Round03スペイン
FIA-F2 決勝・レース1
2018年5月12日(土)
カタルニア・サーキット
FIA-F2選手権シーズン第3戦は、その舞台をヨーロッパへ移し、本格的なシーズンが幕を開けました。スペイン・バルセロナ郊外のカタルニア・サーキットでレース1が行われ、牧野任祐は4列目7番手から、福住仁嶺は9列目17番手からスタートしました。
午後4時40分、気温は18℃、空には厚く雲が覆う涼しいコンディションの中でスタートが切られました。牧野、福住ともにスタートは悪くなかったのですが、その後の位置取りなどで、ポジションを上げることができず、牧野が8番手、福住は4コーナーで大きくコースオフし17番手でオープニングラップを終えています。
その後7番手に上がった牧野は13周時点でピットインし、タイヤ交換を行いました。これにより13番手にポジションを下げた牧野のペースは上がらず、苦しい展開となります。全車がピットインを終えた終盤、8番手を走行していた牧野ですが、後続のペースからポジションを守り切ることはできなかったものの、9番手でフィニッシュしてポイントを獲得しました。
コースオフによって前車と大きく離れた福住は、ピットインを引き延ばす作戦で終盤には2番手を走行。レース残り5周でピットインし、11番手でフィニッシュしました。
レース2は13日(日)午前11時30分(日本時間午後6時30分)にスタートします。
牧野任祐選手(9位)
「スタートは普通だったのですが、1コーナーで3ワイドになって行き場を失い、少し失速してしまいました。1周目の13コーナーでシフトが落ちなくてオーバーシュートしてしまい、そこでも1台にパスされました。オプションタイヤのペースは悪くなかったのですが、その後プライムに交換してからオーバーステアがひどくなり、ペースが上がりませんでした。バーチャルセーフティカーが入って、そのときにフロントタイヤの温度が下がってからは、何周かペースがよかったのですが、温まるとまたオーバーステアになって苦しい状態でした。タイヤ交換はもう少し後の予定だったのですが、タイヤをロックさせてしまい、ピットへ入らざるを得ない状況でした。それも後半苦しくなった原因の一つかもしれません。もう少しオプションで引っ張りたかったですね。最後はもうタイヤが苦しく、8位を守ることはできませんでした」
福住仁嶺選手(11位)
「スタートは悪くはなかったですが、前でスピンしたクルマがいてアクセルを緩めなければならなくなり、ポジションを落としました。その後、4コーナー入るときに空いていたのが外側だけだったので、そこを攻めてブレーキを遅らせたら、止まり切れなくて飛び出してしまいました。1周目が勝負のコースですし、スタートポジションも後ろだったので勝負をかけたのですが、失敗でした。本当は最後のバーチャルセーフティカーが出る前にピットに入る予定だったのですが、タイミングを逸して、結果的に引き延ばす形になりました。レースペースは割とよかったですが、今日は単独走行がほとんどだったので。レースらしいレースをしないまま終わってしまいました」
順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 8 | G.ラッセル | ART Grand Prix | 36 | 1:02'58.902 |
2 | 4 | N.デ・ブリース | PERTAMINA PREMA Theodore Racing | 36 | +1.036 |
3 | 19 | L.ノリス | Carlin | 36 | +1.760 |
4 | 14 | L.ギオット | Campos Vexatec Racing | 36 | +5.714 |
5 | 5 | A.アルボン | DAMS | 36 | +6.098 |
6 | 7 | J.エイトケン | ART Grand Prix | 36 | +8.214 |
9 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME | 36 | +23.950 |
11 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden | 36 | +29.150 |