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両レースで2位、エドワーズの走り
33℃の猛暑に見舞われたミサノ
連続表彰台記録を15へ伸ばしたエドワーズ(左)
レース序盤、トップを快走するエドワーズ
スーパーバイク
世界選手権
SAN MARINO
[2002.06.23]
SBKレースレポート 
第8戦 サンマリノ(ミサノ)
2002年 6月23日開催  
天候:晴れ 気温:33℃ コースコンディション:ドライ 観客:68,000人(3日間)
エドワーズ、優勝逃すも両レースで2位!
連続表彰台記録を15へ更新!

イタリアのミサノで開催された第8戦サンマリノ大会は、今大会もエドワーズとT.ベイリス(D)との一騎打ちとなり、両レースでベイリス(D)が優勝。2レースともに、レース中盤まで戦いの主導権を握ったエドワーズだったが、両レースともに2位と借敗した。第1レースは、ベイリス(D)がホールショットを奪ったが、その周回にすかさずエドワーズが逆転、中盤までトップを快走したが、終盤、ベイリス(D)に先行を許し2位。続く第2レースも、エドワーズとベイリスのマッチレースとなり、第1レース同様、終盤、ペースを上げたベイリス(D)が優勝。エドワーズは終始、ベイリス(D)を激しく追撃したが、わずかに及ばなかった。しかし、これでエドワーズは、開幕戦第2レースから、ここまで3勝を含む15レース連続表彰台という快記録を更新。チャンピオンシップでは依然として2位だが、ラスト5戦での逆転に掛けることになった。

今季、イタリアで2回目の開催。早くも後半戦に突入したスーパーバイク世界選手権シリーズ「サンマリノ大会」は、ボローニャから南東に約100km、アドリア海に面したミサノで行われた。

過去2年、エドワーズとミサノの相性は悪く、これまでどうしても表彰台に立てないサーキットのひとつだった。しかし、5月に行ったテストでは、予想をはるかに上回る好ラップを刻み、今年は自信を持ってこの大会に挑むことになった。

ここまで7戦14レースを戦い、エドワーズは、3勝、13回の表彰台という素晴らしい成績を残してきた。そしてトップのT.ベイリス(D)を39点差で追っているだけに、この大会で一気にその差を縮めようとチーム全体が両レース制覇に向けて一丸となった。

一方、ベイリス(D)にとっても、ミサノはチームの本拠地だけに必勝体制。二人のし烈なチャンピオン争いを物語るように、ミサノは開幕前日から30℃を越す猛暑、まさに、暑く、熱い、戦いが繰り広げられることになった。

そして今シーズン最高の暑さとなったミサノ。予選初日、午前10時半にスタートが切られた1回目のフリー走行は、この時間で早くも31℃の気温を記録。路面温度も44℃という厳しいスタートとなった。

ミサノは、フラットな地形に作られたコースで、レイアウト自体は簡単だが、前半部分は路面にバンクのない中速コーナーが多く、ここが勝負どころとなる。エンジンパワーだけではなく、バイク全体のバランスが要求されるコースだが、エドワーズは最初のフリー走行であっさりとトップタイムを刻んだ。しかも、最初の走行で、これまでのサーキットベストタイムを0.5秒短縮する快走。2番手のベイリス(D)に、約1秒の大差をつける好調な出だし。2戦ぶりの優勝の期待が膨らんだ。

しかし、午後の予選でトップタイムを刻んだのはベイリス(D)で、2番手に昨年の優勝者のB.ボストロム(D)。フリー走行で好調な出だしを見せたエドワーズは、フリー走行よりもタイムを伸ばせず3番手。フリー走行よりさらにタイム短縮を狙い、違うセッティングにトライするという積極的な作戦だったが、シケインで痛恨の転倒。セッションのほとんどをスペアバイクで走らなければならなかったためで、それでいて3番手というタイムが、エドワーズの好調さを裏付ける結果となっていた。

2日目もミサノは快晴。朝から気温はぐんぐんと上がり、午前11時にスタートが切られた2回目の予選は、気温32℃。強烈な陽射しのために体感温度はさらに高く、ピットの中は40℃に達する猛暑となった。

そんな厳しい条件の中で、エドワーズは、初日のフリー走行でマークした自己ベストタイムを約0.3秒縮める1分34秒561という素晴らしいタイムをマーク。しかし、初日にベイリス(D)がマークしたベストタイムに0.1秒及ばず2番手。以下、ボストロム(D)、N.ホジソン(D)と僅差で続いた。

そして上位16人の選手で行われるスーパーポールが、午後4時に始まった。気温はさらに上がり33℃を記録。路面温度は55℃と、選手にとっても、タイヤにとっても、もっとも厳しい条件が揃った。一周4.060kmのミサノ。わずかのミスも許されないスーパーポール。ベイリス(D)、ボストロム(D)に次いでエドワーズは僅差の3番手。PPこそ逃したが、決勝に向けて万全の状態で2日間の予選を終えた。

迎えた決勝日。午前9時20分にウォームアップがスタート。この時点で気温は30℃。連日、猛暑に見舞われたミサノだが、決勝レースも、雲ひとつない強烈な陽射しの中で行われることになった。

そのウォームアップでトップタイムをマークしたのはエドワーズ。ベイリス(D)、ホジソン(D)、ボストロム(D)と続く。そして第1レースも、この4人の好スタートで始まる。ホールショットを奪ったのはPPスタートのベイリス(D)だったが、すかさずエドワーズが逆転。序盤からハイペースの戦いとなった二人が、オープニングラップからトップグループを形成する勢いだった。

レースは、9周目までエドワーズがリード。しかし10周目にベイリス(D)がトップに立ち、25周のレースを制した。そのベイリス(D)を激しく追ったエドワーズだが、わずかに届かず2位。3位にホジソン(D)という結果だった。

第2レースは、気温こそ第1レースと同じ33℃だったが、路面温度は50℃から55℃へと跳ね上がった。真夏の鈴鹿8時間耐久レースよりも厳しいコンディションの中でスタートが切られた。

その第2レース、序盤をリードしたのは、ホジソン(D)とエドワーズ。しかし5周目にエドワーズがトップに立つと、すかさずベイリス(D)も2番手に浮上。第1レース同様、二人のマッチレースへと発展。中盤には、お互いに相手の出方を見る神経戦となったが、第2レースもベイリス(D)が勝ち、エドワーズは惜しくも2位に終わった。

しかし、エドワーズはこれで15戦連続表彰台に立つ快挙。トップのベイリス(D)との差は、前戦ドイツの39点から49点へと広がったが、依然として、1レースで逆転可能な接近戦。ラスト5戦での逆転に掛けることになった。

C.エドワーズ(2/2位)
今回も、やれることはすべてやったという気持ちだ。しかし、今大会も、2レースともベイリスに勝つことは出来なかった。第1レースは、とにかくスタートで前に出て逃げようと思った。スタートでは前に出ることは出来なかったが、すぐに抜くことが出来た。思い通りのレースが出来たと思うのだが、ベイリスはついてきたし、抜かれてしまった。第2レースも、自分としては完璧な走りが出来たと思った。強いて言えば、第1レースからギヤのセッティングをロングに変更したことで、下からのパワーがやや物足りなかったように感じた。中盤にベイリスが前に出て来たときに後ろで様子を見ようと思ったのだが、タイヤが滑り出して、ついていくのがやっとだった。こういうレースが続いていると、ベイリスに勝つために、何をすればいいのか自分でも分からない。でも、絶対に諦めないし、次のラグナセカは自分にとってホームGP。勿論、勝つつもりで走るよ。

レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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