CEV第6戦は、スペインのモーターランド・アラゴンで行われました。今大会は2レース開催となります。Asia Talent Teamの松山琢磨のほか、British Talent Teamからマックス・クック、スコット・オグデンも参加。Astra Honda Racing Teamからマリオ・アジが参戦しました。予選でトップタイムを記録したのはダニエル・オルガド・ミラル(KTM)となりました。クックが5番手タイムを記録してセカンドローを獲得。オグデンは21番手、松山23番手、アジは26番手となりました。
レース1
決勝日の気温は21℃、路面温度は22℃でスタートが切られました。シグナルグリーンと同時に飛び出したのはミラルです。それをペドロ・アコスタ(KTM)が追い、ロレンソ・ファロン(Junior Team Estrella Galicia 0,0)が続きます。2周目にアコスタが首位を奪います。それをミラル、ファロンが追います。トップ集団は13台と数珠つなぎの大きなグループとなり、そこからアコスタ、ミラル、3番手に浮上したロペスが抜け出し、トップグループを形成してセカンド集団との差を広げます。しかしイザン・ゲバラ(KTM)とディオゴ・モレイラ(Junior Team Estrella Galicia 0,0)が追いつき、トップ争いは5台となります。
7周目にゲバラがトップを奪い、アコスタ、ミラル、クック、モレイラが追います。終盤にかけハビエル・アルティガス・ロペス(LEOPARD IMPALA JUNIOR TEAM)がトップ争いに追いつき、さらにセカンド集団もトップ争いに迫ります。その集団を引っ張るのはゲバラ、その背後にアコスタがつけます。13周目にはロペスが3番手に浮上し、14周目には2番手へと上がります。
最終ラップには、ゲバラ、アコスタ、ロペス、ホセ・フリアン・ガルシア(SIC58 SQUADRA CORSE)が激しいトップ争いを繰り広げます。その後方にはミラルが迫り、一気にトップに立ったゲバラをアコスタがプッシュし首位に立ちますが、最終的にはゲバラがアコスタを抜き、優勝を飾りました。2位にアコスタ、3位にはガルシアが入りました。1位から8位までがコンマ差にひしめく大接戦でした。
クックは10位、松山は14位でポイントを獲得しました。オグデンは19位でチェッカーを受けました。アジはリタイアとなりました。
レース2
レース2スタート時の気温は19℃、路面温度は22℃と、レース1と変わらないコンディションで行われました。スタートで飛び出したアコスタがレースをリードします。3周目にはロペスがガルシアを捉えトップを奪い、トップ集団は9台の大きな集団となります。4周目にはアコスタが再び首位に立ちますが、6周目にはガルシアがトップ浮上。アコスタ、ミラルがガルシアを追いかけ、7周目にはロペスがトップとなりコントロールラインを通過します。9周目にはガルシアが前に出て、ロペス、アコスタが続きます。
10周目にはロペスが首位に立ち、アコスタ、ガルシアが続きました。目まぐるしくポジションを入れ替えながら、激しいトップ争いが繰り広げられます。このトップ争いから2台がコースを外れるアクシデントがありますが、すぐにコース復帰して戦線復帰。8台のトップ争いが崩れることはありませんでした。
ロペスは果敢な走りで11周から13周までトップを死守します。ロペスを強力にプッシュするゲバラが14周目にトップを奪いますが、ロペスは最終ラップの最終コーナーにトップで突入します。それにゲバラがピタリとつき、ロペスのスリップから抜け出て0.017秒差でコントロールラインを通過して優勝となりました。ロペスは僅差の2位となります。終始トップ争いを繰り広げたガルシアは5位となりました。
クックは11位、アジは4台の12位争いを制してチェッカーを受けました。オグデンは13位、松山は19位でレースを終えました。
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 28 | I.ゲバラ | KTM | 15 | 30'07.380 |
2 | 37 | P.アコスタ | KTM | 15 | +0.170 |
3 | 20 | ホセ・フリアン・ガルシア | Honda | 15 | +0.263 |
4 | 96 | D.オルガド・ミラル | KTM | 15 | +0.390 |
5 | 43 | ハビエル・アルティガス・ロペス | Honda | 15 | +0.474 |
6 | 25 | A.フェルナンド | ハスクバーナ | 15 | +0.604 |
9 | 92 | ディオゴ・モレイラ | Honda | 15 | +1.008 |
10 | 5 | ロレンソ・ファロン | Honda | 15 | +2.087 |
11 | 30 | マックス・クック | Honda | 15 | +5.365 |
13 | 95 | ホセ・アントニオ・ルエダ | Honda | 15 | +14.974 |
14 | 32 | 松山拓磨 | Honda | 15 | +15.156 |
19 | 31 | スコット・オグデン | Honda | 15 | +25.260 |
20 | 24 | レオナルド・タッキーニ | Honda | 15 | +25.609 |
23 | 63 | シャリフディン・アズマン | Honda | 15 | +26.549 |
24 | 33 | タットチャコーン・ブーシュリ | Honda | 15 | +26.754 |
31 | 97 | フィリッポ・パリッチ | Honda | 15 | +1'14.826 |
81 | セナ・エージス | Honda | 7 | +8Laps | |
34 | マリオ・アジ | Honda | - | ||
48 | ギャバン・プランク | Honda | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 28 | I.ゲバラ | KTM | 15 | 30'17.148 |
2 | 43 | ハビエル・アルティガス・ロペス | Honda | 15 | +0.017 |
3 | 38 | D.サルバドール | KTM | 15 | +0.619 |
4 | 96 | D.オルガド・ミラル | KTM | 15 | +0.721 |
5 | 20 | ホセ・フリアン・ガルシア | Honda | 15 | +0.675 |
6 | 37 | P.アコスタ | KTM | 15 | +0.734 |
7 | 5 | ロレンソ・ファロン | Honda | 15 | +2.308 |
10 | 95 | ホセ・アントニオ・ルエダ | Honda | 15 | +7.653 |
11 | 30 | マックス・クック | Honda | 15 | +14.749 |
12 | 34 | マリオ・アジ | Honda | 15 | +17.629 |
13 | 31 | スコット・オグデン | Honda | 15 | +17.684 |
15 | 24 | レオナルド・タッキーニ | Honda | 15 | +17.854 |
18 | 33 | タットチャコーン・ブーシュリ | Honda | 15 | +18.197 |
19 | 32 | 松山拓磨 | Honda | 15 | +29.619 |
20 | 63 | シャリフディン・アズマン | Honda | 15 | +30.606 |
22 | 97 | フィリッポ・パリッチ | Honda | 15 | +40.963 |
81 | セナ・エージス | Honda | 11 | +4Laps | |
92 | ディオゴ・モレイラ | Honda | 9 | +6Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 43 | ハビエル・アルティガス・ロペス | ![]() | 149 |
2 | 28 | I.ゲバラ | KTM | 139 |
3 | 20 | ホセ・フリアン・ガルシア | ![]() | 108 |
4 | 37 | P.アコスタ | KTM | 107 |
5 | 38 | D.サルバドール | KTM | 83 |
6 | 96 | D.オルガド・ミラル | KTM | 83 |
10 | 92 | ディオゴ・モレイラ | ![]() | 44 |
11 | 30 | マックス・クック | ![]() | 39 |
12 | 5 | ロレンソ・ファロン | ![]() | 37 |
13 | 95 | ホセ・アントニオ・ルエダ | ![]() | 32 |
14 | 32 | 松山拓磨 | ![]() | 20 |
15 | 31 | スコット・オグデン | ![]() | 20 |
18 | 63 | シャリフディン・アズマン | ![]() | 13 |
19 | 29 | ビリー・バン・エールデ | ![]() | 7 |
24 | 34 | マリオ・アジ | ![]() | 4 |
26 | 33 | タットチャコーン・ブーシュリ | ![]() | 4 |
27 | 81 | セナ・エージス | ![]() | 3 |
28 | 24 | レオナルド・タッキーニ | ![]() | 3 |