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Round04日本近畿大会

IAS 決勝

2020年11月8日(日)

湯浅トライアルパーク(和歌山県)
天候:晴れときどき曇り
気温:20度
セクション:岩・泥・沢

近畿大会

小川友幸が最終戦を制し8年連続10回目のタイトルを獲得

コロナ禍で全4戦となった2020年全日本トライアル選手権、さらに第2戦中部大会が台風の影響を受けて中止となり、3戦で決着がつくことになった今シーズン。最終戦の近畿大会は、会場に集まる人数の制限から、観客を入れない、無観客試合として開催されました。チームのメンバーも、いつもより制限され、パドックもいつもよりひっそりとしています。開幕戦、第3戦と2位入賞を続けた小川友幸(TEAM MITANI Honda)は、最終戦で必勝を期すとともに、ポイント1点差のランキング2位で、最終戦を迎えました。

チャンピオンシップ争いのライバルは、まだ1点差ながらランキングトップの野崎史高(ヤマハ)、さらに小川と野崎の順位次第では黒山健一(ヤマハ)にもタイトル獲得の可能性がありました。

小川は、第1セクションからクリーン攻勢をかけます。急峻な山肌とその谷筋に岩がごろごろとした沢が主な舞台です。小川は第4セクションまでをクリーン、第5セクションを1点で抜けました。しかし野崎、黒山のライバルは第5セクションをクリーン。さらに第6セクションでは黒山の1点、野崎の2点に対し、小川は5点となってしまいました。

さらに第8で1点、第9で5点となった小川は、1ラップ目の10セクションをトータル12点で終えました。野崎は10点、黒山が5点、まだまだばん回のチャンスはありますが、3番手での折り返しとなりました。追う立場での2ラップ目が始まります。

2ラップ目、前夜の雨が乾いてきて、コンディションは回復傾向。小川は、1ラップ目に増してクリーンをたたき出していきます。黒山が細かい減点を重ねていく中、小川は第8セクションまでをすべてクリーン、黒山とは同点に、第3セクションで1点を失った野崎に1点差までつめよりました。

勝負のセクションとなったのは第9セクション、そして第10セクション。第9セクションは1ラップ目には黒山が1点で抜けた以外、全員が5点でした。2ラップ目は、まず黒山がトライ、続いて野崎、最後に小川がトライします。黒山が、斜面で後輪を滑らせて5点になると、野崎もあと一歩で5点に、最後にトライした小川は、ここを走破すれば一気に試合を優位に進められるところでした。しかしあとわずか、惜しいところでマシンがストップし、残念ながら5点となりました。

最終第10セクションは、黒山が2点、続く野崎は最後の大岩を上れずに5点となりました。これを勝機と見た小川は渾身のトライ。ここを見事にクリーンしました。スタートが野崎より早く、小川のみがタイムオーバー減点の1点を課せられることになりましたが、それでも2ラップを終えての小川の減点は18点、黒山が19点、野崎は21点と、最終セクションに来て小川が逆転トップに出ました。

残るはSS。いつものSSは2セクションで行われますが、今回は1セクションのみ。第10セクションを手直しして、よりハードな設定で、いつものように上位10名で競われます。

最後の難関、大岩に飛びつくポイントは難攻不落。最初に3点でここを抜けたのは、4位の氏川政哉(ガスガス)でした。残るは上位3人。10セクション2ラップを終えた時点の順位にのっとってトライ順が決まり、野崎、黒山、小川の順番でこの難関に挑戦します。

野崎はセクション入口と中盤で1点ずつを失いましたが、最大の難関の大岩はクリーン、トータル減点を23点として、黒山、小川のトライを待ちます。まだこの時点では、優勝は3人によって争われていて、誰が勝つかわかりません。しかしチャンピオンシップはここで決着がつきました。野崎が2点になった時点で、仮に小川が5点となったとしても両者は同点となり、クリーン数が多い小川が上位となります。仮に黒山が勝利しても、小川の2位が決まり、タイトル決定となったわけです。

次に黒山がトライ。黒山は大岩で2点、総減点を21点として、野崎に対して2点のリードを守りました。これで黒山は2位以上を確定。優勝は最後となる小川のトライを待って、小川と黒山によって争われます。

ここで再び、小川の渾身のトライ。1点を失いながら、誰よりも華麗に、このSSを駆け抜けました。トータル減点19点。黒山の21点、野崎の23点に勝る、堂々たる優勝スコアです。最終戦にして、今シーズン小川友幸初勝利。そしてそれが、2020年全日本トライアル選手権チャンピオンの決定劇となりました。

小川にとっては、苦しいシーズンとなりました。開幕戦、第3戦と2位となり、勝ち星のないまま迎えた最終戦。その最終戦も、リードを許しながらじりじりと追い上げていく我慢の戦いでした。しかし最後まで、勝負に徹した小川のがんばりが、8年連続、10回目の全日本チャンピオン獲得という栄冠を獲得することになったのでした。

コメント

小川友幸(優勝)
小川友幸「本当にぎりぎりの勝利でした。実は開幕直前にケガをして、あわや欠場かという状況もあったので、このシーズンは本当に大変でした。今日も最後の最後まで追う立場で我慢を強いられたのですが、最後にきっちりと勝てて、よかったです。ほっとしています。無観客ということで、ファンの皆さんに直接お礼を言うことができませんが、みなさん、ありがとうございました。今年も、チャンピオンを獲りました!」

IAS リザルト

順位 No. ライダー マシン 総減点 クリーン数
1 1 小川友幸 Honda 19 15
2 3 黒山健一 ヤマハ 21 11
3 2 野崎史高 ヤマハ 23 14
4 6 氏川政哉 ガスガス 40 8
5 5 小川毅士 ベータ 49 8
6 4 柴田暁 ヴェルティゴ 49 7
           
8 7 斎藤晶夫 Honda 67 5
9 10 武井誠也 Honda 74 3
16 21 寺澤慎也 Honda 90 2
18 19 砂田真彦 Honda 98 0

IAS ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 1 小川友幸 Honda 54
2 2 野崎史高 ヤマハ 50
3 3 黒山健一 ヤマハ 47
4 5 小川毅士 ベータ 37
5 6 氏川政哉 ガスガス 37
6 4 柴田暁 ヴェルティゴ 33
         
9 10 武井誠也 Honda 21
10 7 斎藤晶夫 Honda 20
14 21 寺澤慎也 Honda 4
19 19 砂田真彦 Honda 1

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