HondaモータースポーツF1 〉B・A・R Honda 007
12345Spec
Honda F1のアクセルオフは、NSXのフルブレーキに匹敵。
Honda F1のアクセルオフは、一般車のフルブレーキに匹敵。 F1マシンは、強大なダウンフォースで車体を路面に押し付けているため、ブレーキを踏まなくても、アクセルオフだけで大きく減速する。Honda F1マシン[B・A・R Honda 007]の場合、時速300kmの全開走行状態からアクセルオフだけで約1Gの減速Gを生む。これは、NSXでのフルブレーキング時の減速Gとほぼ同じで、一般の乗用車はフルブレーキング時でも約0.8G程度である。
《※「G」とは加速力の大きさを示す単位で、数値が大きいほど大きな加速が行われたことになる。ちなみに1Gは、加速を行う物体に自重と同じ重量で引っ張られる力が働く加速力》

さらにHonda F1マシンは、フルブレーキングを行うと4〜4.5Gもの減速Gを発生。NSXの4〜4.5倍の猛烈な減速力で速度を落とすのだ。一方、加速は減速ほど一般車との差は大きくない。Honda F1マシンの加速Gは最大で約1.5G、NSXは約0.8G、一般の乗用車は約0.6Gである。
コーナリング時に働く横Gは、Honda F1マシンが4.5Gであるのに対し、NSXは約1.0G、一般の乗用車は約0.5Gと大きく異なる。また加減速Gや横Gは、マシンだけでなく、当然ながらドライバーにもかかる。
体重が59kgの佐藤琢磨選手の場合、Honda F1マシンに乗って限界でブレーキングしたりコーナリングすると、59kg×4.5=約270kgの力が体にかかることになるのだ。270kgといえば、現役時代の小錦関の体重に匹敵。また、頭部は体重の約13%の重さといわれているので、ヘルメットを加えると約40kgの力がかかる計算。40kgといえば、小学校高学年の子供ぐらいの体重。つまり、コーナリングや減速のたびに、体には小錦が、頭部には小学生の子供が横から乗るようなものなのだ。

高次元の運動性能を持ち、前後左右に大きな力が掛かるHonda F1マシンの車体には、きわめて高い剛性と優れたサスペンション性能が必要となる。Hondaは、現場での長年の技術の蓄積と、先進の解析技術で車体技術を常に進化させている。
エンジン重量1kg当りの馬力で比べるとHonda F1はS2000の8倍以上。
Honda F1エンジンは排気量3リッターなのに4リッター吸気する。
約5.2秒でNSXは時速100kmに、Honda F1は時速200kmに達する。
Honda F1のアクセルオフは、NSXのフルブレーキに匹敵。
F1のパワステは、ステアリングを“軽く”するためのものではない。

エンジン重量1kg当りの馬力で比べるとHonda F1はS2000の8倍以上。
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