Round16ロシアロシアGP

2019.09.27(金)

ソチ・オートドローム

第16戦 ロシアGP

第16戦 ロシアGP フリー走行

ロシアGPの初日の金曜日はAston Martin Red Bull Racingが午後のフリー走行でトップタイムを記録。同じくHondaパワーユニットを搭載したRed Bull Toro Rosso Hondaもトップ6内をマークし、幸先のいいレースウイークのスタートとなりました。

FP1ではRed Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが4台のHondaパワーユニット搭載マシンをリードし、トップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)からわずか0.1秒以内差で2番手となりました。F1マシンでは初めての走行となったソチでの最初のセッションでアレクサンダー・アルボンは6番手となり、Toro Rossoのピエール・ガスリーは12番手のタイムをマークしました。

ダニール・クビアトは、残念ながらテクニカルトラブルにより5周目の最終コーナーでマシンをストップさせることとなり、その後のセッション残りの時間では走行が難しい状況となってしまいました。しかしFP2までの間にPUには問題がないことが分かったため、FP2では同じPUを使用し走行することができました。

午後のセッションではフェルスタッペンが0.3秒もの差をつけてトップを走行。チームメートのアルボンは4コーナーでワイドに出てしまい、その際にマシンフロアにダメージを負ってしまいました。修復のためにガレージ作業を余儀なくされ、さらにセッション後半に行った燃料が少ない状態での走行時にトラフィックにひっかかってしまい、10番手でセッションを終えることとなりました。

ガスリーはFP2を中団のトップである6番手で走行し、速さを見せたセッションとなりました。クビアトはFP1での遅れを取り戻しながらFP2を走行し、チームメートから0.3秒差で12番手となりました。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「今シーズン残りのレースでのPU使用計画を考慮し、ここロシアで4台すべてのマシンに新品のスペック4 ICEを搭載して今日のセッションに臨みました。クビアト選手についてはバッテリー以外すべてのコンポーネントを投入しているため、決勝レースは最後尾からのスタートになりますが、その他の三人についてはICEのみの交換のため、5グリッド降格のペナルティーを受けることになります。FP1ではクビアト選手のマシンに、FP2ではアルボン選手のマシンにトラブルが発生し走行時間を失うなど必ずしもスムーズな一日とは言えませんでしたが、新たに使用開始した4台のPUに問題はなくセッションを終了しました。金曜とは言えフェルスタッペン選手がFP2でトップ、ガスリー選手が激しい戦いの中段グループでトップの6番手と明日以降に向けて明るい材料だと感じています」

ピエール・ガスリー
ピエール・ガスリー「この週末をとてもいいスタートがではじめられた金曜日になりました。FP1とFP2の間で大きく改善することができ、チームとして正しい方向に進んでいると感じています。今日は6番手という前向きな結果となりましたが、日曜日の決勝ではグリッド降格のペナルティーがあります。土曜日の予選はもちろんなのですが、より決勝を重視した強いマシン作りに重点を置く必要があります。今夜解析をするべきことは多いのですが、今日はとても前向きな一日になったと思います」

ダニール・クビアト
ダニール・クビアト「FP1はこのレースウイークの理想的なセッションのスタートとはならなかったため、FP2では遅れを取り戻すために、マイレージを稼ぎ、FP1にできなかったことを完了しなければなりませんでした。このコースについての自分の知識や感覚を改めて思い出しながら走行し、FP2は実りのあるセッションにすることができました。予定していたことをすべて完了することができたので、明日へ向けた準備をすることができました。最終的にロングランでの解析をするために十分な周回を走ることができたので、決勝に必要なことが解明できる十分なデータが取れたことを願っています。チャンスはいつもあるので、その機会を物にできるようベストを尽くします。グリッド降格のペナルティーが決定しているため、決勝は多少妥協しなければなりません。しかし、レースでどこまで順位を上げられるか、チーム一丸となって最大限に戦いたいと思います」

アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボン「今朝のFP1はいいセッションとなったのですが、午後のFP2では4コーナーでワイドに出てしまったときにフロアにダメージを負い、残念なことに修復作業で時間を失うこととなってしまいました。そのため、予定が遅れてしまい、コースに復帰したときにはロングラン走行を試しているライバル勢のトラフィックにより、クリーンラップで走行することができませんでした。トラブルを避ける努力をしながら走行していました。しかしボッタス選手(メルセデス)が後ろにいると知らされたとき、そのさらに後ろにハミルトン選手(メルセデス)がいることを知らなかったため、彼のライン上の邪魔をすることとなってしまいました。こういったことは起こってしまうことではありますが、もっといろいろ試せたことも多かったはずなので貴重なセッションの時間を無駄にしてしまったことは非常に残念です。しかしチームメートのフェルスタッペン選手がトップタイムということは、マシンの調子がいい方向へ戻ってきた証拠なので、とてもうれしい結果となりました。マシンのペースはよく、速さを見せていると思います。明日は自分の走行に集中して、クリーンな走行ができるよう努めます。時間がかかることですが、徐々にマシンへの自信もつけられてきていますし、シンガポールGPのときと比べると、この週末はだいぶ期待の持てるレースウイークになると感じています」

マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペン「どちらのタイヤコンパウンドでもマシンに手応えを感じることができ、初日をポジティブな結果で終えることができました。今日のセッションでは独自のセットアップのプログラムを行い、いいバランスで走行することができました。特に最終セクターで調子がよかったのですが、長いストレートのある第1セクターでも同じく手応えを感じる走行ができました。マシンの調子がいいときは最終セクターでそのよさを感じることができます。シンガポールGPのレースウイークで苦戦した分、この週末のフィーリングはとてもすばらしく感じています。明日は雨が降る予報がされているので状況は変わってきそうですが、そんなコンディションでもマシンが今日のような調子のよさを見せてくれることを願っています。グリッド降格のペナルティーにより決勝では5グリッド降格となりますが、もちろん明日の予選でベストを尽くします。特にこのサーキットはオーバーテイクが可能なコースなので、速さがあればトップ争いができる前方までポジションアップすることも可能だと思います。まだ初日なので、これから他チームも改善をしてくる中で確かなことは言えませんが、今日は期待のできるスタートを切れたと思います」

リザルト

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
116シャルル・ルクレールFerrari1'34.462
233マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing+0.082
35セバスチャン・ベッテルFerrari+0.543
477バルテッリ・ボッタスMercedes+0.736
544ルイス・ハミルトンMercedes+0.949
623アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+1.022
727ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.278
83ダニエル・リカルドRenault+1.825
911セルジオ・ペレスRacing Point+1.859
108ロマン・グロージャンHaas+2.054
1155カルロス・サインツJr.McLaren+2.061
1210ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+2.076
1320ケビン・マグヌッセンHaas+2.134
1418ランス・ストロールRacing Point+2.252
157キミ・ライコネンAlfa Romeo+2.308
164ランド・ノリスMcLaren+2.382
1799アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+2.866
1863ジョージ・ラッセルWilliams+4.058
1926ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+4.088
2088ロバート・クビサWilliams+4.208

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
133マックス・フェルスタッペンAston Martin Red Bull Racing1'33.162
216シャルル・ルクレールFerrari+0.335
377バルテッリ・ボッタスMercedes+0.646
444ルイス・ハミルトンMercedes+0.798
55セバスチャン・ベッテルFerrari+1.039
610ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+1.809
711セルジオ・ペレスRacing Point+1.836
827ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.864
918ランス・ストロールRacing Point+2.014
1023アレクサンダー・アルボンAston Martin Red Bull Racing+2.054
114ランド・ノリスMcLaren+2.061
1226ダニール・クビアトRed Bull Toro Rosso Honda+2.175
1320ケビン・マグヌッセンHaas+2.189
143ダニエル・リカルドRenault+2.208
157キミ・ライコネンAlfa Romeo+2.212
168ロマン・グロージャンHaas+2.431
1755カルロス・サインツJr.McLaren+2.473
1899アントニオ・ジョヴィナッツィAlfa Romeo+2.842
1963ジョージ・ラッセルWilliams+3.623
2088ロバート・クビサWilliams+4.676

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