Round09ベルギー
FIA-F2 決勝・レース1
2018年8月25日(土)
会場:スパ・フランコルシャン
シーズン第9戦のレース1が、スパ・フランコルシャンで行われました。F2のレース前に、一時強く雨が振りましたが、レース開始時にはドライコンディションに回復しました。気温は14度、路面温度は24度です。
4列目8番手スタートの福住仁嶺は、スタートでポジションを守りきり1周目を終えました。牧野任祐は6列目11番手からスタートし、1コーナーでイン側に入りましたがポジションを奪われ、その後に後続に先行を許し15番手で1周目を終えています。
ソフトタイヤでスタートした福住は、7周を終えてピットイン。タイヤを交換して18番手でレースに戻ります。その後、他車のピットインで13番手までポジションを上げた15周目、マシンにエンジントラブルが発生し、福住はマシンをコースサイドに止めました。排気管から火が噴き出るアクシデントでしたが、福住は無事に脱出しています。また、このアクシデントによりセーフティーカーが導入されました。
牧野は、ミディアムタイヤでスタートし、ピットインを遅らせる作戦でしたが、タイヤの状態は思ったより厳しく、ペースが上がらないまま13周を終えピットイン。ピットアウトしてすぐにセーフティーカーが出て、その時点では15番手を走行しています。なかなかペースの上がらないままレースは終盤を迎え、22周目に上位車のコースオフなどで12番手にポジションを上げ、そのままフィニッシュとなりました。
レース2は8月26日(日)午前10時50分(日本時間午後5時50分) にスタートします。
牧野任祐選手(レース1・12位)
「スタートはよくて、他車と軽く接触しながらもサイド・バイ・サイドで1コーナーに入って行って、そのままオー・ルージュに並んで駆け上がって行った時点では、順位は上がっていたと思います。でもケメルストレートからのフルブレーキングで行き場所がなくなって2台揃って飛び出した間に、順位をいくつか失ってしまいました。
そのあとは、悲惨でした。ミディアムタイヤでスタートしたのですが、今シーズン一番というくらいタイヤの劣化と摩耗がひどかったです。ミディアムなのに3周目くらいからリアのグリップがなくなりました。タイヤがソフトじゃないか? 色が間違っているんじゃないか? と思ったぐらいです。実際のピットインの5周前くらいから入りたいと訴えていたのですが、そうするとソフトがゴールまで持たない。周りも同じぐらいのタイミングで何台か入っていますから、やはり厳しかったんだと思います。本当は17周目くらいまで持たせるつもりでしたけど、全く無理でした。セッティングが合ってなかったのか、レース後にリアタイヤを見たら、完全摩耗でした。結果的に、ソフトはそれよりずっと持ちがよかったです。セーフティーカーが出たし、燃料が軽かったことも大きいと思います」
福住仁嶺選手(レース1・リタイア)
「スタートは、蹴り出し自体は悪くなかったのですが、ホイールスピンさせてしまって、結果的に周りとあまり変わらないスタートでした。ただレースが始まってすぐブレーキに不具合が出始め、ペダルがすごく長くなってしまいました。ソフトタイヤの時はそれでもまだマシだったのですが、ミディアムに履き替えてからは全く止まらなくなりました。それでペースが上がらず、ロックしまくりでした。おそらくエンジンブローがなかったとしても、かなり厳しい展開になっていたと思います。
エンジンブローは全く前触れもなく、急にパワーを失いました。全開区間に入ったところですね。ミラーで白煙も見えて、ああもうダメだなと思いました。
クルマ自体は、少なくともソフトを履いていた時には、いいバランスでした。ただミディアムになるとリアのグリップがどうしても足りなくて、オーバー傾向が大きくなりました。それでもブレーキの問題さえなければ、悪くないペースで走れただろうと思います。
予選でトップ10に入ったのは今季2回目で、それはエンジニアもしっかり評価してくれました。でもレース結果につながらなかったし、その理由もすごく残念なものだし、僕自身は全然喜べません。シーズン後半になってもいまだにこういう状態なのは辛いですけど、でも全力でやって行くだけです。
予選に限れば、クルマの性能を十分引き出せたと思います。1回目から2回目にかけて、タイムの伸びも大きかったですし。トップ8以内ぐらいにいれば、今年のレースでは上位入賞のチャンスは大きいです。そういういい流れは、前戦ブタペスト辺りから感じています。どうやったらマシンがよくなるのかも、少しずつ見えてきています」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | N.デ・ブリース | PERTAMINA PREMA Theodore Racing | 25 | 56'02.281 |
2 | 18 | S.カマラ | Carlin | 25 | +3.153 |
3 | 8 | G.ラッセル | ART Grand Prix | 25 | +7.572 |
4 | 19 | L.ノリス | Carlin | 25 | +8.906 |
5 | 5 | A.アルボン | DAMS | 25 | +9.408 |
6 | 1 | A.マルケロフ | RUSSIAN TIME | 25 | +13.181 |
12 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 25 | +24.477 |
RT | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 13 | DNF |