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Round 05日本鈴鹿サーキット

鈴鹿8時間耐久ロードレース
プレビュー

2019年7月23日(火)


鈴鹿8耐・第1回公式合同テスト

2019 鈴鹿8時間耐久ロードレース プレビュー

真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(以下、鈴鹿8耐)は、日本最大のバイクレースイベントとして第一回大会の1978年から今年で42回目を迎え、多くのファンを魅了して来ました。Hondaは27回もの勝利を数え、過去には1997年から2006年まで10連勝の記録を達成しています。その連勝の始まりとなった1997年にはHondaの伊藤真一、宇川徹がRVF/RC45で勝利、これは日本人ペアとして初のフルタイム8時間耐久の優勝でした。また、今も破られていない219周の最多周回数の記録は、加藤大治郎、コーリン・エドワーズが2002年にVTR1000SPWで、通常は7回のピットストップを行うところを6回ピットストップへの挑戦を成功させて達成したものです。最多優勝記録は、Hondaの宇川徹が持つ5勝で、伊藤と共に1997年、1998年で2連勝。2000年には加藤大治郎と、2004年は井筒仁康、2005年は清成龍一と成し遂げた記録で、未だ、破られていません。

鈴鹿8耐は、2シーズン前からFIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦に組み込まれ、シリーズチャンピオン決定戦となりました。これを受け、ユーロスポーツイベントが、世界中のレースファンに鈴鹿8耐の戦いをライブ配信することにより、欧州のファンにとっても鈴鹿8耐が身近なレースとなり人気が高まっています。昨年は、フル参戦しているF.C.C. TSR Honda Franceが、日本チーム初のシリーズチャンピオンを獲得する快挙を成し遂げしました。

今年の鈴鹿8耐にはカワサキワークスが復帰し、5連覇を狙うヤマハファクトリー、Hondaを最大のライバルとするヨシムラスズキと、例年にない、し烈な戦いが繰り広げられることが予想されています。Hondaは、全日本ロードレース選手権 JSB1000クラス(以下、JSB1000)に、Hondaワークスチームとして参戦している「Team HRC」が、今年もRed Bullをパートナーに迎え、チーム名を「Red Bull Honda」として、鈴鹿8耐に参戦します。

ライダーは、JSB1000で現在ランキング1位(第3戦終了時)で、4連勝中の高橋巧に加え、FIMスーパーバイク世界選手権に参戦中の清成龍一、HRCテストライダーであるステファン・ブラドル、マシンはCBR1000RR SP2をベースとしたワークスマシン「CBR1000RRW」。ここまでの事前テストに高橋はすべて参加、マシンセッティングを進め、雨でも晴れでもトップタイムをマークしました。これ以上ないという好調さで本番を迎える高橋は、2010年にペアを組み共に優勝を飾った清成と、鈴鹿8耐参戦することを願い続けてきました。その訳を「清成さんと組めれば心強いが、ライバルなら強敵だ」と語り、念願の清成との参戦に「この流れを活かして、後は結果だけ」と勝利を誓います。

清成は2008年以来のHondaワークス参戦に「このチャンスを与えてくれたHondaと高橋に優勝で報いたい」と応えます。ブラドルは「最高の環境のワークスチーム、8耐経験豊富な心強いパートナーと挑める8耐で全力を尽くす」と初の鈴鹿8耐に挑みます。3人をまとめるのは宇川徹監督。「220周で勝てるとは思っていない」と最多周回記録更新、それ以上の目標を掲げ挑みます。
勝利すれば、高橋は8耐勝利を4勝として歴代2位タイ、清成は5勝となり、宇川の記録に並び、歴代1位タイとなります。

「F.C.C. TSR Honda France」は、今シーズンもEWCにレギュラー参戦、2勝してランキング3位(第4戦終了時)につけています。ライダーは、ジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メリオで、逆転での2年連続チャンピオン獲得を目指します。ランキングトップとは23ポイント、2位とも18ポイント離れていますが、EWC最終戦のポイントは1.5倍、予選でポールポジションを獲得できれば、そこで5ポイント得ることができ、最大で50ポイント獲得のチャンスがあります。このチャンスに、藤井監督は「狙って行く」と決意しています。鈴鹿8耐で3度の優勝経験があり、8耐の優勝、シリーズチャンピオン候補でもあるF.C.C. TSR Honda Franceの戦いが、大きな注目を集めています。

EWCにレギュラー参戦中の「Honda Endurance Racing」も、鈴鹿8耐にCBR1000RR SP2をベースとした車両で参戦します。ランディ・ドゥ・プニエ、セバスティアン・ジンバート、ヨニー・ヘルナンデスのラインナップで、現在ランキング6位からのジャンプアップを狙います。

「KYB MORIWAKI RACING」のライダーは、JSB1000に参戦している高橋裕紀と、全日本ロードレース選手権ST600クラス(以下、ST600)に参戦中の小山知良、オーストラリアスーパーバイク選手権のトロイ・ハーフォスで挑みます。高橋と小山は、幼馴染でもあり親友、プライベートでは共通の知人を訪ね、家族ぐるみで旅をする仲で、チームワークにおいて、これ以上はありません。ハーフォスは、Honda系チームからの鈴鹿8耐経験が豊富な頼れる存在です。名門チームとして知られるモリワキですが、これまで、8耐勝利がなく、初優勝を目指します。

「Honda Asia-Dream Racing with SHOWA」はJSB1000参戦で、日本でも知られ、アジアロードレース選手権(以下ARRC)・ASB1000クラスで活躍するザクワン・ザイディ、ARRC・SS600クラスのアンディ・イズディハール、第3ライダーは未定ですが、玉田誠監督は「基本は2人にがんばってもらう」と語り、上位進出を狙います。

「Team ATJ」は、今年から全日本JSB1000に参戦を開始した関口太郎を中心として、ST600の若手ライダーとして期待の國峰啄磨と鈴鹿8耐参戦経験豊富な岩田悟の顔合わせで上位を狙います。

「Honda DREAM RT 桜井ホンダ」は、Hondaのライダー育成にもかかわるレジェンドライダー伊藤真一が昨年に引き続き参戦、伊藤は、7度のポールポジションを記録、4度の優勝を飾るレジェンドライダーです。その伊藤が、JSB1000の濱原颯道、全日本ロードレース選手権J-GP2の作本輝介と組みます。桜井ホンダは2003年に優勝を飾った実績があり、伊藤は「その力を発揮したい」と挑みます。

「au・テルル SAG RT」は、JSB1000に参戦中の秋吉耕佑、羽田太河に、MotoGP Moto2クラスに参戦する長島哲太を加えた3名体制で参戦します。秋吉は3度の8耐勝利経験者で、JSB1000チャンピオンにも2度も輝いた強者、羽田はARRC・SS600でタイトル争いを繰り広げてきた若手有望株で、8耐は初参戦。長島は、これからのレース界を牽引するライダーとして注目を集めている逸材です。昨年は秋吉、長島、イサック・ビニャーレスで挑み4番手まで浮上、転倒で下位に沈みましたが、その力が表彰台を狙うに十分であることを示しました。今年は「自力で表彰台」と目標を掲げています。

「MuSASHi RT HARC-PRO. Honda」は、現在JSB1000でランキング4位(第3戦終了時)につけている水野涼と英国スーパーバイク選手権に参戦中のチャビ・フォレス、MotoGP Moto2クラスのドミニク・エガーターが参戦します。水野にとって、鈴鹿8耐は3回目の挑戦、1回目はHonda DREAM RT 桜井ホンダから、2回目が優勝候補のMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaでした。昨年は、第3ライダー的役割でしたが、今年はエースライダーへと躍進、チームを引っ張ります。
水野は「ドミニクとは昨年、一緒に戦い、速さも強さも知っています。チャビは初参戦なのに確実にタイムを上げてくれています。8耐はチームワークが大事なので、3人で力を合わせて行く」と決意。勝てば3人にとっては初優勝。HARC-PRO.にとっては4勝目となります。

Hondaは5年ぶりの優勝を目指し、それぞれのチームが目標に向かい切磋琢磨しながら、鈴鹿8耐に挑みます。

コメント

高橋巧 | #33 Red Bull Honda高橋巧 | #33 Red Bull Honda
「よりよいマシンにしたいとテストをしてきましたが、8耐は3人で戦うので、3人がそろうレースウイークに、最終確認をしたいです。清成さんとブラドルという今までにない最高のチームメートと走れるチャンスは、そう、来ないと思うので、しっかり結果を引き寄せたいです。一つのトラブルやミスが命取りになる耐久なので、しっかりと気を引きしめて優勝を目指します」

清成龍一 | #33 Red Bull Honda清成龍一 | #33 Red Bull Honda
「巧がしっかりとマシンを仕上げてくれています。ライダーもスタッフも信頼でき、最高に強いHondaワークスでの8耐で優勝を目指せることを、光栄に思います。巧がものすごく調子がいいので、そこに頼ることなく、一緒にがんばれるようにと思っています」

ジョシュ・フック | #1 F.C.C. TSR Honda Franceジョシュ・フック | #1 F.C.C. TSR Honda France
「開幕戦のボルドール24時間で勝つことができましたが、その後は苦しい戦いが続きました。しかし、ドイツで勝ち調子を取り戻して、鈴鹿に来ることができました。鈴鹿は特別なコースだが、どこで、タイムアップすればいいのかという秘密をたくさん見つけることができるようになっています。体力的にも精神的にも厳しいレースですが、Hondaが本当にすばらしいマシンを用意してくれたので、チームメートとベストを尽くします」

フレディ・フォレイ | #1 F.C.C. TSR Honda Franceフレディ・フォレイ | #1 F.C.C. TSR Honda France
「ドイツの8時間は8時間を走ればいいのですが、鈴鹿の8時間は24時間のつもりで走らなければなりません。それくらい、ライダーにとってもマシンにとっても厳しい戦いです。5回目の鈴鹿になりますが、いつも新たな発見があり、挑戦しがいのあるコースだと思います。今大会は、マシンのフィーリングもよく、タイヤもよく、チームもよく、言うことのない環境です。3人がベストを尽くせば、ライバルのカワサキやスズキにプレッシャーをかけることができると思うので、力を示してタイトルを取りたいです」

マイク・ディ・メリオ | #1 F.C.C. TSR Honda Franceマイク・ディ・メリオ | #1 F.C.C. TSR Honda France
「初めてのHondaで参戦する鈴鹿8耐ですが、この前のテストで、マシンに乗り、すばらしいパワーを感じました。ベストを尽くしてタイトルを獲得したいです。2年前からEWCを走るようになり、鈴鹿で表彰台に登ることを目指していました。今年は、それを現実のものにできると思えます。チームメートと協力して結果を残したいです」

藤井正和 | #1 F.C.C. TSR Honda France チーム総監督藤井正和 | #1 F.C.C. TSR Honda France チーム総監督
「チャンピオンになるという目標でやってきましたが、ルマンを落としたのが痛かった。ドイツで優勝できなければ海を渡れないという覚悟で挑みました。そこで勝つことができて、ここにいます。昨年はランキングトップで鈴鹿に入り、守りのレースをしました。しかし、今年は失うものは何もない。攻めていくだけです。EWCのゼッケン1はすごいのだということを、事前テストから見せられていると思います。この調子で、決勝でも優勝を狙います」

水野涼 | #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda水野涼 | #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
「昨年は、ランディ(ドゥ・プニエ)さんが、ケガで走れなくなってしまい、8時間のほとんどを2人で走ることになりました。その中で、転んでしまい、チェッカーを受けることができなかったことが、本当に悔しかったです。悔しさしかない8耐でした。今年は、ドミニク(エガーター)さんが、ハルク2年目。チャビ(フォレス)さんは、初めての8耐ですが、絶対に力を持っているので、3人でがんばりたいです。事前テストでも、上位とのタイム差が、あまりないところまできています。確実にレースウイークを過ごし、しっかりとチェッカーを目指します」

本田重樹 | #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 総監督本田重樹 | #634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 総監督
「昨年の水野は、鈴鹿8耐2度目で、天候に翻弄されたこと、厳しい状況だったこともあり転倒してしまい、序盤の(ランディ)ドゥ・プニエの転倒があり、ケガもあったことで、残念な耐久になりました。今年は水野が耐久仕様のマシンのセッティングを理解して乗ってくれています。ドミニクは昨年に引き続き組むので心配はしていません。チャビに関しては、初めてなので、未知数の部分がありますが、8耐は3人でマシンを乗るので、そこでの譲り合いや、妥協点など、我慢しなければならないということを先日のテストでわかってくれたと思います。ミスなく、完走を目指せば、順位は、ついてくるものだと思っています」

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