“ブルヘル”の愛称で親しまれる「Honda ブルーヘルメット MSC熊本&朝霞」は、朝霞研究所のメンバーが中心となって設立し、1978年の第1回鈴鹿8耐にも参戦した伝統のチーム。2014年から熊本でも活動しました。
2014年は56位に終わるも、昨年大会では28位に躍進しました。Honda従業員チームの中でも、ほかとは異なる研究所直系なので、その取り組みにはいつも注目が集まっています。
今回の震災では、チーム員の安全確保を最優先にしたということで、その苦労を克服して選考会出場にこぎつけました。残念ながら選考会での出場権獲得はならなかったものの、主催者推薦枠での参戦が決まりました。拠点を埼玉の朝霞研究所に移して、チーム名に“朝霞”を背負い、一緒に準備を続けています。
チームの活動テーマは“絆”。今年は被災地との絆、さらにはともに戦う朝霞研究所のメンバーとの絆という想いを一番に込めて戦います。
さまざまなカテゴリに参戦しているHonda社内のクラブ活動を行っている「緑陽会」。そのオートバイ部によって結成されたチームで、ロードレース部門は1987年に発足しました。
昨年大会では相次ぐ転倒によって規定周回数を満たせず、完走扱いとなりませんでした。その悔しさを晴らすためにも今年はいつも以上に気合を入れていましたが、被災により、4月の選考レースは欠場。メンバーも地震の影響が残る中で家をなかなか離れられず、そして事前に走行予定だったコースも被災してセットアップができない状況の中、出場51台中17位までが出場権を得られる選考会ファイナルを迎えました。
レースでは、井上選手が予選16番手、北折選手が29番手からスタート。しかし、13番手で走行していた井上選手が9周目に転倒してリタイアとなってしまいます。一時はみんなが諦めかけましたが、北折選手が自身の予選タイムを上回るラップタイムを連発して敢然と追い上げ、残り3周で16位まで浮上。そのままゴールまで順位を守り抜き、見事8耐出場を勝ち取りました。
今年の鈴鹿8耐では、ご当地キャラクターのくまモンと一緒にみんなに元気を届けるために、全力で戦います。
選考会ファイナルのチェッカーの瞬間はピット内で歓声が挙がりました。昨年の悔しさをバネに、今年は必ず8時間完走して元気な熊本の姿を見せたいと思います。いつもは近くのサーキットでセットアップ、本番さながらのピットワーク練習を行いますが、今年は難しそうです。それでも、数少ない鈴鹿での走行を最大限活用し、できる限り準備を行います。チーム、ならびに地震に負けないようにがんばる熊本への応援を、よろしくお願いします!
“クマmoto”のロゴが目印の「日本郵便 Honda 熊本レーシング」は、2013年発足の若いチームながら、8耐デビュー戦で9位、翌2014年は11位と実績のあるチーム。全日本ロードレース選手権にもフル参戦しています。
昨年の8耐では、マシントラブルの影響などもあり、23位と悔しい結果になりました。ただ、この結果によって今年の鈴鹿8耐への出場権は確保。今回こそは過去最高成績を残す意気込みです。
活動4年目に入り、団結力はさらに増しているというチームのテーマは「熊本復興に向け力を一つに!」。4月15〜16日で大分県のオートポリスでテスト走行を予定しており、地震の発生した14日にはマシンや備品などをトラックに積み込んでいたので、奇跡的に機器の被災を免れました。しかし、そのオートポリスが被災したことで、本番までに予定していたテスト、レースは半減。残り2回の鈴鹿テストでやれることをやりきり、本番で最高の結果を残せるように奮闘しています。
チームは、選考会の同日に開催された「鈴鹿サンデーロードレース・インターJSB1000」にスポット参戦。小島選手が優勝、吉田選手が3位と両名とも表彰台登壇を果たしているだけに、注目のチームのひとつになりそうです。
鈴鹿サンデーロードレースでは1-3フィニッシュできましたが、タイム、テストメニューともに満足いく内容ではありませんでした。熊本地震被災後の復興にはまだまだ時間がかかりますが、少しでも熊本県勢のがんばりを見せていきます。皆さまからのご声援、よろしくお願いします!!
熊本地区の被害は甚大なものでしたが、埼玉・朝霞の研究所で活動しているメンバーの協力で選考会参戦までこぎつけることができました。目標は20位!被災地の復興アピールのため、メンバー全員で完走を目指しますので、ご声援よろしくお願いいたします