CEV第5戦は、スペインのモーターランド・アラゴンで行われました。Asia Talent Teamの松山琢磨のほか、British Talent Teamからマックス・クック、スコット・オグデンも参加。Astra Honda Racing Teamからマリオ・アジが参戦しました。

予選でトップタイムを記録したのはダニエル・オルガド・ミラル(KTM)。クックが5番手となりセカンドローを獲得。オグデンは21番手、松山23番手、アジは26番手となりました。

気温17℃、路面温度21℃。少し風があるもののレース日和の快晴の中で決勝のスタートが切られました。ホールショトはミラルとなり、レースを引っ張ります。2番手のホセ・フリアン・ガルシア(SIC58 SQUADRA CORSE)がミラルに迫り、トップに躍り出ます。ですがトップ争いは激しく2周目にはミラルが、3周目にはガルシアが首位と、目まぐるしくトップが入れ替わります。その争いにハビエル・アルティガス・ロペス(LEOPARD IMPALA JUNIOR TEAM)が加わり、3周目にはロペスがミラルを捉え2番手浮上して首位のガルシアを追います。

大きなトップ集団の中で、ペドロ・アコスタ(KTM)とディオゴ・モレイラ(Junior Team Estrella Galicia 0,0)が接触転倒してしまいます。このアクシデントでトップ争いが割れ、トップ集団は7台へと絞られます。首位のガルシアの背後にイザン・ゲバラ(KTM)が迫りトップを奪います。ゲバラの後方ではロペスとガルシアが激しい2番手争いを繰り広げながら、周回を重ねトップに迫ります。9周目にはガルシアがトップを奪い、ガルシア、ロペス、ミラルらがバトルをみせます。トップ集団の7台は目まぐるしく順位を入れ替えながら周回を重ねます。10周目にはゲバラがトップでコントロールラインを通過しますが、追い上げてきたロレンソ・ファロン(Junior Team Estrella Galicia 0,0)がゲバラを捉えます。さらにミラルがトップに躍り出て、激しいトップ争いが続きました。

ラスト3周。ゲバラはスパートをかけて2番手以降を突き放そうとしますが、後続は僅差で続きます。最終ラップの攻防はさらに激しさを増しますが、ゲバラがわずかにロペスを振りきり優勝しました。2位にはロペスが入り、3位にはガルシア。この3人が表彰台に上りました。

クックはトップ争いに加わる健闘をみせ5位でチェッカーを受けました。9位はセカンド集団でバトルをみせた松山、トップ10に入りました。22位にアジ、オグデンはリタイアとなりました。