FP1 | FP2 | FP3 | QP | Race | Standing | |
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ダニ・ペドロサ | 1st | 1st | 1st | 1st | - | - |
アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 3rd | 3rd | 3rd | 3rd | - | - |
ケーシー・ストーナー | 2nd | 2nd | 4th | 2nd | - | - |
第17戦マレーシアGPは、スタートして2周目の11コーナーで転倒したマルコ・シモンチェリ選手(Team San Carlo Honda Gresini)が、後続のマシンと接触、帰らぬ人になりました。予選は5番手。2列目から好スタートを切ると、ケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)に続いて4番手を走行。前戦オーストラリアGPの2位に続き、2戦連続表彰台と今季初優勝を目標にレースに挑んでいました。この事故でレースは中止になりました。
シモンチェリ選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
中本修平|HRCチーム代表
「何と言っていいか分かりません。マルコはとてもいい男であると同時に才能豊かなライダーでした。彼に対しては、時に厳しく接したこともあります。ブルノで初めて表彰台に上った際『運が良かったね』と声をかけると、彼がとても怒ったのを覚えています。私は、もっといい走りができると信じていたので、モチベーションを上げようとしたのです。彼が優勝したときには、2人で喜び合うことができると思っていたのですが……。今はマルコにありがとうと伝えたいです。彼はたくさんのものを私にくれました。そして、今悲しみの中にいる彼のご家族に哀悼の意を捧げます」
ダニ・ペドロサ(MotoGP)
「あまりにも悲しい出来事なので、言うべき言葉もありません。彼の友達や彼を愛した人々に、心から哀悼の意を捧げたいです。彼の父親と一緒にいましたが、どうすればいいのか分からなかったですし、抱きしめてあげることしかできませんでした。今日の事故は致命的でした。パドックのみんながショックを受けています。このスポーツが危険なんだということを、僕たちはよく忘れます。人が亡くなるというのは、本当につらいこと。僕たちは大好きなことをやっています。でも、今日のような日は、どうしていいのか分からなくなってしまいます」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP)
「どう言っていいのか分かりません。マルコの家族と彼が大切にしてきた人々、特にお父さんやお母さんの悲しみを思うと言葉もありません。僕にも子どもがいます。今日起きたことは、もっともつらい状況だと思います。映像を見て、ショックを受けました。レースではいつも全力を尽くし、転ぶこともあります。マルコは強いライダーでしたし、いつも全力でした。僕たちは子どものころから一緒にレースをしてきました。彼がいつも限界までがんばっているところを見てきました。彼はたくさん転倒したけれど大きなケガをしませんでした。彼は鉄人でした。今日起きたことは本当に信じられられません」
ケーシー・ストーナー(MotoGP)
「マルコが亡くなり、大きなショックを受けています。そして、悲しいです。こうしたことが起こる度に、命の尊さを感じますし、つらい気持ちになります。家族の悲しみを思うと、どう言葉をかければいいのか分かりません。想像ができないほどつらいことだと思います。僕たちの思いは、彼の家族とともにあります。この悲劇を一緒に乗り越えていきたいです」
2011年10月23日(日)
決勝
会場:セパン・サーキット
天候:晴れ
気温:34℃
コースコンディション:ドライ
観客:6万7112人(3日間11万1385人)