迎えた2020年シーズン。有望選手がしのぎを削るこのカテゴリーに、Hondaがサポートする岩佐歩夢、佐藤蓮の2選手が参戦しました。新型コロナウイルスの影響により開幕が遅れ、わずか3カ月で7戦21レースが行われるという非常にハードなスケジュールとなった今シーズン。
そんな中、岩佐・佐藤両選手は開幕からすばらしい走りを続け、なんとシーズンを1-2フィニッシュで終えています。異国の地で偉業を達成した2人の今シーズンを、本人たちのコメントと共にお伝えします。
ー 今シーズンを振り返って
岩佐「初めてのヨーロッパでのレース参戦で貴重な経験をたくさん積みながら、シリーズチャンピオンが獲得できてとても嬉しいです。今シーズンは新型コロナウイルスの影響によりイレギュラーなスケジュールとなりましたが、去年1年間SRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール)で学んだことを活かして走りきることができました」
佐藤「多くのドライバーがコロナの影響を受けるシーズンでした。私も2月に渡欧してからロックダウンが始まり、日本に一時帰国してからまた7月に戻り、8月から3カ月ですべてのレースに参加…と、非常にタフなシーズンになりました。ですがそんな中でも最後まで走りぬくことができ、有意義なシーズンになったと思います」
ー 異国、それもコロナ禍でのシーズンの過ごし方は
岩佐「私にとっては初めての海外生活でしたが、特に変わった過ごし方をしていたわけではありません。フィジカルトレーニングやシミュレータートレーニングを繰り返し、自宅ではデータを見ながら、自身のレベルアップの方法について考えて過ごしていました」
佐藤「フランスでは11月に再びロックダウンが宣言されました。レースは開かれましたが、いつコロナに感染してもおかしくないという、精神的に非常に厳しい中での開催でした。ですが日本のファンの皆さんから声援を頂き、最後まで戦い抜くことができました」
ー 今後に向けての意気込みを
岩佐「今シーズンはフランスF4選手権で優勝することができましたが、まだまだ自分には足りない部分があると思っています。より高い場所を目指し、これからも日々努力していきます。今後とも応援のほどよろしくお願いします!」
佐藤「ドライビングやヨーロッパでの戦い方はもちろん、国の文化など非常に多くのことを学べたシーズンになりました。今後も、今年の経験を活かしてさらに飛躍できるよう、毎日頑張っていきたいと思います」
フランスF4選手権 - 2020年シーズンダイジェスト
フォーミュラ・ルノーの下位カテゴリーだった「フォーミュラ・ルノー・キャンパス」を前身とするフランスF4選手権。「若手ドライバーの育成アカデミー」として、10代後半から20代前半の若手ドライバーが世界中から参加しています。2020年にF1イタリアGPで優勝を飾ったScuderia AlphaTauri Hondaのピエール・ガスリーも、フランスF4選手権の出身選手です。