qatar インディアナポリスGP
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 2nd 1st 2nd 1st 1st 2nd
ケーシー・ストーナー 1st 5th 1st 6th 4th 3rd
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第11戦インディアナポリスGP決勝は、今季3度目のポールポジション(PP)から好スタートを切ってオープニングラップ2番手につけたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、3周目に前を走るベン・スピーズ(ヤマハ)をかわし首位に立つと、それから後続をジリジリと引き離して優勝しました。28周のレースの折り返し点では2番手を走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に約4秒のリード。フィニッシュしたときには約11秒までリードを広げる独走優勝となりました。

ラグナセカ・レースウェイで行われた前戦アメリカGPでHondaは、エンジン、車体ともに一新した2013年型プロトタイプを投入しました。ペドロサはニューマシンのデビュー戦となったラグナセカでは、不安定な天候の影響でセットアップをつめきれず3位でしたが、高いポテンシャルをアピールすることになりました。今大会は、3日間を通じて、滑りやすい路面に苦労しましたが、順調にセットアップを進め、ニューマシンのポテンシャルを存分に発揮することに成功しました。

予選で転倒、右足首を負傷したケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、痛みをこらえて決勝に出場、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハ)とし烈な3位争いを繰り広げ、4位でフィニッシュしました。予選セッションでは、4周目に転倒、それでも6番グリッドを獲得しました。ストーナーのケガの状態は、右足首に小さな骨折があることが判明、亜脱きゅうによるじん帯の損傷という厳しいものでしたが、ウオームアップを走行して決勝に出場することを決断しました。

オープニングラップ7番手から、アルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)をかわし、さらに3番手を走行するドヴィツィオーゾをパスする快走を見せます。終盤は痛みのためにペースを落とし、ドヴィツィオーゾに追いつかれ4位へと順位を落としましたが、熱走を見せたストーナーに、スタンドのファンから大きな拍手が送られ、ピットではチームスタッフが拍手で出迎えました。

ペドロサは、これで11戦を終えて10回の表彰台を獲得。今季初優勝は第8戦ドイツGPでしたが、ニューマシンのパフォーマンスを引き出し2勝目を達成しました。これで、今大会2位でフィニッシュした総合首位のロレンソとの差を18点に縮めました。シーズンは残り7戦。逆転チャンピオンに向けて一歩前進しました。

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ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「今回の優勝はとてもうれしいです。今週末、すばらしい仕事をしてくれたチーム全員に心から感謝したいです。マシンは完ぺきでした。レース序盤は難しい展開でしたが、スタートからいいペースで走ることができました。今日は優勝争いをする自信があったので、ベン(スピーズ、ヤマハ)にパスされても落ち着いていました。そして、トップに立ってからは、ペースを上げてギャップを作りました。その後、2コーナーでミスをしてしまい、ニュートラルに入ってしまいました。その影響でホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)とのギャップが1秒縮まりましたが、自分のペースを取り戻せたので、最後まで快適に走ることができました。ホルヘはリアのソフトタイヤに苦戦していたのだと思います。今シーズン2度目の優勝を手にすることができた要因の一つは、タイヤの選択でした。また、あの状態ですばらしいレースをしたケーシーには、おめでとうと言いたいです。次戦のブルノ・サーキットでは、彼はまた強いレースをすると思います」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 4位)
「今回のレースはとても残念でした。金曜日にいいスタートを切ることができ、ポールポジションを獲得したので、優勝争いができると思っていました。しかし、残念ながら予選で大きな転倒をしてしまいました。その転倒とケガのために、いろいろなことがとても難しくなってしまいました。セットアップに取り組む貴重な時間も失いました。しかし、朝のウオームアップでは、思ったよりも快適に乗ることができました。このときは、セットアップに取り組むことよりも、いい感触を得ようとがんばりました。レースはとても難しく、スタート序盤から少しポジションを落としてしまいました。レースの半分が過ぎたころ、痛み止めの効果がなくなり、ケガをしている部分を補おうとしましたが、エネルギーがもう残っていませんでした。表彰台をアンドレア(ドヴィツィオーゾ、ヤマハ)に譲るのはフラストレーションがたまりました。ですが、できる限りのことはしました。少なくとも走ることができたし、ポイントも獲得することができました」

中本修平|HRCチーム代表
「ラグナセカ、インディアナポリスと2戦連続で優勝することができました。ダニは、新しいマシンで2戦目を迎えるのですが、セットアップもまとまり、いいレースをしてくれました。サーキットベストタイム、レース中のファステストラップ、レースの総合タイムなど、すべての記録を更新したこともうれしいです。ケーシーは、終盤、痛みがひどくてペースを落としましたが、最後までよくがんばってくれました。昨日の時点ではレースができないのではないかと思っていました。ウオームアップを終えたときも厳しいレースになると思っていましたし、今日はよくやったとほめてあげたいです。連戦となる次戦のチェコGPは、体力的に厳しいサーキットですのでケーシーには厳しいレースになると思います。チーム全体でバックアップしていきたいです」

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2012.08.19
Superb win for Dani and brilliant fourth place for Casey in Indy The Repsol Honda Team has completed the second American race of the season with another fantastic performance, this time at the Red Bull Indianapolis Grand Prix. The Japanese manufacturer has now won the past five races in the United States.

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