FIA-F3選手権第7戦イタリア大会は、高速コースのモンツァで幕を開けました。大会初日の6日(金)、午前にプラクティス、午後に予選が行われました。
午前9時35分からのプラクティスは、気温16℃、路面温度19℃で、朝方までの雨は上がりほぼドライのコンディションで行われました。セッション序盤、名取鉄平(Carlin Buzz Racing)は、1分43秒080をマークし上位に名を連ね、角田裕毅(Jenzer Motorsport)は1分46秒566。セッション開始10分が経過した頃から雨が降り出し、路面はウエットコンディションになります。ベストラップの更新はできないコンディションとなり、名取は5番手、角田は20番手でプラクティスを終えました。
予定より5分遅れ、午後5時55分から予選が開始されました。雨は上がり、ドライコンディションです。名取は1セット目のアタックで徐々にベストラップを更新し、1分39秒303までタイムを詰めました。角田も周回ごとにタイムアップし、1分39秒437をマーク。1セット目を終えた時点で名取は5番手、角田は10番手です。残り10分を切り、各車2セット目でのアタックに入りました。しかし、スリップストリームを意識した多くの車がセクター3でひしめき合う事態に。危険と判断されたことから赤旗が提示され、予選は終了となりました。
名取、角田ともに2セット目のアタックはできない状況で終わりましたが、名取は自己最高位の6番手、角田は11番手につけました。
レース1は7日(土)午前10時30分(日本時間午後5時30分)にスタート。名取は3列目6番手から、角田は6列目11番手からポイント獲得を目指し、レース1に挑みます。
名取鉄平(予選:6番手)
「(予選の)終わり方がちょっと微妙な感じでした。まだまだ全然いける感じで、プラクティスの感触からポールも狙えるようなイメージでした。1セット目のアタックも、トラフィックでクリアなラップは取れずに終わり、それであのタイムですから、6番手はうれしいです。しかし、まだまだいけたと思うと悔しい部分もあります。モンツァは初めてのコースなのですが、自分に合っていて、マシンも自分自身もとてもいい感じで走れました。6番手からのスタートですから、レースではしっかりがんばります」
角田裕毅(予選:11番手)
「とにかくトラフィックがひどくて、クリアに走れたラップは1周もありませんでした。仕方ないと言えば仕方ないのですが、ベストラップの時もだいぶ引っかかっているので、もう少しいきたかったですね。マシンにポテンシャルはあったし、この状況で11番手というのは悪くないと思うので、レースに向けてがんばりたいです」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 3 | C.ルンドガード | ART Grand Prix | 12 | 1'38.834 |
2 | 26 | M.アームストロング | Prema Racing | 11 | +0.135 |
3 | 28 | R.シュワルツマン | Prema Racing | 11 | +0.203 |
4 | 27 | J.ダルバラ | Prema Racing | 11 | +0.221 |
5 | 7 | L.ゼンデリ | Sauber Junior Team by Charouz | 11 | +0.343 |
6 | 29 | 名取鉄平 | Carlin Buzz Racing | 12 | +0.469 |
11 | 14 | 角田裕毅 | Jenzer Motorsport | 11 | +0.603 |