第3戦スペイン・アラゴン大会が、4月5日から7日までの3日間、スペインのモーターランド・アラゴンで開催されます。モーターランド・アラゴンは、バルセロナから約200kmに位置するアルカニス郊外にあり、2011年に初めて開催され、今年で9回目の大会となります。大会2日間の6日は、予選と決勝レース1が行われ、Moriwaki Althea Honda Teamの両選手が完走を果たしポイントを獲得しました。
青空が広がるも13℃という寒さの中で行われた決勝レース1は、5.077kmのコースを18周しました。予選14番手からオープニングラップ14番手につけたキャミアは、レース中盤にマルコ・メランドリ(ヤマハ)をかわし13番手へ、終盤にはマイケル・リナルディ(ドゥカティ)を抜き、さらにメランドリの追撃を振り切りました。最終ラップにはユージン・ラバティ(ドゥカティ)が転倒したことで11位でチェッカーを受けました。
これでキャミアは、今季3回目のポイント獲得を果たしました。昨年の大会は、決勝レース1で多重クラッシュに巻き込まれてケガをしました。そのケガの影響で、オランダとイタリア・イモラの2大会を欠場するという辛い思い出があります。しかし、レース1でポイントを獲得したキャミアは、そうした辛い記憶を払拭することに成功、日曜日のSPレース、レース2で、さらに上位を目指します。
キャミアは、前戦タイ大会のSPレースで、目の前で転倒した選手を避けきれず転倒、右足を負傷してレース2を欠場しました。幸い、手術の必要はなく今大会に挑むことができました。しかし、まだ万全の状態ではなく、加えて、初日のフリー走行は気温が低くセットアップに苦戦しましたが、予選、決勝レース1とタイムを更新、決勝では着実に走ってデータ収集に成功しました。キャミアは現在、スペインとフランスに挟まれたアンドラ公国に住んでおり、ここが事実上のホームGPとなります。日曜日の決勝レースでは、地元ファンの前で今季ベストを目指します。
このサーキットが初めてとなる清成龍一は、フリー走行ではコース攻略につとめ、着実にタイムを短縮しました。しかし、今年で9回目の開催となるモータースポーツ・アラゴンでのライバルたちの経験値は高く、予選は17番手と厳しい結果となりました。それでも決勝では着実にコース攻略を果たし14位でフィニッシュ。今季3回目のポイント獲得に成功しました。「ブラインドコーナーが多く、ライン取りを習得するのが難しいサーキット。しかし、すごくおもしろいレイアウトでフィーリングもよくなってきています」とモチベーションは高く、日曜日のSPレース、そしてレース2では、キャミアとともに、さらに上位を目指します。
レオン・キャミア(レース1 11位)
「11位というのは、目標にはほど遠い結果です。しかし今日のレースは、これまでのセッションに比べたら、前進することができました。マシンのセットアップはあまり変えませんでした。ジオメトリーとギアリングを少し調整して挑みました。それで一歩前進できました。まだ改善の余地はたくさんあります。今日のレースで、ほかのライダーとバトルとしているときに、いくつかわかったこともあるので、ポジティブなレースになりました。引き続き一生懸命取り組み、ベストを尽くしたいです」
清成龍一(レース1 14位)
「今日のレースはとても難しかったです。いいペースを維持できず、思ったような走りもできませんでした。チームには申し訳なく思っています。引き続き集中して、チームと密接に取り組み、明日はもっといい結果が出せるようにがんばります」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | A.バウティスタ | ドゥカティ | 18 | 33'14.114 |
2 | 1 | J.レイ | カワサキ | 18 | +15.170 |
3 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 18 | +15.650 |
4 | 22 | A.ローズ | ヤマハ | 18 | +18.204 |
5 | 66 | T.サイクス | BMW | 18 | +20.165 |
6 | 60 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 18 | +22.419 |
11 | 2 | レオン・キャミア | ![]() | 18 | +39.126 |
14 | 23 | 清成龍一 | ![]() | 18 | +59.879 |
RT | 52 | アレッサンドロ・デルビアンコ | ![]() | 0 | +18Laps |