HONDA The Power of Dreams

IRL
武藤英紀
Hideki Mutoh アンドレッティ・グリーン・レーシング
Andletti Green Racing

IndyCarと今までのクルマの違い

一番の違いはスピード感ですね。去年のクルマ(インディ・プロ)のトップスピードは305km/hぐらいですが、今年のIndyCarは場所によっては380km/hを超えるようなレースです。やっぱりスピード感が違いますね。

新しい環境の雰囲気

今年からトップチームに所属することになったのですが、120人ぐらいいるスタッフみんなそれぞれが一日のメニューを把握して、同じベクトルで進んでいけるので、すごくいい環境だと思います。

トップチームで戦うプレッシャー

去年のチームは1勝というものが大きな壁となっていましたが、今年のチームは勝ち慣れていて、そういう雰囲気の中でレースができるので、すごく落ち着いています。逆にプレッシャーや緊張感もなく、自分のままで走れるのではないかと思います。
去年のチャンピオンチームで、チャンピオンナンバーの27番を引き継いで乗るということで、アメリカでも注目されているのを感じますが、日本のみなさんも初優勝を期待してくれているのが分かります。その期待に応えられるような走りをしたいです。あとは、自分を見失わないようにして、1レース1レースを体調的にも精神的にもベストな状態でレースに臨みたいです。

一番楽しみにしているレース

やっぱりIndy500がアメリカでの一番のビッグイベントですから、40万人以上の観客の前で走れるというのは誇りに思いますし、楽しみではあります。しかし、僕の中では日本で行われるINDY JAPANがメインレースですね。初の凱旋レースですし、多くのファンの方が来てくれますから、一緒に喜びの瞬間を分かち合えるようにしたいです。それには結果が必要ですから、どん欲に優勝を目指してレースに臨みたいです。

INDY JAPANを観戦したことは？

2003年から毎年いっています。そのときは松浦選手が走っていて、あこがれの存在でした。自分が今度はその目指していた場所に立てるということで、本当に自分のことなのかなと思うときもあります。あのとき、自分が観戦しにいって選手から力をもらったように、僕もみんなに力強い走りを見せたいです。

チームメートもライバルですが？

ダニカ(パトリック)を除けばみんな優勝経験がありますから、彼らの前いるということは、自分が優勝するという可能性があるということです。自分がチームメートに勝つ＝トップ争いをしているということになると思いますから、それはすごく大事なことだと思います。

開幕に向けた課題

決勝レースの距離を走ったのですが、その部分ではタイム的にもライバルと同タイムまたは、それ以上を走れることもありますし、その点ではそんなに問題はありません。課題としてはピットストップがあります。オーバル戦のクルマは手を離すと左に行ってしまうようなセッティングになっているので、まっすぐ止まるというのが非常に難しいのです。ピットストップで自分に与えられた場所にピタっと止めることが、今の自分の課題です。

ファンのみなさまへのメッセージ

今年一年、全力で戦って、日本人初優勝を目指してがんばります。みなさん応援してください！

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