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  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 7th - - - - -
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 3rd 1st - - - -
ケーシー・ストーナー 2nd - - - - -
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第8戦イタリアGPの1日目フリー走行は、午前中は夏の空が広がる絶好のコンディションとなりましたが、午後になると雨雲が空を覆い、MotoGPクラスの2回目のセッションのみが、ウエットコンディションになりました。しかし、雨量が少ない中途半端なコンディションとなり、ほとんどの選手が感触を確かめるだけの走行で切り上げることになりました。

そのため、この日の総合順位は午前中のベストタイムで決まりました。ケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が、この日トップタイムをマークしたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)に続き、2番手、3番手に入る好スタートを切りました。

今季4勝を挙げて総合首位を快走するストーナーが、シモンチェリから、わずか0.040秒差の2番手で続きました。前戦オランダGPのフリー走行の転倒で、首と左肩を痛めているストーナーは、まだ痛みが残っているため、着実にペースを上げていきました。走り出しは慎重でしたが、次第にペースを上げ、1分49秒台の好タイムを連発。16ラップと少なめの周回数でしたが、2年ぶりのイタリアGP制覇と、今季5勝目に向けて、自信を感じさせる初日となりました。中途半端なコンディションとなった午後は、走行しませんでした。

ホームGPに気合満点のドヴィツィオーゾは、シモンチェリとストーナーに僅差で続く3番手と好調なスタートを切りました。この日のドヴィツィオーゾは、ストーナーとランデブー走行をして、タイムを上げていきました。ウエットから、セッション終盤にかろうじてドライコンディションになった午後のセッションでも、セッション終盤にコースイン、ただひとり1分49秒台という午前中とほぼ同じタイムをマークして、サーキットに集まった地元ファンから大きな拍手を送られていました。

第4戦フランスGPのケガから4戦ぶりに復帰したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日7番手でした。1カ月半ぶりに乗るRC212V。その感触を確かめるように、着実にタイムを上げていったペドロサ。1回目のコースインでは7ラップをこなして1分52秒台。2回目のコースインで1分50秒台へ。そして3回目のコースインで1分49秒台へと確実に前進しました。この日は1カ月半ぶりの走行、ブレーキング時と右コーナーで右鎖骨に痛みを感じていましたが、2日目に向けて自信をみなぎらせていました。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 2番手)
「オランダGPで転んだときのケガが完全に治っていないので、今朝のセッションはかなり厳しかったです。首に少し問題があるようです。そのため、メインストレートでは、風が頭にあたって苦しかったです。いいセットアップを見つけるためには、もう少しタイムを上げたかったのですが、思ったように周回することができませんでした。しかし、マシンの状態は全体的にとてもいいし、チームには感謝しています。今の状態でもそれほど不満はありません。コーナーの切り返しで、いくつか改善したい部分はありましたが、午後はそれを試すことができませんでした。午後のセッションは、ウエットタイヤで走るには雨量が少なく、完全にドライになったときには、すでに時間が足りなかったので、走行しませんでした。だから明日は、今日の続きから始めたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手)
「新しいアスファルトになったムジェロで走るのを楽しみにしていました。そして、期待通りの路面になっていて、とても楽しかったです。新しい舗装はとてもスムーズになり、以前の基準があてはまらなくなり、今までと少しラインが変わりました。だから今朝は、新たな気持でコースを学びました。マシンのベースのフィーリングはいいけれど、自分のライディングスタイルでは、このサーキットではフロントタイヤが熱くなりすぎるので、この課題をなんとかしなければなりません。午後は、雨のためにセッションが無駄になってしまいました。それでも、今朝のラップタイムから0.1秒ちょっとしか違わない1分49.272をラクに出せたのでうれしかったです。ホームグランプリを速いタイムでスタートできたので、すごく自信になりました」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)
「こうして再びマシンに乗れて、サーキットを走れたことがうれしいです。もちろん右肩に痛みはあります。特にハードブレーキング時と右コーナーは痛かったです。でも、それは当然のことですし、マシンに触れずに1カ月半過ごしたことを考えれば、今朝のできは悪くなかったです。レースは23周。このサーキットは体力的にとても厳しく、常にマシンを方向転換させていかなければなりません。それはとても大変だと思うし、きっと痛むでしょう。でも、明日もセットアップができるし、予選ではいいグリッドを獲得したいです。がんばると痛みが増しますが、明日はプラクティスの合間に治療をしたり、休んだりしながら、できる限り周回を重ねたいです。気持ちはポジティブです。午後は、雨が降ったことで休む時間が増えたのでラッキーでした。明日は、みんながラップタイムを上げてくるので、もっと大変になるでしょう。もっとがんばらなければなりません」

中本修平|HRCチーム代表
「今回はダニが復帰しました。1カ月半、マシンに乗っていなかったので、今日は慣熟走行をメインとし、徐々にペースを上げていきました。マシンに問題はなかったので、明日はセッティングを進めていきたいです。ケガの方は、ほとんど回復しているようですが、ブレーキング時に痛みが出ているようです。なので、ライディングポジションなどで負担を減らしていきたいです。ケーシーは順調にマシンのセットアップを進めています。アンドレアも問題なくセットアップをしています。今日は、午後の走行が中途半端な路面のためにほとんど走れませんでした。第2戦以降、必ず雨になっているので、ドライで走れるときにしっかりセットアップを進めたいです」

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2010.07.01
Wet weather continues to disrupt proceedings in Mugello This morning the MotoGP World Championship rolled out at the beautiful Mugello circuit in Tuscany.

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