Valencia Valencia
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 2nd 9th - - - -
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 9th 6th - - - -
ケーシー・ストーナー 1st 8th - - - -
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最終戦バレンシアGPのフリー走行は、終日、断続的に雨が降り続き、午前・午後のセッションともに、ウエットコンディションで行われました。雨量は午後の方が多く、午前中のベストタイムで総合順位が決まりました

トップタイムをマークしたのは、今季タイトルを獲得したケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)。2番手にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)と続き、Honda勢が好調なスタートを切りました。

この日は、路面コンディションが目まぐるしく変わる難しい一日となりました。午前も午後もセッション終盤に向けて路面が乾いていくという難しいコンディションとなり、セットアップの難しい一日となりました。

そのため、午前中のセッションで1分45秒513のトップタイムをマークしたストーナーは、中途半端なコンディションが続いた午後のセッションでは 様子見の走行となりました。ペドロサも午前中の走行で1分45秒台のハイペースを刻みましたが、午後のセッションではウエットからドライに変化していく路 面に合わせてセットアップを行いました。こうして、雨のために不完全燃焼の一日となった両選手ですが、結果は1-2番手につける順調なスタートを切りまし た。

続いて、トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)が8番手とホームGPで好調なスタートを切りました。エリアスは午後の走行で転倒を喫しましたが、2日目に向けて期待をつなぎました。アン ドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は中途半端なコンディションの中で慎重にセットアップを進めて9番手。青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、終日、グリップに苦しんだ上に、午後の走行で転倒を喫し14番手に終わりました。

今大会は、前戦マレーシアGPで不慮の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手の追悼のために、シモンチェリ選手のトレードマークだった「58」のステッカーを貼り、チームスタッフも喪章やリボンをつけて大会に挑んでいます。

シモンチェリ選手を亡くし、悲しみの中でバレンシアGPを迎えたTeam San Carlo Honda Gresiniは、ピットにシモンチェリ選手のマシンを展示するなど、今大会は故人を偲ぶレースとなっています。チームメートの青山選手のマシンには、 「Ciao Marco uno di noi(マルコ、君と一緒に)」のメッセージが貼られ、Moto2チームのGresini Racing Moto2のマシンのカウルにも、シモンチェリ選手を偲ぶイラストが飾られました。また、MotoGPクラスに出場する選手たちのマシンやレーシングスー ツには、シモンチェリ選手の追悼のために「58」のステッカーやワッペンが貼られました。

Moto2クラスも、午前・午後ともにウエットコンディションで行われ、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)の欠場で事実上タイトルを獲得した格好のステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)がトップタイムをマーク。2番手にランディ・クルメンナッハ(GP Team Switzerland Kiefer Racing)、3番手にアレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)と続きました。

MotoGPクラスに参戦していたシモンチェリ選手とチームメートだったGresini Racing Moto2のミケーレ・ピロは9番手、高橋裕紀は24番手でした。この日は、不安定なコンディションとなり、午前中のタイムで総合順位が決まりました。雨 量の多かった午後の走行ではベストタイムを更新できませんでしが、ピロは8番手、高橋裕紀は13番手まで順位を上げました。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手)
「正直言って、満足のいく一日にはなりませんでした。最後までいい感触を得ることができませんでした。路面にオイルがあるような感じでした。4輪のラバー のせいなのかは分かりませんが、いろいろな理由でグリップを見つけるのが難しかったです。両セッションともに、初めは少し濡れていて、そのあと乾いていく という状態でした。だから、いいセットアップを見つけるのが難しかったです。こういうときは、1日中セッティングに追われるので、セットアップに集中する ことができませんでした。ウエットでうまくいくようにいくつかのセットを試したけれど、セットを変えて走り出したときには乾いていくという状態で、やった ことがすべて無駄になってしまいました。もし明日も雨が降るのなら、降り続いてくれることを願っています。そうすればフルウエットでセットアップをするこ とができます。しかし、できればこのサーキットはドライで走りたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「午前中は、とてもいい走りができたのですが、午後はリアショックに少し問題があって、あまり周回することができませんでした。多くの時間をピットボック スで過ごすことになりました。今日はとても滑りやすかったです。路面が乾きはじめてからも、グリップを見つけるのが難しかったです。こういう天候になるか も知れないので、変わりやすいコンディションに合わせてセットアップを準備をしなければなりません。明日はスリックタイヤで走れようになってもらいたいで す。しかし、どうなるか分からないですし、どんな天候になってもコンディションに合わせてセットアップを進めたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 9番手)
「今日の路面コンディションは、グリップがなくて本当に難しかったです。しかし、チームといい仕事ができたし、ミスをしないように気をつけて走りました。 このような難しいコンディションでは、リスクを負いたくありませんでした。あまりプッシュしませんでしたが、結構速く走ることができたので、かなり満足し ています。明日も引き続きがんばらなければならなりません。明日は天気と路面の状態がよくなることを願っています」

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2011.06.11
Positive start for the Repsol Honda Team in wet Valencia The final round of the 2011 MotoGP World Championship kicked off today under difficult conditions at the Ricardo Tormo circuit in Valencia....

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