CEV第7戦は、スペインのバレンシア・サーキット・リカルド・トルモで行われました。タイトル争いも残り3レースとなり、注目を集めました。第6戦が終了した時点では、ハビエル・アルティガス・ロペス(Leopard Impala Junior Team)が149ポイントでランキングトップ。2位はイザン・ゲバラ(KTM)で、10ポイント差でロペスを追う展開でした。
予選でトップタイムを記録したのはペドロ・アコスタ(KTM)、Asia Talent Teamの松山琢磨は2番手へと躍進しフロントローを獲得します。British Talent Teamのスコット・オグデンは10番手、マックス・クックは17番手。Astra Honda Racing Teamのマリオ・アジは12番手。AP Hondaのタットチャコーン・ブーシュリが復帰して22番手タイムを記録しました。
決勝は気温25℃、路面温度31℃で18周の決勝のスタートが切られました。ホールショットはペドロ・アコスタが奪い、レースをリードします。松山が3番手につけトップ争いに加わります。スタート直後に、多重クラッシュが起き赤旗が提示されました。
レースは、12周で再スタートが切られることになり、ウォームアップランを行いますが、ロペスは、グリッドに向かわずにピットに入り、ピットスタートとなります。ホースショットを奪ったのはアコスタ、2番手に松山が上がりますが、ダニエル・オルガド・ミラル(KTM)にかわされ、3番手から上位を目指します。その後方にゲバラ、ホセ・フリアン・ガルシア(SIC 58 Squadra Corse)が続きます。この5台がトップ集団を形成、周回を重ねます。
6周目にゲバラが松山をパスして3番手に浮上し、松山は4番手となります。松山は果敢に攻めゲバラの背後に迫ります。松山は4番手に浮上し、ガルシアが遅れ、トップ集団は4台に。ラスト2周、トップ3がスパート。松山は、そのトップ争いを追いかけました。
最終ラップでゲバラが2番手に浮上し、最終コーナーでアコスタを捉え優勝。2位にアコスタ、3位にミラルとなり、松山は4位でチェッカーを受けました。アジは6位へと浮上します。ブーシュリは10位でレースを終えました。
注目のタイトル争いはゲバラが優勝で大量ポイントを加算しランキングトップとなり、ロペスは追い上げますが21位でノーポントとなり逆転され、最終戦を迎えることになりました。
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 28 | I.ゲバラ | KTM | 12 | 20'04.385 |
2 | 37 | P.アコスタ | KTM | 12 | +0.073 |
3 | 96 | D.オルガド・ミラル | KTM | 12 | +0.192 |
4 | 32 | 松山拓磨 | Honda | 12 | +3.272 |
5 | 20 | ホセ・フリアン・ガルシア | Honda | 12 | +4.949 |
6 | 34 | マリオ・アジ | Honda | 12 | +12.735 |
10 | 33 | タットチャコーン・ブーシュリ | Honda | 12 | +13.342 |
11 | 63 | シャリフディン・アズマン | Honda | 12 | +13.516 |
12 | 31 | スコット・オグデン | Honda | 12 | +13.592 |
15 | 5 | ロレンソ・ファロン | Honda | 12 | +17.010 |
18 | 81 | セナ・エージス | Honda | 12 | +19.179 |
21 | 43 | ハビエル・アルティガス・ロペス | Honda | 12 | +27.365 |
24 | 97 | フィリッポ・パリッチ | Honda | 12 | +33.763 |
27 | 24 | レオナルド・タッキーニ | Honda | 12 | +51.952 |
30 | マックス・クック | Honda | 10 | +2Laps | |
11 | スピネッリ・ニコラス | Honda | 3 | +9Laps | |
95 | ホセ・アントニオ・ルエダ | Honda | 3 | +9Laps | |
92 | ディオゴ・モレイラ | Honda | - | - |