Round 15シンガポールシンガポールGP

予選

2018.09.15(土)

2018 シンガポールGP 予選

予選でガスリーが15番手、ハートレーが17番手。市街地コース&ナイトレースで、ポイント獲得を目指す

第15戦シンガポールGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われました。

シンガポールの天候は曇り、降水確率は10%です。午後6時からのプラクティス3は気温29度、路面温度36度のコンディションの下、走行が行われました。

プラクティス3の開始早々にRed Bull Toro Rosso Hondaの2台は、まずソフトタイヤで1周を走行しピットイン。その15分後に新品のハイパーソフトタイヤでコースインし、アタックシミュレーションを行いました。徐々にタイムを伸ばした2台はピエール・ガスリーが1分41秒668、ブレンドン・ハートレーが1分 42秒357をマーク。2台は10周を走行しピットへ戻ります。セッション後半、新品のハイパーソフトイヤで再びコースインしアタックシミュレーションを行った2台は、ガスリーが1分40秒686と大きくタイムアップを果たし、ハートレーも1分41秒562とベストタイムを更新しました。このタイムによりプラクティス3で、ガスリーは14番手、ハートレーは17番手となっています。

午後8時、夜になっても気温は29度と変わらないまま、予選が開始されました。18分間のQ1、1セット目のタイヤでガスリーが1分40秒025、ハートレーも1分40秒365とベストタイムを更新します。Q1終盤、2セット目のアタックに出た2人は、ガスリーが1分39秒614、ハートレーが1分39秒809と、ともに1分39秒台のタイムを出しました。僅差の争いのなか、ガスリーは15番手でQ2進出を果たしましたが、ハートレーは17番手でQ2に進むことはできませんでした。直後に行われたQ2で、ガスリーは1回目のアタックで1分39秒876、2回目のアタックで1分39秒691をマークしますが、Q1でのベストラップを上回ることはできず、15番手で予選を終えました。

決勝レース、ガスリーは8列目15番手から、ハートレーは9列目17番手からのスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指します。

シンガポールGP決勝レースは9月16日(日)午後8時10分(日本時間午後9時10分)にスタートします。

コメント

田辺豊治 | Honda F1 テクニカルディレクター
「通常の土曜と同様に、昨日のセッションの後、走行から得たデータを分析し、シャシー、PUともに今日の予選に向けてセッティングの最適化を図りました。

昨日に対してマシンは改善したものの、ハートレー選手がQ1敗退、ガスリー選手も15位と十分な向上は果たせませんでした。

我々のロングランのペースは悪くはありませんので、レースに向けてはタイヤマネージメント、ピットストラテジーなどを上手くまとめ、できる限りポジションを上げられればと思っています」

ギヨム・ドゥゾートゥ | 車体パフォーマンスマネージャー
「金曜の走行セッションではショートランであまり納得のいく結果とならなかったため、タイヤとマシンのセットアップ調整を行いました。今日に向けたアイデアはあって、それがピエールにはうまく機能しました。彼が上手にまとめてくれたおかげで、いい結果が出せました。 しかし最終セクターで、このコースのレイアウト上あまり好ましくない、過度のオーバーステアに苦戦していたと思います。ブレンドンはピエールよりも更にP3でマシンのハンドリングに苦労していました。ただ、P3での調子を踏まえると、予選ではもう少し結果を出せると期待していました。Q1はトラフィック回避と路面コンディションの向上に対応することに重点を置いて走行しました。ピエールはアタック2周目にいいタイムを出すことができましたが、ブレンドンがミスをしてしまい残念ながらQ2進出とはなりませんでした。Q2でピエールはマシンのバランスとリアが安定しないことによって苦戦してしまい、Q3への進出は叶いませんでした。ここからはこれまでのセッションを振り返り分析をし、この難しいサーキットでどう改善していくかを考えなくてはいけません。金曜のロングランでの感触は悪くなかったことも踏まえ、ピットストップは1回なのか2回なのかなど、明日の決勝の作戦は幅を持たせて準備していきます。このサーキットでのレースは何が起こるかわからない部分があるので、中団の中でいいレースが出来るよう、ベストを尽くします」

ピエール・ガスリー
「昨日からなかなか期待していたような結果にはならず、初日から思いどおりにいかない難しいレースウイークを過ごしています。今日は幾分改善されましたが、Q3では他チームと戦えるほど何かできたわけではありませんでした。マシンのバランスとグリップに苦戦し改善するためにいくつかのことを試しましたが思ったようにはいかず、マシンのポテンシャルを最大限に引き出すことができませんでした。明日は簡単なレースにならないと予想していますが、ハイパーソフトタイヤを磨耗させずうまくマネージできることは強みなので、明日もそこに重点をおいて、少しでもポジションをあげたいと思います」

ブレンドン・ハートレー
「今朝のP3はなかなかうまくいきませんでしたが、予選までにマシンを多少ですが改善することができましたし、予選もあと少しでQ2進出と言うところでした。最初のアタックではトラフィックにひっかかってしまい、2周目はクリアラップを取れたのですが中盤のセクターで少しミスしてしまいタイムを落としてしまいました。ピエールより0.15秒ほど遅れをとってしまい、その差がQ2進出への明暗をわけることになりました。このコースはドライバーにとって一度しかアタックのチャンスがない、難しいコースだと感じています。タイヤに関しては昨日から感触はいいので、明日はポイントを獲得するために何か作戦を立てられるだろうと思っています。もっといい週末にできると思っていたのですが、ともかく明日のレースに期待したいと思います」

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
15セバスチャン・ベッテルFerrari1'38.054
27キミ・ライコネンFerrari+0.362
344ルイス・ハミルトンMercedes+0.504
477バルテッリ・ボッタスMercedes+0.549
53ダニエル・リカルドRed Bull+1.132
633マックス・フェルスタッペンRed Bull+1.211
78ロマン・グロージャンHaas+1.693
831エステバン・オコンForce India+2.019
911セルジオ・ペレスForce India+2.177
1014フェルナンド・アロンソMcLaren+2.200
1127ニコ・ヒュルケンベルグRenault+2.396
1220ケビン・マグヌッセンHaas+2.505
1355カルロス・サインツRenault+2.537
1410ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+2.632
152ストフェル・バンドーンMcLaren+2.744
1616シャルル・ルクレールSauber+2.861
1728ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+3.508
1835セルゲイ・シロトキンWilliams+3.830
199マーカス・エリクソンSauber+3.899
2018ランス・ストロールWilliams+4.166

予選

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
144ルイス・ハミルトンMercedes1'39.4031'37.3441'36.015
233マックス・フェルスタッペンRed Bull1'38.7511'37.2141'36.334
35セバスチャン・ベッテルFerrari1'38.2181'37.8761'36.628
477バルテッリ・ボッタスMercedes1'39.2911'37.2541'36.702
57キミ・ライコネンFerrari1'38.5341'37.1941'36.794
63ダニエル・リカルドRed Bull1'38.1531'37.4061'36.996
711セルジオ・ペレスForce India1'38.8141'38.3421'37.985
88ロマン・グロージャンHaas1'38.6851'38.3671'38.320
931エステバン・オコンForce India1'38.9121'38.5341'38.365
1027ニコ・ヒュルケンベルグRenault1'38.9321'38.4501'38.588
1114フェルナンド・アロンソMcLaren1'39.0221'38.641
1255カルロス・サインツRenault1'39.1031'38.716
1316シャルル・ルクレールSauber1'39.2061'38.747
149マーカス・エリクソンSauber1'39.3661'39.453
1510ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda1'39.6141'39.691
1620ケビン・マグヌッセンHaas1'39.644
1728ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda1'39.809
182ストフェル・バンドーンMcLaren1'39.864
1935セルゲイ・シロトキンWilliams1'41.263
2018ランス・ストロールWilliams1'41.334

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