Round06オーストリア
FIA-F2 決勝・レース2
2018年7月1日(日)
会場:レッドブル・リンク
朝から晴れわたるレッドブル・リンクで、F2シリーズ第6戦のレース2が行われました。気温17℃、路面温度33℃、日差しの強いコンディションとなりました。牧野任祐(RUSSIAN TIME)はフロントロー2番手から、福住仁嶺(BWT Arden)は5列目9番手からのスタートしました。
午前11時にセーフティカー(SC)先導でフォーメーションラップがスタート。このレースも特別措置でローリングスタートとなりました。スタートでは牧野、福住はポジションをキープ。福住は、上位車がピットスタートとなったため8番手を走行します。7周目、牧野は後続にパスされ3番手にダウン。その後、この位置をキープし走行を続けました。しかし、レース終盤を迎え、ペースが落ちた牧野は19周目、21周目、23周目にも後続にパスされ6番手となり、レースを終えました。牧野は今季初めてレース1、2の両レースで入賞を果たしています。
8番手で走行を続けていた福住は、終盤ペースの落ちたマシンとのバトルで23周目に7番手にポジションを上げますが、26周目に8番手、そして最終ラップに9番手となりフィニッシュ、惜しくもポイントを逃しました。
F2シリーズ第7戦はイギリスのシルバーストン・サーキットで、7月6日(金)~7月8日(日)に行われます。
牧野任祐選手(レース2・6位)
「走り始めて数周して、ラッセルに抜かれるころには、もうとても表彰台は無理で、タイヤが持ちそうにないと分かりました。レース1よりはるかにコンディションが厳しかったです。フロントタイヤのグリップがどんどんなくなっていって、最後はトラクションもなくなってズルズルでした。どうしようもなかったです。スタートしてすぐ振動が激しくなって、ミラーが全然見えませんでした。後ろから来ているのは分かっていても、どれだけインを閉めていいのかも分からなかったです。原因は不明です。タイヤならば劣化してから振動が起きると思うのですが、最初からなのでなにが原因だったのか。今日のタイヤの垂れ方は、予想したよりはるかにひどかったです。今日の方が、前が空いた状態で走れてたのに、どうして持たなかったのでしょうか。チームメートとはセットアップは違いますが、それでもあそこまでタイヤの持ちが違うのは、ちょっと分からないです」
福住仁嶺選手(レース2・9位)
「スタートはなにも起きず、その後は前後詰まった展開になりました。あまり言いたくはないのですが、エンジンの個体差が大きすぎる感じです。最終区間で一生懸命くっついてストレートでDRSを効かせようとしても、あっという間に引き離されてしまいます。どうしようもなかったです。最後に抜かれてしまったのは、1コーナーでリアをロックさせてしまったからです。今週末はずっと、リアがロックする症状が出ていて、いろいろやったのですが直りきらなかったです。それ以前にタイヤもかなり厳しくなっていました。レース2はスプリントなので、最初からみんな攻めてきます。そのペースについていこうとすると、どうしても劣化が早くなります。路面温度も高いし、昨日のソフトよりは垂れが大きかったですね。でもタイヤの垂れは、僕のドライビングに原因があるのかもしれないし、データをしっかり見直してみます」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | A.マルケロフ | RUSSIAN TIME | 28 | 36'41.950 |
2 | 8 | G.ラッセル | ART Grand Prix | 28 | +5.600 |
3 | 18 | S.カマラ | Carlin | 28 | +8.543 |
4 | 21 | A.フォコ | Charouz Racing System | 28 | +17.188 |
5 | 5 | A.アルボン | DAMS | 28 | +17.925 |
6 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 28 | +22.580 |
9 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 28 | +28.046 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | G.ラッセル | ART Grand Prix | 132 | |
2 | 19 | L.ノリス | Carlin | 122 | |
3 | 1 | A.マルケロフ | RUSSIAN TIME | 94 | |
4 | 5 | A.アルボン | DAMS | 89 | |
5 | 18 | S.カマラ | Carlin | 86 | |
6 | 21 | A.フォコ | Charouz Racing System | 82 | |
16 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 18 | |
19 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 6 |