Italy Italy
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ダニ・ペドロサ 7th - 12th 8th 8th 7th
アンドレア・ドヴィツィオーゾ 3rd 1st 6th 4th 2nd 3rd
ケーシー・ストーナー 2nd - 3rd 1st 3rd 1st
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第8戦イタリアGP決勝は、最高気温29℃、路面温度が54℃まで上昇する厳しいコンディションの中で行われ、予選4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が2位でチェッカーを受け、3戦連続となる今季4回目の表彰台に立ちました。地元ファンの熱い声援を受けて熱走を見せたドヴィツィオーゾ。2列目から好スタートを切ると、中盤まではホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とし烈な2位争い、後半はチームメートのケーシー・ストーナーと2位争いを繰り広げ、最終ラップにストーナーをかわしてフィニッシュしました。この日、ムジェロの山を埋め尽くした8万3000人の声援が大きな力になったというドヴィツィオーゾ。今季初優勝はまたしてもお預けとなりましたが、イギリスGPの2位、オランダGPの3位に続く3戦連続表彰台で総合3位をキープしました。

最終ラップでドヴィツィオーゾにかわされたストーナーは、悔しい3位に終わりました。今季5回目のPPから絶好のスタートを切ったストーナーは、オープニングラップを制し、レース中盤には独走状態を築き上げます。しかし、終盤はタイヤのオーバーヒートに苦しんでペースが上がらず。ラスト6周でロレンソ、最終ラップにドヴィツィオーゾにかわされました。しかし、第3戦ポルトガルGPから6戦連続表彰台に立ち、優勝したロレンソに19点差をつけて総合首位をキープ。タイトル獲得に向けて、また一歩前進しました。

4戦ぶりに復帰したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が8位でフィニッシュしました。ハイスピードコースのムジェロ。今大会は完治していない右肩に厳しい条件となりました。加えて、得意とするスタートが決まらず、オープニングラップで13番手と順位を落とす苦しい戦いとなりますが、青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)、トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)、アルバロ・バウティスタ(スズキ)、カレル・アブラハム(ドゥカティ)、コーリン・エドワーズ(ヤマハ)を抜いて8位でチェッカーを受けました。

8戦を終えて、ストーナーが総合首位をキープ。ドヴィツィオーゾ3位、ペドロサ7位、青山8位、シモンチェリ10位と、トップ10に5台のHonda勢が名前を連ねました。

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アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 2位)
「ムジェロはいつも特別なイベントです。そして表彰台に立った気分は信じられないくらいよいものでした。今大会、表彰台に上がったイタリア人は僕だけでした。だから余計にうれしいです。また、ファンのサポートはすばらしかったです。暑かったですし、体力的に厳しいサーキットで、疲れているときに聞こえるみんなの応援は、僕のモチベーションをとても高めてくれました。ウオームアップではフロントのセッティングをして、安定性が高まりました。スタートはよかったですし、あまりグリップがなくてタイヤがスピンしましたが、安定して走れました。レース終盤はケーシーも結構スピンしていましたが、彼はいくつかのコーナーでとても強くて、追い越すことはできませんでした。けれど、最終ラップに追い越すことができ、ポイントを獲得して差を縮めることができました。ケーシーとホルヘはとても強いけれど、僕もそこにいることを示すことができました。シーズンはまだ長いので、自分の力を信じてがんばりたいです。そして、チームに感謝しています」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 3位)
「今日の結果に満足しているとはとても言えません。スタートはよかったですし、序盤はすべてにおいてすばらしい感触でした。それにもかかわらず数周後にタイヤの問題が出てきました。これは今日の路面温度と空気圧に関係していると信じています。おそらく、タイヤがある圧に達したときにリアのグリップが失われて、フロントも同じように影響したのだと思います。ウオームアップで使ったときよりも、さらに低くしなければならなかったのでしょう。レース序盤に速く走れたのは、こういうことにも関係しているのかも知れません。終盤は、タイヤがオーバーヒートしてグリップを失いました。今日は優勝に向けて状態はよかったですし、本当に残念でした。ホルヘやアンドレアともう少し争いたかったです。今日のホルヘは速過ぎました。そしてアンドレアに追い越されたときは抜き返せると思いましたが、トラクションがありませんでした。それでも表彰台に上がることができ、そして重要なポイントを獲得できました。でも僕はレースで勝つためにここにいるのです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
「今日の自分のパフォーマンスには、とても満足しています。そして100%にはまだまだほど遠いですが、8位になれてうれしいです。復帰戦は、いつもレースを完走できなかったのですが、今日はそれができました。今日は、かなり長い時間を走っていたにもかかわらずスピードが落ちませんでした。だから自分のフィジカルコンディションがよくなれば、トップ争いに戻れるだろうと思いました。スタートはクラッチに問題があって1周半ギアをうまくコントロールできず、順位を落としました。その後、クラッチが使えるようになってからは、リズムを取り戻すことができました。一歩一歩前進して、バレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)やヘクトール・バルベラ(ドゥカティ)、バウティスタのいるグループに追いつきました。でもそのころには、もうそれ以上プッシュできる力は残っていませんでした。今日は1分49秒台後半と1分50秒台前半のタイムを出せるとは思っていなかったのでうれしいです。優勝したホルヘにおめでとうと言いたいですし、そして僕を支えてくれたたくさんのファンと医者に感謝したいです」

中本修平|HRCチーム代表
「優勝できなくて残念でした。今日は気温も路面温度も上がったので、空気圧をちょっと低めに設定しました。これまでと同じように、データ通りのセッティングだったのが、あまりうまくいかなかった理由だと思います。ケーシーは中盤以降、タイヤのパフォーマンスに苦しみました。シモンチェリも同じような問題を抱えていて、思うようにペースを上げられませんでした。アンドレアは、持てる力を出しきるすばらしい走りをしていました。4戦ぶりに復帰したダニは、スタートでクラッチがうまくつながらず出遅れてしまいました。いまの体調では、8位まで追い上げるのがやっとだったと思いますし、がんばってくれていました。次戦まで2週間あるので、トレーニングもしっかりやって、ドイツ、アメリカの2連戦に備えてもらいたいです」

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2011.07.04
Double podium for Stoner and Dovizioso and positive return for Pedrosa The Repsol Honda team scored another fantastic double podium in a dramatic Grand Prix of Italy....

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