多くの方にSmaChariのことを知っていただき、「SmaChari搭載車に乗ってみたいみたい」と思ってもらえれば嬉しいです。

■ 教材は、以下リンク先の「SmaChariで学ぶ」からご覧いただけます。
https://www.honda.co.jp/SmaChari/experience/

月刊みんなのダイブ

「自転車のこぎやすさを測りに行こう号」P.19~24

  • ・ AIがつくる快適な自転車体験
  • ・ スマチャリ母校に帰る

「通学路の課題を解決しに行こう号」P.19~28

  • ・ データサイエンスの力
  • ・ 自転車データの可能性
  • ・ ホンダさんにきいてみた

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■ SmaChariに使われている技術について

2.鶴岡工業高等学校との取り組み

HondaのSmaChariチームはスクーミー様との教材づくりの取材を通じて、鶴岡工業高等学校*2(校長:齋藤 秀志、所在地:山形県鶴岡市)の生徒が地域課題の解決に向けて、自転車に後付けする電動アシスト自転車システムのアイデアを考案していたことを知り、大変興味を持ちました。また、生徒の皆さんがSmaChari搭載車に乗ってみたいと言ってくださったことを知り、リアルな感想や意見を聞いてみたいと思い、モニター車両の貸与を決定しました。

モニター提供が実現したのは11月末でした。積雪が心配される時期でしたが、自転車を山形へ輸送し、地元の自転車店で事前チェックを受けたうえで、生徒のみなさんに体験していただきました。その数日後にはSmaChariチームがスクーミー様と共に学校を訪問し、SmaChariの開発経緯をご紹介するとともに、生徒の皆さんによるビジネスアイデアのプレゼンを拝聴することができました。SmaChariチームにとって、プレゼンの中で紹介された初期アイデアは、SmaChariの原点と重なる部分が多く、プロジェクトの初心を思い出すきっかけとなりました。また、高校生ならではの原体験に基づき、高価である電動アシスト自転車を多くの学生ユーザーが利用できるようなビジネスモデルへと発展させていた点に、大きな驚きと感心を覚えました。

プレゼンの後に行った座談会では、片道20kmの通学をしている生徒さんが、山道もあるため電動アシスト自転車であるSmaChari搭載車を使うことで大幅な時短につながったというお話や、参加した3名の生徒がそれぞれどのような経緯で現在の自転車を手に入れたのか、自転車選びのこだわりポイント、ユニークなアイデアなども伺うことができました。

更に、事後アンケートに回答くださった207名の在校生と先生からの声から、通学や地域での自転車利用にはさまざまな課題があることが分かってきました。
例えば、複数の生徒が「交差点や死角でのヒヤリハット」や「他の交通参加者の不注意」に不安を感じており、さらに舗装されていない道や坂道、強風といった地域特有の条件も走行の負担になることがあるそうです。また、先生からは「ヘルメット未着用」や「聴きながら運転」などの自転車通学者の安全意識への課題も指摘されました。

SmaChariチームとしては今回の取り組みにとどまらず、さまざまな視点から学生や学校とのコミュニケーションを続け、現場の声や新たな気づきを積極的に取り入れながら、サービスの価値向上につなげていきたいと考えています。

SmaChariに興味を持ってくださった生徒の皆さん、ご支援いただいた先生方、地域でご協力いただいた大滝輪店さん、そして学校とつなげてくださった株式会社スクーミーの皆さんに心より感謝申し上げます。

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■ SmaChari開発ストーリー
以下リンク先「インタビュー特集」からご覧いただけます。
https://www.honda.co.jp/SmaChari/experience/

■ 学校通学にも安心・便利なSmaChari機能が使えるモデルについては、SmaChari HPトップページ(https://www.honda.co.jp/SmaChari/)の「SmaChari採用車ラインアップ」をご覧ください。

■ SmaChariが体験できるイベント情報
https://www.honda.co.jp/SmaChari/topics/
毎年開催されるEnjoy HondaなどのHondaイベントや、その他サイクルイベントで試乗会を行うことがございます。
詳細はお知らせをご覧ください。

【補足】地域サポート:大滝輪店のご協力

今回のモニター提供にあたり、地元の自転車店・大滝輪店さんには、事前メンテナンスや安全確認など、細やかなご対応でモニター車両の準備をサポートしていただきました。
店舗を訪問した際には、地域の自転車通学事情やサイクルイベント「じろで庄内」への取り組みなど、地元の自転車文化を支える熱意や、地域の皆さんとのつながりの深さを感じることができました。大滝輪店さんのご協力により、安心してモニター体験を実施できただけでなく、地域ならではのリアルな声や温かい交流が、私たちに新たな気づきと価値をもたらしてくれました。

*1 株式会社スクーミー
高等学校の「情報」「総合的な探究の時間」の科目向けにIoTツールを開発・製造するメーカーです。大学入学共通テストに出題されるようになった「情報」などの授業で、全国の高等学校の先生方にご使用いただいています。
定規と分度器だけの「測る」「比べる」から卒業し、身の回りのモノやコトをリアルタイムに共有・活用することが当たり前になる社会づくりを目指しています。
公式HP https://fox.schoomy.com/

*2 鶴岡工業高等学校
鶴岡工業高等学校では、地域課題の解決と新たな価値創造を目指す探究学習を通じ、アントレプレナーシップ教育を推進しています。昨年開催された「やまがたイノベーションプログラム2024」(主催:山形県,山形大学,山形放送、後援:山形県教育委員会、特別協賛:山形銀行)においては、同校の生徒チーム「HIKARUYOUJI」が、既存自転車に後付け可能な電動アシスト装置による通学負担軽減のアイデアで優秀賞を受賞しました。

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■ SmaChariに関するQ&A
FAQ https://www.honda.co.jp/SmaChari/faq/