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第1レース、ホールショットを奪ったエドワーズ
厚い雲に覆われた決勝日
連続表彰台記録を13へと伸ばしたエドワーズ
ランキング2位をキープしたエドワーズの走り
スーパーバイク
世界選手権
GERMANY
[2002.06.09]
SBKレースレポート 
第7戦 ドイツ(ユーロスピードウェイ)
2002年 6月9日開催  
天候:曇り 気温:20℃ コースコンディション:ドライ 観客:78,000人(3日間)
エドワーズ、両レースで2位!
連続表彰台記録を13へと更新!

ドイツのラウシッツリンク・ユーロスピードウェイで開催された第7戦ドイツ大会は、開幕戦第2レースからここまで、11レース連続で表彰台に立ち、予選3番手から決勝を迎えることになったエドワーズと、PPスタートのベイリス(D)の一騎打ちとなり、ベイリス(D)が両レースで優勝、エドワーズは惜しくも2レースともに2位に終わった。第1レースはホールショットを奪ったエドワーズが逃げ、終盤にベイリス(D)が逆転するという激しい戦い。第2レースはベイリス(D)が逃げエドワーズが追うという展開となったが、エドワーズはわずかに及ばなかった。しかし、エドワーズはこれで連続表彰台記録を13へと伸ばし、その安定した強さに大きな注目が集まった。チャンピオンシップでは、優勝を逃したことでトップのベイリス(D)との差はやや広がることになったが、二人のチャンピオン争いは依然としてし烈。2度目のタイトル獲得に向けてエドワーズは、素晴らしい後半戦のスタートを切ることに成功した。

シーズンの折り返し点。第7戦ドイツ大会は、ドレスデン郊外のラウシッツリンク・ユーロスピードウェイで行われた。今年で2回目の開催となるラウシッツリンクは、オーバルコースがふたつ。さらに、レーシングコースがインフィールドにあるというドイツが世界に誇る近代的なサーキットとして一昨年に完成。4輪のCARTレースが行われるオーバルコースのインフィールドに設けられた一周4.265kmの国際レーシングコースで、今年も激しい戦いが繰り広げられた。

しかし、2日間の予選日は雨の多い天候となり、前戦イギリス大会同様、気まぐれな空との戦いとなった。

予選初日、雨の中で始まったフリー走行でトップタイムをマークしたのはT.ベイリス(D)。以下、M.サンチーニ(K)、J.トーズランド(D)、C.ウォーカー(K)と続いた。ラウシッツリンクは、水はけが悪く、雨が降り続くと最悪のコンディションとなる。そのために転倒者が続出。トップタイムのベイリス(D)も転倒するなど、赤旗中断が2回という大荒れのスタートとなり、エドワーズはトップのベイリス(D)から約4.5秒落ちの10番手という慎重なスタートを切った。

初開催となった昨年の大会も決勝は雨。エドワーズは、そのレースで優勝、3位と素晴らしい結果を残しているが、まるで水面の上を走っているような最悪のコンディションに、フリー走行ではセッティングを詰めることに集中。そして予選で確実にタイムを伸ばそうという作戦だったが、雨の上がった予選は、ウエットから徐々にライン上が乾いていくという難しいコンディションとなった。

そして、この難しいセッションを制したのは、B.ボストロム(D)。以下、N.ホジソン(D)、ウォーカー(K)、ベイリス(D)と続いた。エドワーズは、セッション終盤、路面がもっとも乾いたタイミングを狙いアタックする作戦だったが、コースアウトするマシン、転倒者などでコース上が汚れ、思うようにタイムを伸ばせず9番手に終わった。

2日目の予選も、ウエットコンディション。初日の予選に続いてウエットからドライへと路面状況が刻々と変化する難しい戦い。レインからインターミディエイト、そしてスリックへと、タイヤ交換のタイミングが難しい1時間となった。

その難しいセッションを制したのはホジソン(D)。2番手にベイリス(D)。そしてエドワーズは、トップのホジソンから0.3秒遅れの3番手と、トップ3が大接戦を繰り広げることになる。まさにアタックのタイミングがポジションを分けるという厳しい戦いだった。

こうして、2日間の予選セッションは雨との戦い。しかしスーパーポールを前に行われた午後のフリー走行は、2日間を通じて初のドライコンディションが実現する。依然として雲の多い空模様だったが、スリックタイヤを選択した選手たちの走りは一変。エドワーズは予選タイムを約2秒も短縮する素晴らしい走りでトップタイムをマーク。ベイリス(D)、ボストロム(D)、ホジソン(D)のドゥカティ勢を抑えた。

そして迎えたスーパーポール。いつ雨が降ってもおかしくないという不安定な天候のために、前戦イギリスに続いて今大会も、50分間12ラップの「ウエット・スーパーポール」が採用される。そして、このスーパーポールでも、ベイリス(D)、ボストロム(D)、ホジソン(D)とエドワーズの4人によるし烈なPP争いとなり、ベイリス(D)が僅差でPPを獲得。ボストロム(D)が2番手。エドワーズはわずかの差で3番手に終わったが、昨年に続いてドイツ大会制覇の期待の中で決勝を迎えることになった。

決勝日、空は依然として厚い雲に覆われていたが、ドライコンディションで一日は始まった。そして朝のウォームアップでトップタイムをマークしたのはエドワーズ。2番手以下に約0.6秒の大差をつける快走で、2年連続制覇の期待が膨らんだ。

その期待に応えて、エドワーズが好スタートを切る。予選3番手からホールショットを奪うと1分39秒台のハイペースでレースの主導権を握る。後方には、ベイリス(D)、ボストロム(D)、ホジソン(D)、シャウス(D)と続き、この5台がトップグループを形成。2周目にはホジソン(D)が転倒で脱落。前半戦を終えるころには、エドワーズとベイリス(D)の一騎打ちとなり、終盤トップに立ったベイリス(D)が、そのまま逃げ切って優勝。必死の反撃を試みたエドワーズだったが、わずか0.6秒及ばす2位に終わる。しかし、開幕戦の第2レースから12戦連続表彰台という快記録を更新した。

第2レースは、予選2番手のボストロム(D)の好スタートで始まり、ベイリス(D)、エドワーズ、シャウス(D)と続いた。そして3周目にベイリス(D)がトップに立ち、4周目にはエドワーズも2番手に浮上。中盤にはシャウス(D)がこの2人のトップ争いに加わり、優勝争いは3人に絞られることになった。

しかし、終盤になるとベイリス(D)が逃げ、すかさずエドワーズも追撃することになったが、第2レースもわずかに及ばす2位。2レースともにベイリス(D)が勝ち、エドワーズは2レースともに2位という結果だった。こうして優勝こそ逃したが、エドワーズは、開幕戦スペイン大会の第2レースから13レース連続表彰台に立つ快挙。チャンピオンシップでは、トップのベイリス(D)にリードを広げられたが、その差は39点。二人のし烈なチャンピオン争いは、1戦で逆転可能な僅差のまま後半戦に突入することになった。

C.エドワーズ(2/2位)
今日は雨が降ってもドライでも、勝てるんじゃないかと思っていた。実際、両レースともに優勝争いに加わることが出来たのだが、残念ながら勝つことは出来なかった。第1レースは、中盤までベイリスを抑えて前を走った。終盤に後ろに下がったが、あれはベイリスの走りを見るためだったのかとみんなに聞かれたが、そんなことはなかった。今日のベイリスはハードに攻めていたし、彼が前に出てからは抜き返すことは出来なかった。特にコーナーでは、彼のバイクはコンパクトに走っていた。対して僕は、ブレーキングでは優っていたと思うが、抜くまでのアドバンテージはなかった。今日は2レースともに2位だったし、そう悪い結果ではないと思うが、チャンピオンシップのことを考えれば、本当に勝ちたかった。でも、まだ6戦12レース残っているし、チャンスはまだまだあると信じている。

レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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