Round05テルエルテルエル

2020年9月6日(日)・決勝 レース2

モーターランド・アラゴン
天候:晴れ
気温:SPレース(21℃) レース2(24℃)
コースコンディション:ドライ

第5戦 テルエル

ハスラム今季ベストリザルトの4位でフィニッシュ
バウティスタは表彰台争いをするも転倒リタイア

第5戦テルエル大会は、6日、SPレース(10周)と決勝レース2(18周)を行い、レオン・ハスラム(Team HRC)が、SPレースで8位、レース2では今季ベストリザルトとなる4位でフィニッシュしました。また、前日のレース1で表彰台争いをして転倒リタイアのアルバロ・バウティスタ(Team HRC)は、SPレースで4位と表彰台にあと一歩に迫りましたが、レース2では、4番手を走行していた5周目に転倒を喫し、リタイアとなりました。

前日のレース1で7台前後に膨れあがった6位争いのグループの中で7位でチェッカーを受けたハスラムは、午前中に行われたSPレースでは6番グリッドから8位でフィニッシュ。そして、SPレースの9位までが3列目までに並ぶレース2では、8番グリッドから決勝に挑み、今季ベストリザルトとなる4位でチェッカーを受けました。このレースは、4位争いのグループが大きく膨らみましたが、そのグループを抜け出すと、終盤はアレックス・ローズ(カワサキ)との厳しい戦いを繰り広げ、ローズを突き放す快走でした。

ハスラムは開幕戦オーストリア大会から5戦15レースを戦い、14レースでポイントを獲得する安定した走りで総合10位につけています。次戦バルセロナ大会では、CBR1000RR-R FIREBLADE SPでの初表彰台獲得に挑みます。

チームメートのバウティスタは、2日連続で悔しいレースとなりました。午前中に行われたSPレースでは、レース1に続き今季ベストグリッドの5番手からスタートします。そして、オープニングラップは混戦の中で8番手までポジションを落としますが、それから着実にポジションを上げて4位でフィニッシュしました。表彰台に立ったスコット・レディング(ドゥカティ)、2位のジョナサン・レイ(カワサキ)、3位のミケーレ・リナルディ(ドゥカティ)を視野に、チャズ・デイビス(ドゥカティ)、ローズを追撃を振り切る力強い走りでした。

その結果、レース2は今季ベストグリッドを更新する4番手からレースに挑みます。2列目アウト側から好スタートを切ったバウティスタは、SPレースで表彰台に立ち、フロントローからスタートした3選手をピタリとマーク。決勝レース1の雪辱に向けて絶好の位置をキープします。その後も、トップ3を視野に入れ、後方から迫るデイビスを従えて4番手を走るという展開でしたが、5周目の下り左コーナーの9コーナーで転倒、その後、再スタートを切りましたが、ピットに戻り、リタイアとなりました。

こうして、2日連続で好走を見せたバウティスタですが、SPレースで4位になるも、レース1とレース2は表彰台獲得に迫る快走を見せながらリタイアという悔しい大会となりました。不完全燃焼の大会となったバウティスタですが総合8位をキープし、次戦カタルニア大会では、今季2回目の表彰台獲得と初優勝に挑みます。

前日の決勝レース1で今季2回目のポイント獲得を果たした高橋巧(MIE Racing Honda Team)は、SPレースは思うような走りができず21位。そして、21番グリッドから決勝に挑んだレース2は、ロマン・ラモス(カワサキ)と15位争いのバトルを繰り広げ、惜しくも16位とポイント獲得は果たせませんでしたが、一歩前進のレースとなりました。

コメント

レオン・ハスラム(SPレース/8位、レース2/4位)
レオン・ハスラム「レース2の結果にはとても満足しています。レースで安定した走りをするためにすべてをうまくまとめようとがんばりました。序盤、ラツカトリィオグルとバトルをしましたが、彼をパスしてからは力強いリズムを刻めてデイビスについていくことができました。彼はこのサーキットでとても強いライダーです。まだ改善しなければならない部分はありますが、今回は今年になって最高のレース、そしてもっとも安定した戦いでした。今回学んだことを次のバルセロナで活かせることを願っています」

アルバロ・バウティスタ(SPレース/4位、レース2/リタイア)
アルバロ・バウティスタ「転倒してしまい残念です。一生懸命仕事に取り組んできたので残念です。SPレースでは、一生懸命戦いました。ラインから外れて、いくつかポジションを落してしまいましたが、すぐに追い上げていいバトルができました。レース2ではいいスタートを切り、トップグループで走行していました。限界の走りでしたが、前方で走行できたのはポジティブなことでした。残念ながら9コーナーでフロントが流れてしまいました。何もできませんでした。大きく前進はなかったかもしれませんが、細かい部分に取り組みました。このような仕事が違いを生み、安定して前進するのだと思います。このような結果でレースウイークを終えてしまい、申し訳ない気持ちです。仕事が結果に反映されませんでした。次のラウンドではレースでもう少しマージンが得られる方法を見つけなければなりません。今週末も一生懸命がんばってくれたHRCとチームに感謝したいです」

高橋巧(SPレース/21位 レース2/16位)
高橋巧「今日のレース2はこれまでで1番いいフィーリングがありました。ラモスとの15番手争いには負けましたが、自分のライディングは少しよくなったと思います。これはサーキットとラインをよく理解できたからだと思います。タイヤマネジメントにおいてもよくなってきました。まだ喜べませんが、このサーキットでは、少しですが進歩できたことに満足しています」

リザルト

スーパーポール・レース

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 45 S.レディング ドゥカティ 10 18'22.141
2 1 J.レイ カワサキ 10 +0.970
3 21 M.リナルディ ドゥカティ 10 +3.685
4 19 アルバロ・バウティスタ Honda 10 +4.833
5 7 C.デイビス ドゥカティ 10 +5.097
6 22 A.ローズ カワサキ 10 +5.725
           
8 91 レオン・ハスラム Honda 10 +7.866
21 13 高橋巧 Honda 10 +32.699

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 1 J.レイ カワサキ 18 33'20.294
2 21 M.リナルディ ドゥカティ 18 +1.244
3 45 S.レディング ドゥカティ 18 +5.326
4 91 レオン・ハスラム Honda 18 +9.357
5 22 A.ローズ カワサキ 18 +10.761
6 60 M.ファン・デル・マーク ヤマハ 18 +15.679
           
16 13 高橋巧 Honda 18 +49.080
RT 19 アルバロ・バウティスタ Honda 5 +13Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.レイ カワサキ 243
2 S.レディング ドゥカティ 207
3 T.ラツカトリィオグル ヤマハ 147
4 C.デイビス ドゥカティ 141
5 M.ファン・デル・マーク ヤマハ 133
6 M.リナルディ ドゥカティ 131
 
8 アルバロ・バウティスタ Honda 83
10 レオン・ハスラム Honda 75
24 高橋巧 Honda 2

マニュファクチャラー

順位 マシン 総合ポイント
1 カワサキ 269
2 ドゥカティ 245
3 ヤマハ 185
4 Honda 116
5 BMW 66
6 アプリリア 4

ランキング詳細

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