CEVレプソルインターナショナル選手権の第6戦がヘレスで開催されました。今大会には、全日本ロードレース選手権のJSB1000に参戦している羽田太河がBaiko Racing Teamからスポット参戦することになりました。羽田はアジアロードレース選手権(ARRC)で活躍していたライダーですが、CEVへの挑戦は初となります。
Moto2の今大会は、1レース開催となりました。予選ポールポジションはヘクター・ガルゾ(CNS Motorsport)、2番手にヤリ・モンテッラ(Team Ciatti - SPEED UP)、3番手エドガー・ポンス(Baiko Racing Team)がフロントローに並びました。ゲリー・サリム(Astra Honda Racing Team)が今大会から復帰し13番手、羽田は18番手から決勝に挑みます。
レースをリードするのはガルゾ、ポンス。アレッサンドロ・ザッコーネ(Promoracing)が追い、2番手に浮上し、ガルゾに迫ります。ガルゾをザッコーネ、ポンスが追い、この3台がトップ集団を形成します。セカンド集団は8台。その集団から転倒者が出て、多重クラッシュが発生します。3台がリタイアとなり、集団は4台へと減少します。この集団から抜け、トップ争いを追うのが、ケミン・クボ(VR46 Master Camp)で、その後方にトマーゾ・マルコン(Team Ciatti - SPEED UP)、マルセル・ブレナー(Kiefer Racing)が続きます。
8周目、ポンスが2番手に浮上し、トップのガルゾを追いますが、その差は1秒5となります。ポンスは差を再び詰め始めると、トップ争いはガルゾとポンスの一騎打ちとなり、その争いからザッコーネは遅れて単独3位、さらに後方にはクボが単独4番手を走行します。
13周目、ついにポンスがトップに浮上し、それをガルゾが追う展開となります。ですが、その差はコンマ3と僅差のままトップ争いが続きました。単独3番手はザッコーネで変わらず、4番手にはマルコンが上がり、クボを突き放します。
残り3ラップ、ポンスは独走態勢に持ち込み、そのまま勝利のチェッカーを受けました。2位にガルゾ、3位にザッコーネとなり、表彰台に上がりました。4位マルコン、5位にクボが入りました。サリムは9位、羽田は12位となりました。石塚健(Easyrace Team)は、接触転倒により、チェッカーを受けることができませんでした。
ポンスは今季5勝目を挙げ、ランキングトップ。2位のガルゾに53ポイントもの差を築き、残り2戦、3レースでタイトル獲得に挑みます。
エドガー・ポンス(優勝)
「勝つことができて、本当にうれしい。チャンピオンシップにとっても大事な勝利だと思います。走り出しは、風も強く、うまくリズムをつかむことができなかったのですが、バイクの情報を感じて、ライバルたちの動きを観察して、よりよいライディングができるように学びながら走り、自分のペースをつかむことができたと思います。ハードなレースで、簡単ではなかっただけに、勝つことができてよかったです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 17 | 29'26,982 |
2 | 4 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 17 | +00'02,039 |
3 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 17 | +00'08,500 |
4 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 17 | +00'11,535 |
5 | 9 | ケミン・クボ | KALEX | 17 | +00'17,040 |
6 | 25 | マルセル・ブレナー | KTM | 17 | +00'18,522 |
7 | 32 | ラムダン・ロスリ | KALEX | 17 | +00'23,386 |
8 | 19 | アンディ・イズディハール | KALEX | 17 | +00'23,723 |
9 | 31 | ゲリー・サリム | KALEX | 17 | +00'27,419 |
10 | 50 | アヌパ・サルムーン | KALEX | 17 | +00'35,349 |
11 | 74 | ピオトル・ビエシェケルスキー | KALEX | 17 | +00'35,746 |
12 | 13 | 羽田太河 | KALEX | 17 | +00'50,402 |
13 | 3 | サム・ウィルフォード | KALEX | 17 | +00'55,260 |
19 | 87 | ナジルル・ムハンマド | KALEX | 17 | +01'35,140 |
RT | 70 | 石塚健 | KALEX | 16 | +1Lap |
RT | 95 | ジュリアン・メイエ | KALEX | 16 | +1Lap |
RT | 51 | マッテオ・シプリエッティ | KALEX | 16 | +1Lap |
RT | 55 | ヤリ・モンテッラ | SPEED UP | 13 | +4Laps |
RT | 27 | カスマ・ダニエル・カスマユディン | KALEX | 2 | +15Laps |
RT | 11 | マッテオ・フェラーリ | KALEX | 1 | +16Laps |
RT | 77 | ミケル・ポンス | KALEX | 1 | +16Laps |
RT | 21 | マティアス・メグル | KALEX | 1 | +16Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 171 |
2 | 4 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 118 |
3 | 18 | ニキ・タウリ | KALEX | 101 |
4 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 95 |
5 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 95 |
6 | 77 | ミケル・ポンス | KALEX | 67 |
7 | 32 | ラムダン・ロスリ | KALEX | 62 |
8 | 55 | ヤリ・モンテッラ | SPEED UP | 59 |
9 | 27 | カスマ・ダニエル・カスマユディン | KALEX | 38 |
10 | 11 | マッテオ・フェラーリ | KALEX | 36 |
11 | 7 | アダム・ノロディン | KALEX | 35 |
12 | 50 | アヌパ・サルムーン | KALEX | 31 |
13 | 9 | ケミン・クボ | KALEX | 30 |
14 | 25 | マルセル・ブレナー | KTM | 28 |
15 | 21 | マティアス・メグル | KALEX | 24 |
16 | 19 | アンディ・イズディハール | KALEX | 23 |
17 | 31 | ゲリー・サリム | KALEX | 23 |
18 | 33 | ダニ・バレ | KALEX | 19 |
19 | 84 | アズラン・シャー | KALEX | 10 |
20 | 51 | マッテオ・シプリエッティ | KALEX | 9 |
21 | 35 | ベニーニョ・レネ・ソリス | KALEX | 8 |
22 | 23 | セドリック・タングレ | MISTRAL | 8 |
23 | 74 | ピオトル・ビエシェケルスキー | KALEX | 8 |
24 | 24 | チャンドラー・コッパ― | KALEX | 5 |
25 | 13 | 羽田太河 | KALEX | 4 |
26 | 3 | サム・ウィルフォード | KALEX | 4 |
28 | 95 | ジュリアン・メイエ | KALEX | 2 |
30 | 16 | アレックス・ルイス | KTM | 1 |
31 | 70 | 石塚健 | KALEX | 1 |