Round 05日本鈴鹿サーキット

鈴鹿8時間耐久ロードレース
決勝 速報レポート

2019年7月28日(日)


鈴鹿8耐・速報レポート

決勝 速報レポート

8時間後レポート

#33 Red Bull Hondaが2位、#1 F.C.C. TSR Honda Franceは3位フィニッシュ

首位を走るレイ(カワサキ)がライダー交代のためにピットイン。変わってトップに立ったファン・デル・マーク(ヤマハ)を、#33 Red Bull Hondaのブラドルが168ラップ目にシケインでかわして首位に立ちます。ブラドルは首位を守り、周回を重ねます。2番手にハスラム(カワサキ)、3番手中須賀(ヤマハ)は2分7秒台で追い上げます。ブラドルから高橋巧にライダー交代の間に、首位はハスラム、高橋巧が2番手で戻り、3番手中須賀が続きます。185ラップ目。高橋巧は首位のハスラムに約3秒差と迫ります。ハスラムが2分9秒台、高橋巧は2分8秒台だったため、1周につき約1秒、その差を削っていきます。188ラップ目には、0.570差まで詰めます。高橋巧は2分7秒台にタイムアップして、ハスラムを追い詰めます。190ラップのS字で高橋巧がトップに躍り出ます。カワサキのピットインもあり、高橋巧はトップを独走します。2番手中須賀には13.081もの差を築きます。Red Bull Hondaはあと1回ピットインを残していたため、この首位は安泰ではありませんでした。レイは2分6秒911とファステストラップを更新して、猛烈に追い上げます。197ラップ目に高橋巧がピットイン、続いて中須賀もピットイン。Red Bull Hondaのピットではブラドルが待機していましたが、高橋巧はタイヤ交換、給油を済ませ、連続走行へと向かい、トップのままコースインします。

198ラップ目、高橋巧、2番手レイとの差は約2秒939、3番手には単独走行のローズ(ヤマハ)。勝負は高橋巧とレイとの一騎打ちとなり、お互いにセクタータイムでは自己ベストを更新し、199ラップ目には高橋巧2分7秒413、レイが2分7秒375を記録します。200ラップ目、レイが2分6秒805のタイムで高橋巧に約1秒差で迫ります。202ラップ目、レイが1コーナーで首位を奪います。高橋巧は2番手となります。203ラップ過ぎ、オイルフラッグが出て、コース上の落下物を踏んで火花を散らした転倒車が、トップ走行中のレイの脇をすり抜けます。レイ、高橋巧も回避して周回を重ねました。

19時過ぎ、スプーンカーブで雨が落ち始めます。レイは首位を走り、高橋巧は2番手で周回、3番手にはローズ。各ピットにはレインタイヤが用意されますが、メインストレートでは雨の気配はありません。207ラップ目、ローズが2分9秒台にタイムアップして追い上げます。208ラップ目、レイは2分15秒台、2番手高橋巧は2分14秒台の中、ローズは2分10秒台で追い上げます。ローズとトップのレイとの差は23秒と大きく、逆転は難しい状況でしたが、周回を重ね2番手高橋巧には約3秒と迫ります。スプーンカーブからレッドクロスが撤去されます。211ラップ目に、ローズは高橋巧を抜き2番手に浮上、高橋巧は3番手となります。東コースでも雨が落ち始めます。残り12分、首位はレイ、2番手ローズ、3番手高橋巧と順位は変わりません。残り6分、#2 Suzuki Endurance Racing Teamが白煙を吹いてマシンストップ。EWCチャンピオンを目前にリタイア。マシンを押してピットに向かいます。

レイは217ラップをクリアして、残り時間からして最終ラップに突入します。レイがS字でオイルに乗り転倒し、その瞬間赤旗が出て、レース終了。雨の中をライダーたちは、ピットへと戻っていきます。暫定順位で1位は#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMとなり、#33 Red Bull Hondaは2位、EWCの逆転タイトルを目指した#1 F.C.C. TSR Honda Franceが3位で仮表彰式が行われました。#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは、最後尾から6位まで追い上げました。#19 KYB MORIWAKI RACINGは8位。#72 Honda Dream RT 桜井ホンダが9位に浮上してチェッカー。10位に#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWAとなり、Honda勢がトップ10に6チーム入る結果となりました。

6時間後レポート

#33 Red Bull Hondaが3番手、#1 F.C.C. TSR Honda Franceが4番手で最後の2時間へ

#33 Red Bull Hondaは119ラップ目にブラドルから高橋巧へと交代。120ラップ目の首位はハスラム(カワサキ)で、2番手にローズ(ヤマハ)が入ります。高橋巧は3番手につけますが、2番手ローズとの差は3.376秒、トップとの差は7.455秒で、挽回に挑みます。ローズと高橋巧は2分7秒台にタイムアップしてハスラムへと迫り始めます。123ラップ目、高橋巧は2分7.267秒でローズに迫り、差を0.944秒とします。126ラップ目、高橋巧はローズに0.182秒で背後につけ、僅差で周回を重ねます。129ラップ目の130Rで高橋巧はローズを捉え2番手に浮上。次のターゲットをハスラムへと移します。130ラップ目、その差は4.282秒。ハスラムは2分8秒台で走り、高橋巧は2分7秒台へとタイムアップします。背後にはローズが走り、ローズも2分7秒台へとタイムを上げます。その差は0.538秒。136ラップ目にはその差を0.350と縮めてハスラムの背後に迫ります。更にローズも高橋巧の背後に迫り、3台のトップ争いが繰り広げられます。139ラップ目、周回遅れが絡むS字で高橋巧は首位に出ると、ローズもハスラムを捉え、高橋巧、アレックス、ハスラムとオーダーが変化。

143ラップ目、以前首位は高橋巧。2番手はレイ(カワサキ)、3番手はファン・デル・マーク(ヤマハ)にライダー交代して高橋巧を追います。148ラップ目にRed Bull Hondaは高橋巧からブラドルに交代。アウトラップでレイ、ファン・デル・マークにパスされて3番手となります。

7番手を走行するフォレス(#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)がデグナーでコースアウトしますが、ポジションは変わらずにコース復帰します。12番手を走行する作本(#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ)が2分9秒台を記録し、11番手に浮上して注目を集めます。

6時間が過ぎた163ラップ目、首位はレイ、2番手はファン・デル・マーク、3番手はブラドル、4番手はフォレイ(#1 F.C.C. TSR Honda France)。さらに、フォレスが7番手、ハーフォス(#19 KYB MORIWAKI RACING)が9番手、作本が11番手、名越(#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)が12番手、日浦(#25 Honda Suzuka Racing Team)が13番手、ヘルナンデス(#111 Honda Endurance Racing)が16番手で周回を重ねます。

4時間後レポート

#33 Red Bull Hondaが3番手、#1 F.C.C. TSR Honda Franceが4番手で折り返し

2時間が過ぎ、路面温度は52℃に上昇。57ラップ目にはローズ(ヤマハ)、ステファン・ブラドル(#33 Red Bull Honda)、レイ(カワサキ)でトップ争いが繰り広げられます。ローズがピットインすると、首位にはレイが立ち、ブラドルが続きます。ファン・デル・マーク(ヤマハ)は3番手でコースインし、4番手にはフォレイ(#1 F.C.C. TSR Honda France)が続きます。64ラップ目にブラドルがピットインし高橋巧に交代します。65ラップ目に高橋巧(Red Bull Honda)が首位のハスラム(カワサキ)を捉えるて首位に浮上し、65ラップ目には高橋巧が2分7秒246のファステストラップを記録してレースをリードします。83ラップ目にファン・デル・マークがハスラムをパスしますが、再びハスラムが前に出て2番手争いが続きます。85ラップ目、ファン・デル・マークとハスラムが同時にピットイン。それぞれ中須賀、レイへと交代します。

世界耐久選手権(EWC)でランキングトップのニゴン(カワサキ)が86ラップ目のムサシシケインで転倒。17番手でコースに復帰します。現在EWCラインキング3位のF.C.C. TSR Honda Franceは4番手。ランキング2位のスズキが9番手を走行しています。

首位高橋巧は変わらず、2番手にはレイ(カワサキ)が浮上。3番手に中須賀(中須賀)、4番手にフック(F.C.C. TSR Honda France)、5番手にギュントーリ(スズキ)と続きます。91ラップ目には高橋巧がピットイン。ブラドルに交代して、トップでコースに出ます。95ラップ目、首位のブラドルから4秒499差でレイ、中須賀が続き、3台によるトップ争いになります。ブラドルは2分9秒台ですが、レイと中須賀は2分7秒台の周回で、一気のその差を詰めて行きます。97ラップ目、ブラドルも2分8秒台にタイムアップし、その差は2秒792。99ラップ目には0.918、そして100ラップ目の周回遅れが絡んだムサシシケインで、レイがトップに浮上します。さらに中須賀にも抜かれたブラドルは3番手。ブラドルは中須賀の背後につけます。

スタートから4時間が経過。109ラップを周回し、トップにレイ(カワサキ)、2番手に中須賀(ヤマハ)、3番手にブラドル(Red Bull Honda)、4番手にフック(F.C.C. TSR Honda France)が入っています。さらに7番手には水野(#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、9番手には高橋裕紀(#19 KYB MORIWAKI RACING)、10番手には日浦(#25 Honda Suzuka Racing Team)、12番手には名越(#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)、13番手には岩田(#44 Team ATJ with 日本郵便)、14番手には濱原(#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ)、16番手にはドゥ・プニエ(#111 Honda Endurance Racing)が入っています。

2時間後レポート

2時間が経過し#33 Red Bull Hondaが2番手、#1 F.C.C. TSR Honda Franceが4番手

真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(以下、鈴鹿8耐)の決勝日を迎えました。計時予戦の上位10台が参加するトップ10トライアルが悪天候のため中止となり、25日に行われた計時予選の順位がグリッドに適応されました。

#33 Red Bull Honda(高橋巧、清成龍一、ステファン・ブラドル)が3番グリッド、#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(チャビ・フォレス、ドミニク・エガーター、水野涼)が4番グリッド、#1 F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メリオ)が7番グリッドに着きます。さらに、8番グリッドに#090 au・テルル SAG RT(秋吉耕佑、長島哲太、羽田太河)、10番グリッドに#19 KYB MORIWAKI RACING(高橋裕紀、小山知良、トロイ・ハーフォス)、12番グリッドに#25 Honda Suzuka Racing Team(亀井雄大、日浦大治朗、田所隼)、19番グリッドに#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA(ザクワン・ザイディ、アンディ・イズディハール、名越哲平)、20番グリッドに#44 Team ATJ with 日本郵便(関口太郎、岩田悟、國峰啄磨)、21番グリッドに#111 Honda Endurance Racing(ランディ・ドゥ・プニエ、ヨニー・ヘルナンデス、セバスティアン・ジンバート)、23番グリッドに#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ(濱原颯道、伊藤真一、作本輝介)が入り、決勝に挑みます。

#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは計時予選で受けたペナルティーにより、90秒遅れてピットレーン出口からのスタートとなります。

決勝日は晴れ、朝から30℃まで気温が上昇しました。午前8時30分から9時15分までフリー走行が行われ、#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWAのイズディハールは予選で転倒した際の小指のケガの状態を確かめました。玉田誠監督は「基本はザイディと名越で、イズディハールは控えとして作戦を考える」と語りました。

逆転で世界耐久選手権(EWC)のチャンピオンを目指す#1 F.C.C. TSR Honda Franceの藤井正和総監督は「220周の新記録を狙う」と語り、5年ぶりの勝利を狙う#33 Red Bull Hondaの宇川徹監督は「220周以上を目指す」と目標を設定し戦いに挑みます。

気温32℃、路面温度は47℃となり決勝がスタート。ウォームアップランのS字で#090 au・テルル SAG RTの長島が転倒。ペナルティーエリアには#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの水野が控えます。シグナルグリーンで飛び出したブライドウェル(スズキ)がホールショットを奪い、90秒後に水野がコースイン。1周終えてトップに浮上したのは#1 F.C.C. TSR Honda Franceのフックで、ギュントーリ(スズキ)が続きます。3ラップ目にはギュントーリが首位に立ち、2番手争いはフック、中須賀(ヤマハ)、ハスラム(カワサキ)、#33 Red Bull Hondaの高橋巧の4台が繰り広げます。10ラップ目には2番手争いの4台がギュントーリに追いつき5台のトップ争いに。12ラップ目には200Rでの転倒車回収のためにセーフティーカーが入ります。13分間のセーフティーカー中に長島もピットアウトします。

レースはギュントーリ、中須賀、フック、高橋巧、ハスラム、カネパ(ヤマハ)、ブライドウェル(スズキ)、高橋裕紀(#19 KYB MORIWAKI RACING)、岩田悟(#44 Team ATJ with 日本郵便)のオーダーで17ラップ目にリスタート。

19ラップ目で岩田が8番手に浮上。長島は21ラップ目のシケインで2度目の転倒をしてしまいます。水野は17番手まで浮上します。25ラップ目のオーダーは首位からギュントーリ、中須賀、ハスラム、フック、高橋巧。さらに、7番手に岩田、9番手に高橋裕紀、12番手に亀井(#25 Honda Suzuka Racing Team)、13番手にザイディ(#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)、14番手に水野が入ります。27ラップ目には2コーナーで中須賀が首位に出て、ギュントーリを追いやるスパートをみせます。その間に高橋巧は3番手に浮上。28ラップ目の逆バンクで高橋巧が2番手に浮上し、トップの中須賀を追います。30ラップ目には高橋巧が首位に立ち33ラップまで走行。その燃費のよさでどこよりも長く周回し、最初のピットインを行うとブラドルにバトンを渡します。34ラップ目にブラドルが首位に立ち、2番手のローズ(ヤマハ)に1秒9の差をつけます。42ラップ目にはローズが前に出て、ブラドルは2番手に。3番手にはレイ(カワサキ)、4番手にはディ・メリオが入ります。小山が8番手、関口が10番手を走行し、11番手にはエガーターが浮上します。日浦が13番手に入り、ドゥ・プニエが14番手まで挽回します。名越が15番手に入り、伊藤が17番手まで浮上します。

スタートから2時間が経過し、首位からローズ、ブラドル、レイ、ディ・メリオ、渡辺(スズキ)、フリッツ(ヤマハ)の順。7番手にはエガーターが浮上し、小山、関口、日浦までがトップ10。ドゥ・プニエが13番手、名越が14番手、伊藤が15番手で続きました。