●ヒート1
Honda勢で好スタートを切ったのは、今大会が開催された熊本出身の森優介(Team ITOMO)。1周目に4番手の好位置を確保しました。今季はチームを移籍した大城魁之輔(Bells Racing/SoCalMXTF)は、スタートで出遅れて1周目は9番手。それでも、4周目には6番手までポジションを上げました。このレース序盤、森は6台による接近戦のトップグループで激しい順位争いを演じました。

そして4周目に森は2番手までポジションアップを果たしましたが、5周目以降に2つ順位を落とすと、8周目のミスで10番手まで後退。そのまま10位でゴールしました。一方、5周目から内田篤基(スズキ)と僅差のバトルを続けていた大城は、森の後退と内田をパスしたことで4番手に浮上。約5秒先行する平田優(ヤマハ)を追いました。しかしその差は縮まらず、大城は4位でチェッカーを受けました。

●ヒート2
激しく雨が降り続け、路面がマディコンディションに変化していく状況でのレースとなったヒート2。道脇右京(TEAM KOHSAKA with CARVEK)がホールショットを奪い、まずは持ち味をアピールしました。しかし道脇は、難しい路面状況のレースでペースが上がらず、10位でゴールしました。大城は、ヒート1に続いて1周目は9番手。大城もレース序盤はペースアップを図れずにいました。

それでも大城は、レース中盤にリズムをつかみ、4周目には道脇を抜いて8番手、7周目には瓜生大喜(ヤマハ)をパスして7番手にポジションアップ。この段階で、6番手の川上龍司(ヤマハ)には9秒ほど先行されていましたが、約7秒差まで縮めました。しかし、バトルに持ち込めるほどまでは接近できず、大城は7位に終わりました。両ヒート総合成績では、大城が5位に入賞しています。