Monthly コラム

2020.4.10
Vol.25
高速道路でよく起こるトラブルとは?
おさらいしたい万が一のときに役立つ対処法
高速道路を利用する前には必ずタイヤを点検して、十分な溝はあるか、亀裂や損傷がないか、空気圧は適正かなどを確認しましょう。

大型連休がある春は、1年の中でも高速道路の利用が増える時期。同時に事故やトラブルも発生しやすくなります。そこで今回は、高速道路を走る際の注意点や万が一のときに役立つ対処法をおさらいします。


高速道路でよく起こるトラブルと言えば、タイヤ関連です。スピードを出して走行すると、タイヤに負荷がかかりやすくなり、パンクやバースト(破裂)が起こりやすいのです。高速道路を利用する前には必ずタイヤを点検して、十分な溝はあるか、亀裂や損傷がないか、空気圧は適正かなどを確認しましょう。また、経年劣化によってタイヤのゴムが硬化している場合も、バーストが起こる恐れがあります。使用開始後4、5年経ったタイヤは、点検してもらうことをおすすめします。

トンネル出口付近の事故と落下物に気を付けましょう。

ほかに高速道路で気を付けたいのは、トンネル出口付近の事故と落下物です。長いトンネルの出口が見えると、思わずスピードを上げたくなるものですが、出た途端、光が急に差し込むことで視界が悪くなったり、天候が変化していることもあるので注意が必要です。高速道路上で「落下物注意」の表示を見つけたときは、前方の道路状況や先行車の動きをしっかり確認します。落下物に遭遇した場合には速やかに通報しましょう。


料金所を通過する際も、ETC車載器の通信異常や機器の故障などにより、バーが開かないといったトラブルが発生することがあります。そんなときバックは厳禁です。後続車と衝突する恐れがあるため、その場でハザードランプを点灯させて停車し、係員の指示に従いましょう。また、長距離運転や渋滞中には、体調が悪くなることがあるかもしれません。その場合、本線上に停車するのは危険なので避け、最寄りのサービスエリアやパーキングエリアで休息をとるか、スタッフに相談するようにしてください。

緊急時の3原則として、「路上に立たない・車内に残らない・安全な場所に避難する」を覚えておきましょう。

万が一、高速道路上で事故やトラブルに遭遇した場合は、ハザードランプを点灯させ、できるだけ路肩に近づけてクルマを停めます。停止していることを後続車に知らせるために発煙筒や停止表示器材を設置し、ガードレールの外、または安全な場所に避難してください。その後、110番や近くの非常電話、道路緊急ダイヤル(#9910)を利用して速やかに通報を。緊急時の3原則として、「路上に立たない・車内に残らない・安全な場所に避難する」を覚えておきましょう。
せっかく高速道路を利用して遠出をするなら、無用な事故やトラブルは避けたいもの。点検を万全にした上で、楽しく安全な春のドライブを楽しんでくださいね。