Round09鈴鹿サーキット
J-GP3 決勝
2018年11月4日(日)
三重県
ランキングトップの中島元気(TEAM SRS-Moto)、2位の岡谷雄大(MORIWAKI CLUB)との差は3.5ポイントという僅差で迎えた最終戦。予選でポールポジションを獲得したのは、自身2度目、今季初となった長谷川聖(CLUB Y’s&J)、2番手に中島、8番手に岡谷がつけました。
朝のウォークアップランでは、菅原陸(RG NIWA With オートテック・スズカ)がトップタイム、2番手に中島、岡谷は7番手に。小室旭(Team P.MU 7C MIKUNI)はコースインした直後に転倒、前戦岡山国際でポールポジションを獲得した中山愛理(TEAM SHOTA)も転倒を喫し、レースはキャンセルしました。
決勝レースも雨となり、水煙が上がる中で、菅原がオープニングラップから首位に立ち、小室、鈴木大空翔(BATTLE FACTORY)らがそれに続きます。そのさらに後方には長谷川、中島、宇井陽一(41Planning)がつけました。菅原が逃げきろうとする中、鈴木、小室、長谷川、藤井謙汰(au・テルルMotoUP RT)、中島がセカンドグループを形成し、トップ集団を追いかけます。3ラップ目にはセカンド集団が菅原に追いつき、6台によるトップ争いが展開されました。
5ラップ目の1コーナーで長谷川が前に出ますが、2コーナーで再び菅原がかわします。長谷川、小室、藤井、鈴木がその後ろに僅差で続き、トップ争いを展開していく中、トップグループを引っ張っていた菅原が痛恨の転倒を喫してしまいます。
かわって長谷川が首位に立ちますが、すぐに小室がファステストラップを記録し、先頭に躍り出ます。トップは小室、長谷川、藤井の3台による争いとなり、中島は単独で4番手を走行。その後、トップ争いは小室、長谷川に絞られ、一騎打ちの戦いに。3番手に藤井、4番手が鈴木、福島佑斗(Team Plusone)、中島の3台によって争われる中、レースは最終ラップに突入していきます。最終シケインの攻防で小室と長谷川が接触、2台はコースアウトしますが、なんとかコースに復帰します。
最終的に小室が優勝、トップを争う2台によるアクシデントの隙を付いた藤井が2位、3位に長谷川でチェッカー。中島は6位に入りチャンピオンを決めました。ランキングは、7位で最終戦を終えた岡谷が2位。小室は3位、長谷川が4位、藤井は5位となりました。
小室旭(J-GP3 優勝)
「朝のウォームアップランで1周もしないうちに転倒してしまい、雨のデータがない中で決勝を迎えました。予選では長谷川選手がこれまで見たことのない特殊な走りをしていたので、ドライになればちょっと届かないかなと思っていました。レースは雨となり、序盤はペースを確認しましたが、自分の中のストライクゾーンにはまる感覚があり、そこからは長谷川選手とのバトルになりました。シケインで来るだろうと予測していましたが、接触があり、コースを飛び出しましたが、なんとかコースに復帰して優勝することができました。今季初優勝なので、やっとという気持ちです」
藤井謙太(J-GP3 2位)
「久しぶりの表彰台です。予選が14番手と悪かったので、追い上げのレースになりました。ドライでのセットを詰めきれていなかったので、僕にとっては雨で荒れたレースの方がよく、これまでの経験やスキルを活かすことができました。レーシングスクールの講師をやらせてもらっていますが、現役ライダーとして表彰台に上がる力があることを生徒に示せたのはうれしいことです。これからもトップ争いができるように、しっかりと挑んでいます」
長谷川聖(J-GP3 3位)
「130Rコーナーで前に出たかったんですが、リヤが滑ってしまい、前に出られませんでした。残るは最終シケインしかなく、そこで仕掛けたんですが、小室さんとコースアウトしてしまいました。申し訳なくて怒られるかと思ったんですが、ウイニングランでおめでとうと手を出したら応えてくれて、ホッとしました。そうでなかったら、表彰台に登ってくることができませんでした。小室さんが優勝できてよかったです。自分としては、やっと終盤に来てマシンのセッティングが出て、気持ちよく走れるようになってきていました。これを来年につなげていきたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 71 | 小室旭 | ![]() | 10 | 25'26.186 |
2 | 090 | 藤井謙太 | ![]() | 10 | +0.102 |
3 | 13 | 長谷川聖 | ![]() | 10 | +0.516 |
4 | 36 | 福島佑斗 | ![]() | 10 | +4.603 |
5 | 29 | 鈴木大空翔 | ![]() | 10 | +5.107 |
6 | 4 | 中島元気 | ![]() | 10 | +5.494 |
7 | 61 | 岡谷雄太 | ![]() | 10 | +31.466 |
8 | 41 | 宇井陽一 | ![]() | 10 | +38.714 |
9 | 12 | 山本恭裕 | ![]() | 10 | +41.974 |
10 | 34 | 村田憲彦 | ![]() | 10 | +43.598 |
11 | 26 | 金子寛 | ![]() | 10 | +44.910 |
12 | 23 | 岸田慶一 | ![]() | 10 | +48.940 |
13 | 15 | 岡崎静夏 | ![]() | 10 | +1'00.792 |
14 | 37 | 坪川浩明 | PRCS | 10 | +1'01.183 |
15 | 30 | 太田虎之進 | ![]() | 10 | +1'11.517 |
16 | 19 | 白石玲菜 | ![]() | 10 | +1'24.610 |
17 | 17 | 野澤秀典 | ![]() | 10 | +1'29.274 |
18 | 16 | 高杉奈緒子 | ![]() | 10 | +1'33.822 |
19 | 20 | 畑中要 | ![]() | 10 | +1'47.763 |
20 | 6 | 安村武志 | PRCS | 9 | +1Lap |
45 | 鈴木孝志 | ![]() | 5 | +5Laps | |
93 | 菅原陸 | ![]() | 4 | +6Laps | |
32 | 檜山拓実 | ![]() | 3 | +7Laps | |
33 | 中山愛理 | ![]() |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 中島元気 | ![]() | 129 | |
2 | 61 | 岡谷雄太 | ![]() | 124.5 | |
3 | 71 | 小室旭 | ![]() | 117 | |
4 | 13 | 長谷川聖 | ![]() | 100 | |
5 | 090 | 藤井謙太 | ![]() | 91.5 | |
6 | 36 | 福島佑斗 | ![]() | 86 | |
7 | 93 | 菅原陸 | ![]() | 74 | |
8 | 3 | 古市右京 | KTM | 71 | |
9 | 12 | 山本恭裕 | ![]() | 68.5 | |
10 | 41 | 宇井陽一 | ![]() | 57.5 | |
11 | 29 | 鈴木大空翔 | ![]() | 48 | |
12 | 埜口遥希 | ![]() | 47 | ||
13 | 15 | 岡崎静夏 | ![]() | 45 | |
14 | 33 | 中山愛理 | ![]() | 38.5 | |
15 | 17 | 野澤秀典 | ![]() | 38 | |
16 | 19 | 白石玲菜 | ![]() | 37 | |
17 | 30 | 太田虎之進 | ![]() | 36.5 | |
18 | 6 | 安村武志 | PRCS | 32 | |
19 | 鈴木光来 | ![]() | 30 | ||
20 | 34 | 村田憲彦 | ![]() | 29 | |
21 | 16 | 高杉奈緒子 | ![]() | 29 | |
22 | 坂田和人 | ![]() | 27 | ||
23 | 20 | 畑中要 | ![]() | 23 | |
24 | 14 | 山中琉聖 | ![]() | 20 | |
25 | 26 | 金子寛 | ![]() | 14.5 | |
26 | 23 | 岸田慶一 | ![]() | 14.5 | |
27 | 45 | 鈴木孝志 | ![]() | 14 | |
28 | 37 | 坪川浩明 | PRCS | 11 | |
30 | 32 | 檜山拓実 | ![]() | 7 | |
32 | 18 | 三好菜摘 | ![]() | 2 |