Round02鈴鹿サーキット
JSB1000 決勝・レース2
2018年4月22日(日)
三重県
全日本ロードレース選手権第2戦のレース2が三重県鈴鹿サーキットで開催されました。
2組に分かれて予選が行われ、予選でのセカンドタイムがレース2のグリッドに適用されます。ポールポジションは中須賀(ヤマハ)、2番手に高橋巧(Team HRC)、3番手に野左根(ヤマハ)が入り、レース1の表彰台のメンバーが、フロントローに並びました。
そして、秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)が7番手、8番手に高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)、10番手に清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)に入りました。ザクワン・ザイディ(Honda Asia - Dream)が12番手、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が13番手、日浦大治朗(Honda Suzuka Racing Team)が14番手。さらに、山口辰也(Team SuP Dream Honda)は17番手からスタートします。
前日のレース1は午後のレースでしたが、レース2は午前中とコンディションも変わるため、ウォームアップで最終確認が行われました。トップタイムは中須賀(ヤマハ)ですが、2番手に秋吉が入り、3番手に高橋巧が続きました。
レース2でスタートダッシュを決めた高橋巧がホールショットを奪います。3コーナーで渡辺(カワサキ)が高橋巧を抜き首位に立ちますが、ダンロップコーナーで高橋巧はトップを奪い返します。高橋巧は逃げ、ヘアピンで中須賀(ヤマハ)が渡辺(カワサキ)の前に出て2番手に浮上します。オープニングラップを高橋巧が制し、中須賀(ヤマハ)、渡辺(カワサキ)、津田(スズキ)、野左根(ヤマハ)、秋吉、加賀山(スズキ)、高橋裕紀、渡辺(スズキ)、清成、水野、ザクワンが続きます。
トップ争いを繰り広げる高橋巧、中須賀(ヤマハ)は2分6秒台前半のラップタイムを出し、3番手以下を引き離して一騎打ちへと持ち込みます。単独3番手に渡辺(カワサキ)、4番手争いを津田(スズキ)と秋吉が繰り広げます。6番手争いは渡辺(スズキ)、加賀山(スズキ)、高橋裕紀、野左根(ヤマハ)、水野の5台。ザクワンは生形(スズキ)と12番手争いを見せます。
トップ争いの高橋巧と中須賀(ヤマハ)は相変わらずのハイペースの2分6秒台で周回を重ね、周回毎に3番手との差を広げていきます。単独3番手は渡辺(カワサキ)。4番手争いは津田(スズキ)と秋吉。6番手争いを渡辺(スズキ)と野左根(ヤマハ)。8番手を加賀山(スズキ)、高橋裕紀、水野が争い、清成は単独11番手を走行します。
緊張感をはらんだトップ争いは変わらず、3番手渡辺(カワサキ)との差は5秒5と広がり、秋吉は単独4番手に浮上。津田(スズキ)、野左根(ヤマハ)、渡辺(スズキ)が続きます。8番手争いは加賀山(スズキ)、追い上げてきた前田(ヤマハ)、高橋裕紀が繰り広げ、11番手は清成、水野が争います。そして、13番手にザクワン、14番手に日浦で周回を重ねました。
中須賀(ヤマハ)が動き、2コーナーで高橋巧に並ぶと前に出ますが、高橋巧は3コーナーで抜き返して首位を守ります。ヘアピンで中須賀(ヤマハ)が再び前に出ますが、高橋巧はその背後に付け、130Rで首位に返り咲きます。しかし、16ラップ目のスプーンで中須賀(ヤマハ)が再び前に出ると、それを高橋巧が追います。4番手に津田(スズキ)が浮上し、秋吉は5番手となりますが、さらにプッシュします。しかし、秋吉はシケインでオイルに乗り、秋吉と野左根(ヤマハ)が転倒。秋吉は再スタートを切ります。
中須賀(ヤマハ)を最後まで追った高橋巧ですが、捕らえることはできずに2位でフィニッシュ。秋吉は7位、高橋裕紀は8位、清成は10位でした。また、水野は11位、ザクワンは12位。日浦は13位でチェッカーを受けました。
高橋巧(JSB1000 レース2 2位)
「スタートがうまく決まったので、このまま自分のペースを作りたいと思いましたが、3コーナーで渡辺選手(カワサキ)に抜かれてしまいました。しかし、そのままではいけないと思い、ダンロップコーナーで前に出て、強い気持ちで挑みました。それでも、中須賀選手(ヤマハ)が来るのは分かっていたので、一騎打ちに持ち込みたかったです。2コーナーで前に出られましたが、このままでは離されると思い、3コーナーでもう一度前に出ました。バックストレートではマシンが伸びていたので、もう一度勝負だと思っていましたが、およびませんでした。正直、悔しいです。前半ペースを上げ過ぎてタイヤをキープすることが難しくなってしまったことなど、反省もあります。ですが、昨年に比べ、中須賀選手との差は確実に詰まっています。今回の反省を活かして、次は勝ちたいです」
Team HRC監督 宇川徹
「レース1からレース2までの間にできることは限られていましたが、セッティングを見直して挑みました。中須賀選手(ヤマハ)との一騎打ちになることは、予想していました。今シーズンは、2人の戦いが続くと見ています。2位という結果は、悔しい結果ですが、今季での高橋選手の成長の角度は、中須賀選手よりも急角度で上昇していると思います。その差は確実に詰まっており、勝負できるレベルにありますから、戦闘力の高いマシンに仕上げるべく、バックアップしていきたいと思います。チームとして大きな手ごたえを感じています」
秋吉耕佑(JSB1000 レース2 7位)
「今年からタイヤがブリジストンへと変わり、タイヤに合わせたマシンのセッティングもいい方向に進んで2分6秒台を出すことができました。決勝でも、いいペースで走り、バトルをしながらポジションをアップし、久しぶりにレースらしいレースをしたという充実感があります。最後はオイルに乗り、フルバンク状態で転倒してしまいました。なんとか再スタートをして、チェッカーを受けることができてよかったと思っています。まだまだやりたいことがあるので、試しながらこのパッケージで表彰台に上がれるようにがんばります」
高橋裕紀(JSB1000 レース2 8位)
「レース1からレース2に向けて、バイクのセッティングは変えずにタイヤを変更しました。レース1のタイヤと同じキャラクターですが、構造が違うものを試しました。あまり、走行データがあるものではありませんでしたが、同じタイヤでいくよりも、可能性を優先しました。大きな違いはありませんでしたが、レース2で履いたタイヤの方が、マシンのポテンシャルを引き出せると感じました。まだ肩は完調とは言えないので、転倒しないように走ることを優先する必要があります。まずはこの肩をしっかりと治し、思いっきり走れるようにしたいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | 中須賀克行 | ヤマハ | 18 | 38'01.000 |
2 | 1 | 高橋巧 | ![]() | 18 | +2.128 |
3 | 11 | 渡辺一馬 | カワサキ | 18 | +12.708 |
4 | 12 | 津田拓也 | スズキ | 18 | +15.178 |
5 | 26 | 渡辺一樹 | スズキ | 18 | +15.878 |
6 | 75 | 前田恵助 | ヤマハ | 18 | +47.581 |
7 | 090 | 秋吉耕佑 | ![]() | 18 | +48.735 |
8 | 72 | 高橋裕紀 | ![]() | 18 | +51.927 |
9 | 71 | 加賀山就臣 | スズキ | 18 | +54.547 |
10 | 23 | 清成龍一 | ![]() | 18 | +54.937 |
11 | 634 | 水野涼 | ![]() | 18 | +59.930 |
12 | 51 | ザクワン・ザイディ | ![]() | 18 | +1'00.135 |
13 | 20 | 日浦大治朗 | ![]() | 18 | +1'01.812 |
17 | 8 | 山口辰也 | ![]() | 18 | +1'15.268 |
24 | 40 | 小島一浩 | ![]() | 18 | +1'43.214 |
27 | 42 | 中村敬司 | ![]() | 18 | +1'57.197 |
40 | 92 | 國川浩道 | ![]() | 11 | +7Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | 中須賀克行 | ヤマハ | 100 | |
2 | 11 | 渡辺一馬 | カワサキ | 74 | |
3 | 1 | 高橋巧 | ![]() | 66 | |
4 | 72 | 高橋裕紀 | ![]() | 60 | |
5 | 12 | 津田拓也 | スズキ | 58 | |
6 | 090 | 秋吉耕佑 | ![]() | 58 | |
7 | 26 | 渡辺一樹 | スズキ | 50 | |
8 | 5 | 野左根航汰 | ヤマハ | 43 | |
9 | 23 | 清成龍一 | ![]() | 40 | |
10 | 75 | 前田恵助 | ヤマハ | 36 | |
11 | 8 | 山口辰也 | ![]() | 35 | |
13 | 634 | 水野涼 | ![]() | 33 | |
16 | 51 | ザクワン・ザイディ | ![]() | 23 | |
19 | 20 | 日浦大治朗 | ![]() | 15 | |
24 | 7 | 濱原颯道 | ![]() | 9 | |
29 | 43 | 中津原尚宏 | ![]() | 1 |