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全日本ロードレース選手権

round 06

SCHEDULE

September 14 2014, RACE All Japan Road Race Championship Autopolis

オートポリスサーキットオートポリス

JSB1000山口辰也が4位と躍進
高橋巧は転倒するも10位でポイントを獲得

2014年9月14日(日)・決勝  会場:オートポリス  天候:晴れ  気温:26℃  観客:1万4100人

MFJ全日本ロードレース選手権の第6戦が大分県のオートポリスで開催されました。今回は2&4での大会となり、JSB1000クラスのみが開催され、シーズン後半戦に突入となる5戦目の戦いとなりました。

  • 山口辰也山口辰也
  • 山口辰也山口辰也
  • 山口辰也山口辰也
  • 山口辰也山口辰也
  • 高橋巧高橋巧
  • 高橋巧高橋巧
  • 高橋巧高橋巧

トップライダーたちの多くは、鈴鹿8時間耐久ロードレース以来の戦いとなります。鈴鹿8耐で2連覇を飾り、JSB1000ランキングトップで初の年間タイトル獲得に挑む、高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)。プライベートでの参戦ながら力を示す山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)の走りに注目が集まりました。また、徳留和樹(KUKO DSwithBIKE)がスポット参戦しました。

全日本第2戦のオートポリスで勝利している高橋は、その時のセッティングをベースに1台を前回のセット、もう1台は新しいセットとし、最善のセットアップを模索します。9月13日(土)、ノックアウト方式で行われた予選のQ1では、新しくセットをしたマシンで挑みますが、思うような感触を得られず、予選Q2では従来のセットで挑みました。自己ベストを更新するも、ポールポジションは中須賀克行(ヤマハ)が獲得。3番手に高橋が入り、フロントローを獲得しました。山口はトップ10トライアルに進出し7番手に入り、徳留は18番手となりました。

14日(日)の決勝は、快晴となり気温も上昇しました。午後12時55分のシグナルグリーンと同時に飛び出し、ホールショットを奪ったのは中須賀、すかさず加賀山就臣(スズキ)が前に出ます。その後にカワサキ勢の渡辺一樹、柳川明、その後に高橋が続きました。オープニングラップの最終コーナーで2台が接触し、転倒。コース上に選手が横たわり、マシンが炎上したため、赤旗が提示されました。

再スタートは午後1時30分。18ラップから、14ラップに短縮されての戦いとなりました。ホールショットは津田拓也(スズキ)でしたが、2コーナーで加賀山が首位に立ちます。高橋は4番手につけ、トップを奪う機会をうかがいます。

5ラップ目には柳川、中須賀、高橋、津田、山口の5台が抜け出し、トップ集団を形成します。9ラップ目、高橋は2ヘアピンでコースアウトし、転倒してしまいます。しかし、マシンを起こして再スタートし、11番手でコースに復帰します。その後、ライバルのマシンが単独で転倒し、コース上にマシンが残り、ライダーもコース脇に横たわる事態となりましたが、そのままレースは続行されます。

12ラップ目のオーダーは中須賀、津田、柳川、山口、加賀山となります。最終ラップ、トップを走る中須賀と追い上げる津田との激しい攻防となりましたが、中須賀が逃げきり、津田、柳川が次々にチェッカーを受けました。4位には山口が躍進。高橋は10位でチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得しました。Honda熊本レーシングの吉田光弘は12位、小島一浩は13位となりました。徳留は15位でレースを終えています。

コメント

山口辰也(JSB1000 4位)
「今回は、トライアルのトレーニング中に右足の指2本を痛め、風邪を引いてしまい、体調は最悪でした。体調管理ができなかったことを反省しています。レースはペースが上がらなかったこともあり、最後までトップ争いに加わることができました。使用タイヤの変更で、大きくセッティングを見直さなければならず、朝のウォームアップで、やっと、感触がつかめたという状況を考えると、よかったのだと思います。次戦、岡山ではさらにセットアップを詰めて、上位を狙いたいと思います」

高橋巧(JSB1000 10位)
「ウォームアップではトップタイムを記録でき、決勝に向けてはいい流れだったと思います。序盤は余裕を持って走っていました。後半勝負と追い上げようとしたら、フロントが切れ込んで転倒してしまいました。岡山では巻き返し、取りこぼしのないようにしたいと思っています」

徳留和樹(JSB1000 15位)
「今回は市販マシン、市販タイヤという状況での参戦で、その範囲の中で、どこまで走ることができるかがチャレンジでもありました。難しい状況でしたが、久しぶりのレースを心から楽しむことができました。タイムを詰め、1つでも上の順位を目指して走り、その当たり前のことを懸命に考えて、チームのみんなとレースに向かいました。来年は、ぜひフル参戦して戦いたい、その気持ちがとても強くなりました」

決勝リザルト

JSB1000
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11中須賀克行ヤマハ14 25'43.108
212津田拓也スズキ14+0.282
387柳川明カワサキ14+1.181
4104山口辰也Honda14+1.457
571加賀山就臣スズキ14+6.564
691生形秀之スズキ14+17.205
731野左根航汰ヤマハ14 +24.560
833藤田拓哉ヤマハ14+24.669
985中冨伸一ヤマハ14+24.892
10634高橋巧Honda14+41.845

ポイントスタンディング

 
JSB1000
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1中須賀克行ヤマハ109
2高橋巧Honda105
3津田拓也スズキ94
4柳川明カワサキ70
5渡辺一樹カワサキ69
6加賀山就臣スズキ68
7山口辰也Honda64
8野左根航汰ヤマハ54
9藤田拓哉ヤマハ51
10中冨伸一ヤマハ37