Valencia Valencia
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 2nd 9th 2nd 2nd - -
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 9th 6th 4th 8th - -
ケーシー・ストーナー 1st 8th 1st 1st - -
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今季最終戦となる第18戦、バレンシアGPの予選は終日、雲の多い一日となりました。午後の予選は3クラスともに小雨が降り続くあいにくのコンディションの中で行われ、ケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が今季12度目のポールポジションを獲得しました。この記録は、最高峰クラスを5回制したミック・ドゥーハンが1997年にマークしたシーズン最多PP記録に並ぶもので、今年のストーナーのチャンピオンシップ獲得に華を添えるものとなりました。

この日のストーナーは、午前中のフリー走行でただ一人、1分32秒台をマークしてライバルを圧倒しました。そして小雨が降り続ける午後の予選でも、1分31秒台の快速タイムをマーク、2番手以下に1秒以上のリードを築いて、見事にPPを獲得しました。

前戦、マレーシアGPでは首位を快走中にマルコ・シモンチェリ選手(Team San Carlo Honda Gresini)の悲しい事故が発生しました。今大会は、シモンチェリ選手の追悼レースとなり、志半ばにして逝去したシモンチェリ選手の思いを乗せて優勝を目指します。

2番手には、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が続きました。午前中のフリー走行、午後の予選とすばらしいタイムをマークしますが、この日はフロントのフィーリングが完全ではなく、ストーナーに後れを取りました。しかし、決勝に向けてマシンのセットアップが進むことは間違いなく、ストーナーとの優勝争いが期待されます。今年はヘレスとカタルニア(欠場)、アラゴンと、スペインでの大会で優勝がありません。それだけにペドロサは、このシーズン最後のレースで、地元ファンの期待に応える意気込みです。

この2人とトップタイム争いに加わることが期待されたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、フリー走行で4番手と順調にセットアップを進めますが、予選では痛恨の転倒を喫して8番手に終わりました。

今シーズンに個人、コンストラクターズ、チームの3冠を制しているRepsol Honda Teamは、最終戦でシーズン13勝目を目指します。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション)
「今日のポールポジションはとてもうれしいけれども、この勢いを決勝につなげたいです。僕がレースをするのは、PPを獲得して優勝することが目標ですからね。チャンピオンを獲得したのは、ボーナスをもらったようなものです。すべてのセッション、レースでベストを尽くしたいです。ウエットだった昨日は、あまりリスクを負いたくありませんでした。それに、あの微妙なコンディションでは、セットアップもあまり進展がありませんでしたからね。今日も小雨が降り続いていましたし、難しい一日でした。朝はコース上にいくつか水たまりもありました。だから、どこでプッシュすればいいのかを判断するのが難しかったんです。午後も同じ状態でしたが、雨の量が少し多かったようです。どこまでプッシュしていいのか、100%の確信はありませんでした。でも、マシンの感触は結構よくて、快適に走れました。最終的に、昨年のテストと同じようなセットアップにしました。それで、いいラップタイムを刻むことができたんです。明日、天候を見て、最終的なセットアップを決めたいと考えています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「セッション中盤に少し雨が強くなり、とても難しかったです。しかし、最後までドライだったし、スリックタイヤで走ることができたのはラッキーでした。そして、2番グリッドを獲得できたこともよかったです。マシンのセットアップには、完全に満足しているわけではありませんが、悪くないグリッドだと思っています。今夜、メカニックたちと一緒に、今日の課題だったフロントのフィーリングをよくするためのセッティングを考えたいです。明日は、いいレースをしたいですね。シーズン最後のレースですし、地元のファンも大勢います。とにかく、ベストを尽くしたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 8番手)
「今日は、風が強くて、路面コンディションも微妙でした。セッション終盤にかけて、コンディションがよくなり、4番手までポジションを上げることができました。そのあと、あまりリスクを負いたくなかったので、プッシュはしなかったのですが、ほかのライダーたちがタイムを上げてきたので、プッシュしなければならず、結果的に4コーナーでフロントから転倒してしまいました。僕のミスでした。幸い、どこも骨折はありませんでしたが、親指を脱きゅうして、ひどいアザができています。かなり痛いけれど、明日に向けての治療を受けました。今日は完ぺきな予選ではなく、3列目からのスタートになってしまいました。今夜は休んで、明日に向けて気持ちを切り替えたいです。天気がどうなるか分かりませんが、どんなコンディションでもいいレースをしたいと思っています」

中本修平 | HRC代表
「昨日、今日と難しいコンディションでした。ケーシーは、PPは取れましたけれど、ウエットコンディションには不安があります。ダニはウエット、ドライともに、フロントのフィーリングに問題を抱えています。PPと2番手、リザルトは悪くありませんが、決して万全ではありません。明日の天候を見て、さらにいい状態を作りたいです。アンドレアは予選で転んでしまい、グリッドを落としてしまいました。今回は、天候に合わせて、いかにセットアップをするかにかかっています。ベストを尽くしたいと考えます」

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2011.11.05
Stoner clinches 12th and final pole of the 2011 season for Repsol Honda Casey Stoner took his 12th pole of the season in the final race of the 2011 World Championship in Valencia, with Dani Pedrosa in second place and Andrea Dovizioso, eighth.

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