第12戦アルゼンチン大会は、10月12日(土)にサン・ホワン・ビリクム・サーキットでスーパーポールと決勝レース1が行われましたが、Moriwaki Althea Honda Teamのレオン・キャミアと清成龍一は、金曜日のフリー走行から問題となっていた路面コンディションが改善されず、レースを行うにはふさわしくないという判断で、レース1をキャンセルしました。今大会は18人の選手が参加しましたが、両選手を含む6名の選手がレースをキャンセルし、12人でレース1は行われました。
アルゼンチン大会の舞台であるサン・ホワン・ビリクム・サーキットは、首都ブエノスアイレスから約1100km。アンデス山脈のふもとに位置するサン・ホワン郊外にあり、今年で2回目の開催となります。一周4.276km、左回りのサーキットで左コーナーが10、右コーナーが7。ロングストレートと中速コーナーを組み合わせたテクニカルコースで、アップダウンも多く、変化に富んだレイアウトで選手たちには好評ですが、路面の汚れがひどく、レースを行える状態ではないという判断となりました。
昨年の大会も路面の汚れが問題になりました。今年はさらにひどい状態で、初開催となった昨年のタイムよりもスーパーポール、そしてレース1のベストタイムともに、全体的に約2秒も遅い状態、ラインを外れるととても走れる状態ではないことから、Moriwaki Althea Honda Teamの2人と、マルコ・メランドリ(ヤマハ)、サンドロ・コルテセ(ヤマハ)、チャズ・デイビス(ドゥカティ)、ユージン・ラバティ(ドゥカティ)の6人がレース1の欠場を決めました。
前戦フランス大会で5戦ぶりにケガから復帰したキャミアは、一部路面が改修されたサン・ホワン・ビリクム・サーキットを楽しみにしていました。しかし、初日のフリー走行を終えたときに、「今日のコンディションはとても難しい状況でした。路面が非常に汚れていて、これまで経験したサーキットでは一番ひどい路面状況でした。ひざを擦って走れないコーナーもいくつかありました。最速のライダーでも昨年より数秒遅いタイムです。セットアップを少し調整し、方向性を見つけることができましたが、かなり難しい状況です」とコメント。この状態は土曜日になっても改善されず、スーパーポール(11番手)を終えた時点でレース1のキャンセルを決断しました。
サン・ホワン・ビリクム・サーキットを初めて経験する清成龍一は、「このサーキットはいいレイアウトですが、路面コンディションが非常に悪い状態でした。アスファルトは埃まみれで汚れていて、滑りやすく、一日を通してグリップがよくなりませんでした。午後にはよくなることを期待していましたが、よくはなりませんでした」とコメント。スーパーポールを15番手で終えましたが、キャミアとともにレース1のキャンセルを決断しました。
Moriwaki Althea Honda Teamは、レース1をキャンセルするという2人の決断を尊重しました。
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 19 | A.バウティスタ | ドゥカティ | 21 | 35'38.957 |
2 | 1 | J.レイ | カワサキ | 21 | +1.562 |
3 | 54 | T.ラツカトリィオグル | カワサキ | 21 | +3.327 |
4 | 60 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 21 | +16.996 |
5 | 22 | A.ローズ | ヤマハ | 21 | +22.535 |
6 | 91 | L.ハスラム | カワサキ | 21 | +25.840 |
10 | 52 | アレッサンドロ・デルビアンコ | Honda | 21 | +1'03.500 |
NS | 23 | 清成龍一 | Honda | 0 | - |
NS | 2 | レオン・キャミア | Honda | 0 | - |