Round03ポルトガルポルトガル

2020年8月9日(日)・決勝 レース2

アルガルベ・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:32℃
コースコンディション:ドライ

第3戦 ポルトガル

バウティスタ今季ベストの5位、ハスラムも13位でポイント獲得

第3戦ポルトガル大会は9日、SPレースと決勝レース2(20周)が行われ、アルバロ・バウティスタ(Team HRC)が、レース2で今季ベストの5位でフィニッシュしました。

最初に行われたSPレースはスタートに失敗して大きくポジションを落とし12位でした。SPレースは、昨年から新たに始まったレースで、10周で行われるスプリントレースです。9位までの選手にポイントが与えられます。このレースはスプリントレースになるため、序盤のポジション争いが激しく、スタートに失敗したバウティスタはポイントを獲得できませんでした。

その雪辱に闘志を燃やしたレース2では、オープニングラップ12番手につけると、2周目に11番手、3周目に10番手と着実にポジションを上げます。そして7周目にはX・フォレ(カワサキ)、T・サイクス(BMW)を次々にかわして8番手へ。8周目にはA・ローズ(カワサキ)が転倒して7番手へ。後半に入るとチームメートのレオン・ハスラム(Team HRC)が転倒したことで6番手へ。14周目にはM・リナルディ(ドゥカティ)を抜いて5番手に浮上。その後、C・デービス(ドゥカティ)を視野に追撃しましたが、5位でチェッカーを受けました。

チームメートのハスラムは、SPレースで1ポイント獲得の9位でフィニッシュ。レース2は9番グリッドから好スタートを切るとオープニングラップで6番手へ。8周目にはA・ローズ(カワサキ)の転倒で5番手に浮上しました。その後、5番手をキープしますが、12周目の5コーナーで転倒します。すぐに再スタートを切りますが、13番手まで追い上げるのがやっとでした。

今大会、両選手ともに表彰台を獲得することはできませんでしたが、8月下旬に行われる次戦スペイン・アラゴン大会に向けて大きな手応えを感じるレースとなりました。

MIE Racing Altea HONDA Teamのロレンツォ・ガベリーニは、SPレース18位、レース2は17位、高橋巧は、SPレース19位、レース2は18位でした。

コメント

アルバロ・バウティスタ(SPレース/11位 レース2/5位)
アルバロ・バウティスタ「今日の目標は昨日のフィーリングを改善できるようにがんばることでした。午前中のSPレースでは、スタートでかなりタイムを落としてしまい、そのあと限られたラップで遅れを取り戻すことはできませんでした。レース2は昨日(レース1)と同じポジションからスタートし、序盤は自分のポジションを守るためにかなり努力しました。午後は路面が滑りやすく、何人か転倒していました。そのため状況をうまくコントロールし、できる限りその状況に合わせた走りをしなければなりませんでした。どこまでプッシュできるのかは分かっていました。その限界の走りができるようにがんばりました。レースを通して安定した走行ができたのはよかったです。明らかに前進しているのでうれしいことです。次戦はもっと上に行きたいです」

レオン・ハスラム(SPレース/9位 レース2/13位)
レオン・ハスラム「SPレースの序盤は悪くありませんでした。集団の中でいい走りができましたが、レース中盤から少し問題が出始めました。ポイント圏内でフィニッシュできるように9番手をキープできるようにがんばりました。今日はレース2で少し前進できました。チャズと5番手争いをしましたが、7周目か8周目くらいで問題が出て転倒してしまいました。本当にいいバトルができたと初めて感じていただけに、少しフラストレーションが貯たまりました。でも少なくともマシンにまた乗ってレースを完走することができました。次戦までの間にテストがあるので、そのテストを利用して今週末の問題を解決できるようにがんばりたいです。そして今後のレースに備えたいです」

ロレンツォ・ガベリーニ(SPレース/18位 レース2/17位)
ロレンツォ・ガベリーニ「今日は2つのレースを楽しむことができました。期待した結果にはほど遠いものですが、特にSPレースは楽しかったです。まだ改善の余地があることは分かっています。金曜日の午前中からマシンのフィーリングだけでなく、ペースとスピードもよくなったので、いい仕事ができたと思います。このサーキットは簡単ではありません。まだすべてのことが僕には新しいことばかりなので、チームに本当に感謝したいです。引き続きがんばります」

高橋巧(SPレース/19位 レース2/18位)
高橋巧「今週末はポジティブなこともネガティブなこともありました。レース1はフィーリングがよかったです。いい仕事ができたと思います。そこからさらに築き上げるために、今日のレースに向けてセットアップを少し調整しましたが、思っていたようなフィーリングはありませんでした。いずれにしてもトライしなければならなかったので、有益なデータを集めることができました。そして次のステップへ進むためのいい経験になりました」

リザルト

スーパーポール・レース

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 1 J.レイ カワサキ 10 17'00.623
2 54 T.ラツカトリィオグル ヤマハ 10 +2.946
3 76 L. バズ ヤマハ 10 +4.748
4 22 A.ローズ カワサキ 10 +5.374
5 45 S.レディング ドゥカティ 10 +6.605
6 66 T.サイクス BMW 10 +7.723
           
9 91 レオン・ハスラム Honda 10 +13.776
11 19 アルバロ・バウティスタ Honda 10 +14.318
18 63 ロレンツォ・ガベリーニ Honda 10 +39.361
19 13 高橋巧 Honda 10 +40.736

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 1 J.レイ カワサキ 20 34'36.949
2 45 S.レディング ドゥカティ 20 +4.360
3 60 M.ファン・デル・マーク ヤマハ 20 +4.453
4 7 C.デイビス ドゥカティ 20 +8.363
5 19 アルバロ・バウティスタ Honda 20 +10.336
6 21 M.リナルディ ドゥカティ 20 +12.566
           
13 91 レオン・ハスラム Honda 20 +46.573
17 63 ロレンツォ・ガベリーニ Honda 20 +1'06.784
18 13 高橋巧 Honda 20 +1'14.503

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.レイ カワサキ 136
2 S.レディング ドゥカティ 132
3 T.ラツカトリィオグル ヤマハ 103
4 A.ローズ カワサキ 91
5 M.ファン・デル・マーク ヤマハ 82
6 C.デイビス ドゥカティ 75
7 アルバロ・バウティスタ Honda 55
       
11 レオン・ハスラム Honda 36
22 高橋巧 Honda 0
23 ロレンツォ・ガベリーニ Honda 0

マニュファクチャラー

順位 マシン 総合ポイント
1 カワサキ 162
2 ドゥカティ 134
3 ヤマハ 131
4 Honda 60
5 BMW 48
6 アプリリア 4

ランキング詳細

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