HONDA The Power of Dreams

オーストラリアGPから2週連続の開催となった第17戦マレーシアGPの1日目フリー走行は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が快調にラップを刻み、トップタイムで初日を終えました。午前中は、チームメートで2番手のケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)に0.641秒差。午後の走行では、ストーナーに0.820秒差と、さらにリードを広げ、好調ぶりをアピールしました。昨年の大会は、ケガのために出場できなかったペドロサは、今年は雪辱を期す大会となります。125cc、250ccではすでに優勝しているペドロサ。今年のマレーシアGPでは、3クラス制覇に向けて気合を入れています。

前戦オーストラリアGPでタイトルを獲得したストーナーは、ペドロサに後れをとるも、午前、午後ともに快調にラップを刻みました。タイトル争いのプレッシャーからすべて解放されたストーナーは、この日はセットアップをしながら、ライディングを満喫していました。レースタイヤでロングランをこなし、決勝に向けてタイヤテストに集中しました。明日の予選では、ミック・ドゥーハンの持つシーズン最多記録となる12回目のPP獲得を目指し、決勝では、シーズン10勝目獲得に全力を尽くすことになります。

3番手にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が続きました。最高峰クラスでは、2008年の大会で初表彰台となる3位。2009年は表彰台争いに加わりながらも転倒してしまいました。しかし、昨年の大会ではバレンティーノ・ロッシ(当時ヤマハ)と優勝争いを繰り広げ、2位表彰台に立ちました。前戦オーストラリアGPで5戦ぶり6回目の表彰台に立ったドヴィツィオーゾは、今大会では今季初優勝を狙うことになります。

すでに、個人、コンストラクターズタイトルを獲得しているHonda。今大会では、Repsol Honda Teamがチームタイトル獲得を目指します。初日のフリー走行でRepsol Honda Teamは上位3番手までを独占し、Hondaは3冠達成に大きく前進しました。

ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
「路面があまりきれいではなかったですが、今日は結構速く走れましたし、安定していました。両セッションともによかったです。明日は、もう少しシャシーの状態をよくして、フロントのフィーリングをもっと快適にしたいです。そしてレースディスタンスに合うタイヤを選びたいです。今のところ、うまく前進していますが、引き続きいい仕事をしなければなりません。そして明日の予選ではいいパフォーマンスができるようにがんばりたいです。オーストラリアの予選は悪かったので、ここではいいグリッドを獲得して、いい走りをしたいです」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 2番手)
「今日はすべてがうまくいきました。レースタイヤでのペースも、そんなに悪くなかったです。レースディスタンスをこなしたし、ソフトタイヤでのラップタイムにも結構満足しています。その後ハードタイヤにしたら、もっと安定していました。明日のコンディションがどうなるかわかりませんが、ここまではかなり満足しています。マシンの感触もよかったです。コーナーでのマシンのチューニングを進めたいです。そして、ブレーキングの安定性とリアグリップをもう少しよくしたいと思います。もっと改善したいところはありますし、これらを改善できればもっと前進すると思います」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手)
「今朝はいいペースで走ることができました。フロントの感触をよくするためにセットアップに集中しました。しかし、コーナーの途中でマシンを限界まで倒し込むときのフィーリングに苦しみました。このサーキットはグリップが低いので、引き続きエンジンブレーキのセットアップをがんばらなければなりません。今日は両セッションでリアのハードタイヤのテストをしました。ただ、ソフトでもレースができそうな感じでした。明日はソフトのリアを試したいです。それからレースタイヤを決めたいと思います。今日はとても暑かったです。日曜日のレースは午後4時なので少し涼しいかもしれません。全体的にポジティブです。このサーキットは本当に好きですが、今日はまだ初日。これからも気を抜かずにがんばりたいです」