FIA-F3選手権第2戦のレース1が午前10時30分にスタートしました。天候は晴れ、気温24℃、路面温度41℃で、日差しが強く暑さを感じるコンディションです。
名取鉄平(Carlin Bszz Racing)は11列目21番手から、角田裕毅(Jenzer Motorsport)は14列目27番手からスタートしました。
好スタートを決めた名取は、スタートダッシュで15番手にまで上昇し、さらに2台パスして1周目を13番手で終えます。しかし、2周目の第1コーナーで後続から追突されストップ。コースに復帰することはできずリタイアとなりました。
スタート自体は悪くなかったものの、ポジションアップを果たせなかった角田は1周目を26番手(上位車が1台ピットスタート)で終えました。その後、ペースを上げた角田は、上位車の脱落もあり、ポジションを上げていきます。2周目に22番手、4周目に20番手、8周目には17番手に浮上しました。終盤に向けてさらにペースアップした角田は、14周目に15番手に上がると、16周目、17周目に連続してファステストラップを叩き出し、11番手にまでポジションを上げます。
終盤、5台のバトルとなった激しい入賞争いのなか、角田は19周目に9番手、そしてファイナルラップには2台をパスし7番手でチェッカーフラッグを受けました。角田は3戦連続の入賞を果たし、リバースグリッドで行われるレース2ではフロントロー、2番手のグリッドを獲得しています。
レース2は23日(日)午前9時55分(日本時間午後4時55分)にスタート。角田はフロントローから初優勝を目指し、名取は13列目26番手からポジションアップを狙います。
角田裕毅(レース1:7位)
「スタートは最後尾近くまで下がってしまって絶望的な状況だったのですが、その後のペースは悪くなく、落ち着いて最初にあまりタイヤを使わないよう抑えて走りました。そうしたら、みんな結構(ペースが)落ちてきて、徐々に前をパスしていくだけでした。何回かコースアウトもしたので、それはちょっともったいなかったですね。予選の感じだと今日は20位くらいがいいところだと思っていたのですが、マシンはレースのペースがよすぎるくらいでした。ここは抜けるコースなのでよかったですが、今後も予選は重要なので、タイムの出る予選セットを見つけることが課題です」
名取鉄平(レース1:リタイア)
「スタートは得意なので、うまく決められて、ポジションを上げることができました。ペースもオープニングラップからよくて、前にも追い付いていけていたので、いけるなという感じでした。でもチームメートとともに後ろからヒットされて、終わってしまいました。レース2は後方からのスタートで、難しいレースになると思いますが、少しでも実りのあるレースにしたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | J.ダルバラ | Prema Racing | 20 | 38'27.360 |
2 | 28 | R.シュワルツマン | Prema Racing | 20 | +2.805 |
3 | 18 | P.ピケ | Trident | 20 | +3.213 |
4 | 21 | J.ヴィプス | Hitech Grand Prix | 20 | +3.706 |
5 | 10 | B.ヴィスカール | HWA RACELAB | 20 | +19.308 |
6 | 26 | M.アームストロング | Prema Racing | 20 | +21.146 |
7 | 14 | 角田裕毅 | Jenzer Motorsport | 20 | +24.970 |
RT | 29 | 名取鉄平 | Carlin Buzz Racing | 1 | +19Laps |