黒い雲がたちこめる不安定な天候の下、7月18日16時45分よりFIA-F2選手権第3戦のレース1が行われました。角田裕毅は雨の予選でアタックのタイミングを逸し、7列目14番手からのスタート。
まずまずのスタートダッシュを切った角田は、アクシデントの多い第1コーナーから第3コーナーを慎重にクリアし、ポジションは14番手をキープしました。レースは序盤にアクシデントが続き、2回のセーフティカーが導入される展開の中、角田は12番手にポジションを上げます。
7周目、スタート時にソフトタイヤを選択したマシンがタイヤ交換のためピットインし始めました。角田も同様の戦略で、9周目にピットインしタイヤ交換を行います。このピットインの際、ポジションを落とした角田は16番手でレースに戻り、レースは中盤に入りました。
16周目、前車を第1コーナーでパスしようとインに入った際に接触し、角田はフロントウイングに大きなダメージを負ってしまいました。その周にピットインし、ノーズ交換を行い、17番手でレースに戻ります。その後、上位者の脱落で16番手となります。大きく開いた前方との差を詰めたものの、それ以上ポジションをばん回するには至らず、37周のレースを走りきりました。
角田裕毅(16位)
「まずは、タイヤ戦略が間違っていました。始めに履いたソフトタイヤに、思った以上に熱が入らず苦しい展開でした。チームメートが反対の戦略で上位になっているので、始めはミディアムタイヤが正解だったようです。そして、タイヤ交換の後、前のクルマと接触してフロントウイングを壊し、ピットに戻らなければならず、厳しいレースになってしまいました。2回目のピットインでタイヤは替えていませんが、レース後半のペースはよく、全体の中でも速いラップで走れていました」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 21 | R.シュワルツマン | PREMA Racing | 37 | 1:01:36.211 |
2 | 24 | N.マゼピン | Hitech Grand Prix | 37 | +15.599 |
3 | 20 | M.シューマッハ | PREMA Racing | 37 | +23.051 |
4 | 25 | L.ギオット | Hitech Grand Prix | 37 | +32.775 |
5 | 15 | F.ドルゴビッチ | MP Motorsport | 37 | +36.241 |
6 | 8 | J.ダルバラ | Carlin | 37 | +40.104 |
16 | 7 | 角田裕毅 | Carlin | 36 | +1Lap |