小西が全6戦中5戦で優勝を飾り
圧倒的な走りで2年連続、3度目のタイトル
昨年の王者小西良輝を筆頭に、野田弘樹、稲垣誠らが参戦したST600クラス。CBR600RR勢の争いも激しく、どの選手が王者小西に食い下がるかにも注目が集まった。
目まぐるしく首位が入れ替わる展開となった開幕戦はラスト5周の終盤で赤旗中断。10周目の通過時にトップを走っていた小西が優勝となり、2位に野田が続いた。初戦優勝で勢い付いた小西は第2戦、独走状態でゴールするが、レース途中での白旗無視によるペナルティを受け、3位に。しかし、のちの裁定でこのペナルティは解消され、第2戦も小西の優勝となった。
第3戦は一転して終盤までもつれる展開。小西、宮崎敦(ヤマハ)、野田、小林龍太らが激しくトップを争うが、最後は寺本との争いを制した小西が今季3連勝。第4戦も粘り強い走りで小西が優勝。僅差で争った稲垣が2位に入った。第5戦は波乱の展開。小西は8位以内でチャンピオン決定と、タイトルをほぼ手中にしていたもののデグナーで転倒し、その後ピットインリタイア。代わりにトップに立った岩田が逃げきり、うれしい初優勝を飾った。
最終戦は、今季初PPで決勝に挑んだ小西が独走。終盤、宮崎に追い上げられるも、危なげない走りで優勝し、有終の美で3度目の王座に輝いた。小西が所属するハルクプロにとっても50勝目で、プライベートチームの勝利としては国内最多を記録するなど、大きな節目の年となった。その他のHonda勢は、小林、稲垣がシーズン3位、4位と続いた。
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