Round04アラゴンアラゴン

2020年8月30日(日)・決勝 レース2

モーターランド・アラゴン
天候:晴れ
気温:SPレース(18℃)レース2(21℃)
コースコンディション:ドライ

第4戦 アラゴン

バウティスタ3位。CBR1000RR-R FIREBLADE SPが
今季初表彰台獲得

第4戦スペイン・アラゴン大会は、30日、SPレース(10周)と決勝レース2(19周)を行い、アルバロ・バウティスタ(Team HRC)が、レース2で今季表彰台獲得となる3位でフィニッシュしました。

バウティスタは、前日のレース1は転倒リタイアに終わりましたが、4位争いに加わった走りは、この日のSPレースとレース2に大きな期待を抱かせるものでした。その期待に応え、午前中に行われたSPレースでは、6台に膨れあがった4位争いを制し、その勢いをキープしたレース2では、好スタートから表彰台争いに加わり3位でチェッカーを受けました。

SPレースで4位のバウティスタは、2列目4番グリッドからレース2に挑みました。好グリッドから好スタートを切ったバウティスタは、オープニングラップは、ジョナサン・レイ(カワサキ)、スコット・レディング(ドゥカティ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)に続き4番手。2周目には、ファン・デル・マークとともにレディングを抜いて3番手へ。その後、追い上げてきたチャズ・デイビス(ドゥカティ)が2番手に浮上し、バウティスタは4番手にポジションを落としますが、ファン・デル・マークをかわし、再び3番手に浮上すると、首位のレイと2位のデイビスを射程内に収め、同じ1分50秒台前半のタイムで周回し、18周のレースでチェッカーを受けました。

今季、ニューモデルCBR1000RR-R FIREBLADE SPでスーパーバイク世界選手権に新たなチャレンジを開始したTeam HRCですが、デビューから4戦目にして初表彰台を獲得。Hondaとしては、2016年フランス大会のレース1の2位以来、5年ぶりの表彰台獲得となりました。アラゴンで2週連続の開催となる第5戦では連続表彰台と今季初優勝に挑みます。

チームメートのレオン・ハスラム(Team HRC)は、SPレースでは10位と今季初めてポイントを獲得できませんでしたが、レース2では、トプラク・ラズガットオーグル(ヤマハ)、アレックス・ローズ(カワサキ)など6台によるし烈な戦いを制し、7位でフィニッシュしました。開幕戦オーストラリア大会では表彰台獲得を視野に入れる5位。しかし、シーズンが再開してからのヨーロッパラウンドでは、フリー走行、予選と随所で速さを見せながら、なかなか結果につながらないもどかしいレースが続いていました。しかし、今大会、し烈な7位争いを制した走りは連戦となる第5戦の好走を期待させるものでした。

土曜日のレース1で今季初ポイントを獲得した高橋巧(MIE Racing Althea Honda Team)は、SPレース20位、レース2は18位とポイント獲得を果たせず。チームメートのロレンツォ・ガベリーニ(MIE Racing Althea Honda Team)もSPレース21位、レース2は19位という結果でした。

コメント

アルバロ・バウティスタ(SPレース/4位 レース2/3位)
アルバロ・バウティスタ 「表彰台を獲得できてとてもうれしいです。一生懸命仕事に取り組んだ結果です。今週末は一歩前進することができました。SPレースの4位もうれしいですが、(10周という)限られた周回数でレースをするのは簡単なことではありません。もちろんまだやるべき仕事はありますが、優勝という目標に近付いています。マシンがよくなってきているのでうれしいです。ポテンシャルがあることは明らかです。あとはパッケージ全体を調整し、一歩一歩仕事を進めていくだけです。HRCとHonda、そしてさまざまな問題を解決してくれたメカニックに感謝したいです。明らかに前進していますし、レースをするたびに自信につながっています。来週同じサーキットでまた前進できるか楽しみです」

レオン・ハスラム(SPレース/10位 レース2/7位)
レオン・ハスラム 「2週間前にここでテストを行ったときはいろいろうまくいきました。パフォーマンスも安定していたので、今回は少しフラストレーションがたまりました。レースウイークが始まると問題が出て、レース1とSPレースは難しいレースになりました。しかしレース2はとてもポジティブで、ようやくほかのライダーと最終コーナーまでバトルができるようになりました。そして僕がいた集団でバトルに勝って7位を獲得しました。レース2はポジティブなことがたくさんありました。バウティスタが表彰台を獲得したことはもちろんとてもポジティブなことです。2人とも苦戦していたときはモチベーションによくありませんでしたが、チームメートが表彰台を獲得すると、マシンのポテンシャルに自信を持つことができます。学んだことを来週末につなげて、次のステップに進めることを願っています」

高橋巧(SPレース/20位 レース2 18位)
高橋巧 「今日はもっといい走りをしたかったです。今日はマシンのセッティングを変えていないのですが、残念ながら昨日のようなフィーリングがありませんでした。コンディションが少し違ったのかもしれません。全体的にはポジティブな週末だったと思います。昨日ポイント圏内でフィニッシュできたからだけではなく、3日間でこなした仕事もポジティブでした。この先のレースでも前進できることを願っています。表彰台を獲得したアルバロ(バウティスタ)とHondaにおめでとうと言いたいです。僕たちのモチベーションにもなりました」

ロレンツォ・ガベリーニ(SPレース/21位 レース2/19位)
高橋巧(#13)、ロレンツォ・ガベリーニ(#63) 「レース2はとてもいいスタートを切ることができました。そして1周目で4人パスすることができました。残念ながらそのポジションをキープすることができず、いいペースとスピードを維持するのに苦戦しました。とてもフラストレーションがたまり、そして、悲しかったです。レースを完走しましたが、もっといい走りがしたかったです。チームの仕事には感謝しています」

リザルト

スーパーポール・レース

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1018'22.815
245S.レディングドゥカティ10+2.635
360M.ファン・デル・マークヤマハ10+4.041
419アルバロ・バウティスタHonda10+5.560
57C.デイビスドゥカティ10+5.976
622A.ローズカワサキ10+6.232
1091レオン・ハスラムHonda10+11.399
2013高橋巧Honda10+39.799
2163ロレンツォ・ガベリーニHonda10+1'08.958

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ1833'18.756
27C.デイビスドゥカティ18+1.280
319アルバロ・バウティスタHonda18+3.599
445S.レディングドゥカティ18+5.445
521M.リナルディドゥカティ18+6.687
660M.ファン・デル・マークヤマハ18+9.561
791レオン・ハスラムHonda18+20.911
1813高橋巧Honda18+1'00.754
1963ロレンツォ・ガベリーニHonda18+1'35.650

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.レイカワサキ189
2S.レディングドゥカティ179
3T.ラツカトリィオグルヤマハ124
4C.デイビスドゥカティ120
5M.ファン・デル・マークヤマハ110
6A.ローズカワサキ102
8アルバロ・バウティスタHonda77
10レオン・ハスラムHonda51
23高橋巧Honda1
24ロレンツォ・ガベリーニHonda0

マニュファクチャラー

順位 マシン 総合ポイント
1カワサキ215
2ドゥカティ188
3ヤマハ159
4Honda88
5BMW52
6アプリリア4

ランキング詳細

フォトギャラリー

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