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  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 11th 3rd 2nd 2nd 1st 5th
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 5th 5th 5th 6th 4th 3rd
ケーシー・ストーナー 2nd 4th 4th 1st 3rd 1st
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第9戦ドイツGP決勝は、フロントローからスタートした3選手のし烈な優勝争いとなり、終盤に首位に浮上したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、じりじりリードを広げて優勝しました。ペドロサは、第4戦フランスGPの決勝で右鎖骨を骨折、第8戦イタリアGPで復帰しました。イタリアGPでは、予選8番手、決勝8位と、本調子にはほど遠いリザルトでしたが、1週間のインターバルを経て開催された今大会は、見事な走りを披露。2年連続優勝を達成しました。

ペドロサは、オープニングラップ2番手と好スタートを切りました。しかし、序盤はフルタンクのためいいフィーリングをつかめず、4番手まで順位を落としますが、中盤に入ってアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)、後半に入ってケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)とホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)を次々にパス、ザクセンリンクでは安全圏ともいえる1秒以上のリードを築きました。これで第3戦ポルトガルGPに続き、今季2勝目。総合ポイントでも7位から5位に浮上しました。

ペドロサの背後では、今季6回目のPPを獲得したストーナーとロレンソの激しい2位争いが繰り広げられました。最終ラップまで2番手を走行していたストーナーですが、最終コーナーでロレンソにかわされ、惜しくも3位でフィニッシュ。Repsol Honda Teamとしては、ペドロサとの1-2フィニッシュを果たせませんでしたが、ストーナーは7戦連続、今季8回目の表彰台に立ち、総合首位をキープしました。

優勝争いの約10秒後方では、ドヴィツィオーゾ、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)、ベン・スピーズ(ヤマハ)がバトル。今大会、予選6番手から好スタートを切ったドヴィツィオーゾは、オープニングラップ3番手から序盤に2番手に浮上。その後、ストーナーとペドロサに抜かれて4位にポジションを落とすも、トップグループに加わりました。

しかし、中盤になると後方にいたシモンチェリの先行を許し、そのシモンチェリのペースが上がらないことから、トップグループからリードを広げられます。終盤は、その2人に、追い上げて来たスピーズが加わり、ラスト3周で集団のトップに立ったドヴィツィオーゾが4位、最終ラップにシモンチェリをかわしたスピーズが5位、何度も集団のトップに立ったシモンチェリは、終盤にタイヤの消耗に苦しんで6位になりました。優勝争い同様、厳しい4位争いの光景に、サーキットに集まった10万人の大観衆から大きな拍手が送られました。

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ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「こんなに早く優勝することができるなんて信じられません。このような結果は期待していませんでしたが、このサーキットはこれまでも相性がよかったので、こうして優勝することができました。昨日の予選2番手という結果に、すでに驚いていました。このような結果で週末を終えられるなんて言葉もありません。ケガでとても大変だった時期を乗り越えて、とても解放された気分です。ここのレイアウトは、ムジェロの時より苦しくありませんでした。序盤はマシンの感触があまりよくなくて4番手までポジションを落としてしまいましたが、チャンピオン争いから後れていますし、ナーバスにはなりませんでした。タンクの燃料が少なくなり、タイヤがだんだん滑り出してきたのでペースを上げようと思いました。その作戦がうまくいきました。この優勝にはとても満足しています。まだ体力が十分ではないので厳しくはありましたが、ここまで支えてくれた家族や医者に感謝したいです。彼らは、この大変さを分かってくれています。また、決してあきらめなかった僕のチームとすべてのファンに感謝したいです」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 3位)
「今日はハードなレースになるだろうと思っていました。昨日の予選ではいいセットアップを見つけましたが、リアタイヤの温度が高くなりすぎてスピンするようになってしまいました。しかし、レース序盤は落ち着いていたので、タイヤを温存してムジェロの時よりもゆっくりとタイヤを温めていくことにしました。そして数周後、徐々にペースを上げて、少しアドバンテージをつくることができました。しかし、思ったよりも離せなかったので、少しペースを落としてスムーズに走るようにしました。ダニは力強く走っていたので、彼に追いつくのには苦労しました。いくつか小さなミスをしてしまい、そのためにホルヘと僕は最後の数周離されてしまいました。最終ラップでは自分のラインをブロックしようとしましたが、ホルヘはリスクの大きい走りで僕を抜いていきました。ホルヘに抜かれましたが、まだチャンピオンシップではリードしています。今日はできる限りのことをしたと思います。ポイントを獲得できてよかったです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 4位)
「このサーキットは小さいので、最後まで厳しいレースでした。今日の目標は表彰台に立つことでしたが、4位に終わり、少しがっかりしています。でも今日のレースを客観的に見れば、これまでのザクセンリンクの自分のレースに比べたら、格段によかったと思います。いいスタートが切れたし、前のライダーたちにもついていけました。シモンチェリとスピーズと、いい4位争いもできました。そして、そのバトルに勝てたこともうれしいです。今週はずっと安定していたし、速かったと思います。チャンピオンシップでも3位をキープできました。ダニとケーシー、ホルヘの3人のすばらしいレースに、おめでとうと言いたいです」

中本修平|HRCチーム代表
「今日のダニはよくやってくれました。じっくりとチャンスを待って、最後に逃げるという力強い勝ち方でした。ポルトガルGPもそうでしたが、今年のダニは強くなったという印象です。以前は独走逃げ切りでしか勝てませんでしたが、今年は強いライダーに成長したと思います。ケーシーは2位でフィニッシュできるチャンスがあっただけに、最後にロレンソに抜かれて残念でした。前回のイタリア同様、今回も得るものが多かったと思いますし、勝てなかったこの2戦の経験をこれから生かして欲しいです。ドヴィツィオーゾは、シモンチェリに抜かれてからなかなか抜き返せず、トップグループと離れてしまいました。しかし、予選も決勝もアベレージは上がってきているし、確実によくなっています。シモンチェリは速いけれど、いまはまだMotoGPマシンとタイヤの使い方を学んでいる段階です。2戦連続で完走したことで、いろいろ経験できたと思います。ラグナセカも連戦になるので、優勝を目指して気持ちを引き締めていきたいです」

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2011.07.17
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