Monthly コラム

2020.5.15
Vol.26
トラブル防止に!
ドライブレコーダーの役割と設置メリット
ドライブレコーダーの記録タイプには大きく分けて、「常時録画型」と「衝撃感知(イベント記録)型」の2つに分けられます。

近年、あおり運転が社会問題化したのをきっかけに、クルマのトラブル対策として注目されているドライブレコーダー。設置を考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドライブレコーダーのタイプと役割、選び方のポイントなどをご紹介します。


まず、ドライブレコーダーの記録タイプは大きく2つに分けられます。1つ目は、車両の動作に関係なく常に動画を保存する「常時録画型」。内蔵のメモリーカードの容量がいっぱいになると、古い映像から順に新しい映像が上書き保存されるため、常に最新の映像を記録することができます。2つ目は、ブレーキや衝突などの衝撃をGセンサー(加速度センサー)が検知すると、その瞬間から前後の映像が自動保存される「衝撃感知(イベント記録)型」。重要な映像を上書き処理によって失うことなく、残すことが可能です。

ドライブレコーダーを選ぶときのポイント

ドライブレコーダーを選ぶときは、画質と画角(視野角)は十分か、また夜間撮影に対応しているかを確認します。GPSや駐車監視など付加機能の有無もポイントです。記録した映像には、ナンバープレートや信号、周囲の状況などがはっきり写っていなくては意味がありません。そのため、解像度はフルHD(1920×1080)以上をおすすめします。水平画角は108度以上が望ましいでしょう。360度全方向撮影タイプや、前後撮影ができる2カメラタイプなども選べます。また、トラブルの多い夜間やトンネルなど暗所でも明るく鮮明に撮影できるWDRやHDR機能が付いていると安心です。
運転していない間も録画を続ける「駐車監視機能」は、当て逃げや車上荒らしなどの対策に効果的。ドライブレコーダーを装着していることを知らせるステッカーも、良く見える場所に貼っておきましょう。
トラブルに遭ったときの証拠映像を残す手段として、また盗難や車上荒らしの防止策として有効であるのはもちろんのこと、ドライブレコーダーは安全運転意識の向上にもつながります。後々映像を見返せば、自分の運転姿勢やクセなどの確認、改善に役立つでしょう。

ドライブレコーダーを自分で取り付ける場合の注意点

ドライブレコーダーを自分で取り付ける場合には注意が必要です。設置位置は法令により、フロントウインドウの上部20%以内の範囲と定められています。そのほかの条件も確認し、視界が遮られることのない適切な位置に装着を。電源の取り方は製品ごとに異なり、配線の取り回しが必要なタイプや、アクセサリーソケットに挿しこむだけで使用できるタイプなどがあります。装着後は何度かテスト走行を行い、映像が正しく録画されているか、安全に運転できるかを確認してください。


安心してドライブを楽しむために、愛車を守る備えとして、ドライブレコーダーを有効活用してくださいね。