Round16ロシアロシアGP

2019.09.28(土)

ソチ・オートドローム

第16戦 ロシアGP

第16戦 ロシアGP 予選

ロシアGPの予選はAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが4番手タイムを記録しましたが、その他のHonda勢のうち1台は予選未出走、残りの2台はそれぞれQ1敗退とQ2敗退という厳しい結果になりました。

Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトは予選前に行われたFP3中にPUにトラブルが発生。コース上でマシンを止めて、新しいスペック4のPUへ変更することを余儀なくされました。グリッド後方からのスタートが決定していたクビアトはPU交換作業を急ぐことはせず、予選への出走を諦めることとなりました。

Aston Martin Red Bull Racingのアレクサンダー・アルボンはQ1中に13コーナーでスピンしコース外のバリアへクラッシュ。Q1にて予選を終えました。クラッシュによりマシンのリア部分にダメージを負い、明日の決勝は19番グリッドからのスタートが決定しました。

フェルスタッペンとRed Bull Toro Rosso Hondaのピエール・ガスリーは無事にQ2へと進出。ガスリーは最初のアタックラップにてすばらしいパフォーマンスを見せ6番手タイムをマークしました。しかし中団の僅差の争いの中で最終的には11番手となり、僅か0.05秒の差でQ3への進出を逃しました。

フェルスタッペンはQ3で健闘を見せ、最初のアタックラップで5番手をマーク。2回目のアタックでは4番手までタイムアップすることに成功しました。ただし、グリッド降格のペナルティーにより、決勝は9番グリッドからの出走となります。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今日の予選ではフェルスタッペン選手が堅実な走りを見せ、4番手となりました。ただ、明日はペナルティーにより9番グリッドからのスタートになります。その他のマシンもPU交換にともなうグリッド降格のペナルティーにより後方からのスタートになりますが、レースではポジションを上げてフィニッシュできるよう、我々としても最善を尽くしたいと思います。なお、クビアト選手についてはFP3のセッション中にPUに問題が発生し、交換が必要になりました。ペナルティーによる最後尾スタートが確定していたので、確実な交換作業を実施することを優先し、予選に出走しないことを選択しました。今回発生した問題ついてはこれから分析を行います」

ピエール・ガスリー
ピエール・ガスリー「今日はあと少し!という予選でした。トップ10に入るのは難しいと分かってはいましたが、全力を尽くした結果だったので、予選の自分の走行には満足しています。Q2の最初のアタックラップはRed Bull Toro Rosso Hondaで見せたベストラップの内の一つになるのではないでしょうか。2回目はリスクをとってタイムを更新しなければならないと思っていましたが、残念ながらうまくまとめることができず、タイム更新とはなりませんでした。毎レースで進歩できていると感じているので、今日の予選もポジティブに捉えています。エンジン交換のペナルティーのため16番手からスタートとなりますが、スタートタイヤを自由に選択できるという利点があるので、どんな戦略で戦うかがキーとなりそうです。最大限の力でチーム一丸となり戦い、よりよい結果で明日の決勝を終えられるようがんばります」

ダニール・クビアト
ダニール・クビアト「なかなかスムーズに進まないレースウイークとなっていますが、重要なのは明日の決勝です。グリッド後方からのスタートが決まってはいましたが、せっかくの故郷でのレースで予選を逃すことになってしまいとても残念です。こういったことは起こってしまうことなので、状況を受け入れ、明日の決勝でいい結果を出せるように全力を尽くさなければなりません。チャンスはあるので、まだこのレースウイークを諦めたわけではありません。FP3中のトラブルにより走行マイレージが稼げていませんが、このコースのことは分かっているので、明日の決勝ではいいリズムを掴んで最後まで戦いたいと思います」

アレクサンダー・アルボン
「マックスがFP3でプッシュしすぎたように、僕も予選でプッシュしすぎた結果、リアにダメージを負ってしまいました。これ以上は言葉がありません。スピンをしてしまったコーナーで追い風が吹き、その影響を受けてしまいました。現代のF1マシンは、一度コントロールを失うと挙動を取り戻すことがとても難しいのですが、つまらないミスをしてしまったとしか言いようがありません。このレースウイークではあまり自信を持つことができておらず、FP1から苦しんでいました。ただ、段々と調子も上がり、予選に近づくにつれ自分のリズムをつかみかけてはいました。あるコーナーに自信をもてないと、どのコーナーでも同じように感じてしまうことがありますが、このソチはそんなサーキットの一つであると予選を走りながら感じていました。明日はグリッド後方からのスタートなってしまいますが、ロングランでのマシンの感触はいい上に、ここはオーバーテイクができるサーキットなので、決勝は期待を持って臨めそうです。後方からスタートし追い上げを見せたレースを今までもしてこれたので、明日もそんなレースにできるよう全力を尽くして戦いたいと思います」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「今回のようなパワーサーキットでの予選は簡単にはいかないと分かっていました。うまくラップはまとめられましたが、それ以上のことはなかったと思います。得意としている最終セクターで風の影響を受けてしまい、マシンのポテンシャルを最大限まで活かすことができませんでした。昨日の結果はポジティブに思えたのですが、今日の予選を見て分かるようにフェラーリはいつも予選までPUを最大出力で使わない傾向があります。このコースでのコーナーはほぼ90度の直角に近いうえに距離も短いため、ラップタイムを稼ぐのは難しいのですが、4番手でメルセデスの2台の間に割って入ることができたのはポジティブな結果ではないでしょうか。グリッド降格のペナルティーで9番手からスタートとなるため、クリーンなスタートを決めるのが重要です。周りのマシンも同じく慎重になってくれることを願います。現実的に考えれば5位が妥当な目標となりそうですが、もちろんそれ以上の結果を目指して最大限に努力して戦います。明日の決勝は2台の間で戦略を分けるメルセデスがどうなるかも含め、おもしろいレースが期待できそうです」

リザルト

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
116シャルル・ルクレールFerrari1'32.733
25セバスチャン・ベッテルFerrari+0.316
344ルイス・ハミルトンMercedes+0.396
477バルテッリ・ボッタスMercedes+0.621
533マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing+1.494
68ロマン・グロージャンHaas+1.575
723アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+1.638
827ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.688
94ランド・ノリスMcLaren+1.794
1020ケビン・マグヌッセンHaas+1.813
1110ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.831
123ダニエル・リカルドRenault+1.853
1355カルロス・サインツJr.McLaren+1.874
1499アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+2.033
1511セルジオ・ペレスRacing Point+2.127
1618ランス・ストロールRacing Point+2.165
177キミ・ライコネンAlfa Romeo+2.981
1863ジョージ・ラッセルWilliams+3.278
1926ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+3.348
2088ロバート・クビサWilliams+4.209

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
116シャルル・ルクレールFerrari1'33.6131'32.4341'31.628
244ルイス・ハミルトンMercedes1'33.2301'33.1341'32.030
35セバスチャン・ベッテルFerrari1'33.0321'32.5361'32.053
433マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'33.3681'32.6341'32.310
577バルテッリ・ボッタスMercedes1'33.4131'33.2811'32.632
655カルロス・サインツJr.McLaren1'34.1841'33.8071'33.222
727ニコ・ヒュルケンベルグRenault1'34.2361'33.8981'33.289
84ランド・ノリスMcLaren1'34.2011'33.7251'33.301
98ロマン・グロージャンHaas1'34.2831'33.6431'33.517
103ダニエル・リカルドRenault1'34.1381'33.8621'33.661
1110ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda1'34.4561'33.950
1211セルジオ・ペレスRacing Point1'34.3361'33.958
1399アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo1'34.7551'34.037
1420ケビン・マグヌッセンHaas1'33.8891'34.082
1518ランス・ストロールRacing Point1'34.2871'34.233
167キミ・ライコネンAlfa Romeo1'34.840
1763ジョージ・ラッセルWilliams1'35.356
1888ロバート・クビサWilliams1'36.474
1923アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing1'39.197
NC26ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda

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